勝持寺
西山のふもとにたたずむ古刹にて、西行法師をしのぶ
のどかな道をたどって西山の山懐へ
洛西の西山連峰の山麓にある勝持寺は、阪急バスの南春日町のバス停から北方向へ歩いて約20分のところにある。のどかな町並みの風景を楽しみながら大原野道をたどり、大原野神社の一の鳥居を過ぎてさらに進むと、小塩山(おしおざん)勝持寺と刻まれた石柱が、道しるべのように来訪者を待ち受ける。そこから山あいの参道となる石段を上がってゆくと現れるのが仁王門だ。この門は勝持寺最古の門といい、仁寿年間(851-854年)の遺構なのだとか。さらに上がると視界が開け、最後の石段の先の南門をくぐると、正面の庫裏(くり)に拝観の受付がある。
飛鳥時代の天武天皇ゆかりの古刹
正式には小塩山大原院勝持寺といい、680年(白鳳8)に天武天皇の命によって役行者(えんのぎょうじゃ)が創建したという古寺だ。のちの791年(延暦10)、桓武天皇の命により最澄(伝教大師)が再建するとともに、みずからが刻んだ薬師瑠璃光如来を本尊として安置したという。応仁・文明の乱で被害を受け、現在の諸堂は乱後に再建されたものだ。また、寺院は歌人として知られる西行ゆかりの地でもある。西行は佐藤義清(さとうのりきよ)といい、平安時代後期、鳥羽上皇に北面の武士として仕えたが当寺にて出家。植えた一株の桜はやがて「西行桜」と呼ばれ、のちに「花の寺」と称されるようになった。今では西行桜をはじめ、数百本の桜が参拝者を魅了している。
今まさに薬を取り出した姿の仏様
瑠璃光殿(収蔵庫)に安置される本尊・薬師如来坐像は、鎌倉時代に作られたとされ、左の掌に載せた薬壺から右手で薬を摘まみ取る珍しい姿だ。本尊の胎内より見つかった平安時代前期の薬師如来像や、日光・月光菩薩、頭上に干支の動物を掲げた十二神将、さらには仁王像などがずらりと並ぶ様子は壮観だ。瑠璃光殿拝観のあとは、不動堂にも参拝を。空海が平安時代初期、石不動明王を刻んで安置したことに始まるといい、諸病平癒の仏としてあつく信仰されている。なお、毎年2月は閉門となるので、拝観の際には公式サイトで事前に確認して出かけたい。また、近くには願徳寺や正法寺、大原野神社が点在し、参拝しながら歴史ある洛西エリアを訪ねてみよう。
スポット詳細
- 住所
- 京都府京都市西京区大原野南春日町1194 地図
- エリア
- 桂・西山エリア
- 電話番号
- 0753310601
- 時間
- 9:30-16:00
- 休業日
- 2月は拝観休止(要予約)
- 料金
-
[大人]400円
[中高生]300円
[小人]200円 - 駐車場
- あり(30台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
このスポットを紹介している記事
クチコミ
-
- 自家用車での行き方が解らない寺院でした。延々と石段上って、参道歩いてしか・・・
- 花の寺とか呼ばれていてそこそこ有名らしいけど・・・寺院としては個人的嗜好からはそれほどのものとは・・・まぁ、人それぞれで受け止め方は異なるものですが。大原野神社前の大駐車場を少し進むと分岐道となり、右は徒歩で山門を潜る道なのは解るが、専用駐車場あり、とか表示されている割にはどこにあるのかが明示されていないし、長い石段と参道方向以外は山門に向かって左側は「この先行き止まり」の表示がしてあるし・・・ど...
-
- 花の寺
- 勝持寺は、天台宗です。拝観料は大人400円です。ここには、西行桜(さいぎょうさくら)といって平安末期のお坊さんである西行(この寺院で出家)が、植えた桜があります。この西行桜がある事からいつの頃からか「花の寺」と言われるようになったんだそうです。2022年4月9日に行きましたが、だいぶ散ってました。
-
- 足腰の弱い方は車で!
- 大原野神社参拝後、[勝持寺への近道]の表示を信じて、高齢者と二人で参道を歩き出しましたが、距離は短くても急な上り坂なので、高齢者には過酷でした。引き返すのは惜しいほど歩いた為、仕方なく私だけ先に行って勝持寺を拝観し、大原野神社駐車場まで戻って出庫し、山を反対側から一周するぐらい走行して、勝持寺の無料駐車場へ迎えに行き、高齢者の拝観が終わるのを待ちました。勝持寺から大原野神社駐車場へ戻る参道に、応仁...
TripAdvisorクチコミ評価
もっと見るアクセス
地図最寄り
- NEARBY HOTELS -
周辺のホテル
- NEARBY RESERVED PARKING -
周辺の予約制駐車場
【予約制】akippa *京都市西京区大原野西境谷町4丁目5[亀田]駐車場
1542m