願いが叶うクルスの海
自然がつくり出した奇跡の十字を眺められる展望台
巨大な岩礁が海を十字に切り裂く
展望台から海をのぞき込むと、岩に挟まれて海面が十字に見える。柱状節理の発達した岩礁が、波の浸食によって東西200m、南北220mに裂けたことで生まれたものだ。十字の形に見えることから、昔は「十文字」と呼ばれていた。その後、近くにある岩場と合わせると「叶」という漢字に見えることから、ポルトガル語で「十字」を意味する「クルス」を用いて「願いが叶うクルスの海」という名称がつけられた。ここで祈りをささげると願いが叶うと言い伝えられている。日向岬の柱状節理(岩体に入った柱状の割れ目)は 、国の天然記念物に指定されている。アクセスは日向市駅から車で20分程度で、25台分の駐車場もある。
願いを込めて「クルスの鐘」を鳴らそう
願いが叶うクルスの海の岬の尾根上に展望台がある。展望台には訪れる人の心を清め、願いや希望が叶うといわれる「願いが叶うクルスの鐘」が設置してある。鐘はすべての願いと希望を象徴し、2つの曲線が重なりあう様子は、お互いの足りない部分や弱いところを補い合い、相手を思いやる姿を表現。そして、上に向かって細くなるデザインは、人々の願いが天に向かう様子をイメージしているのだとか。鐘を鳴らすときは心を落ち着かせ、胸のなかに願いと希望を抱きながら祈ろう。鐘の音色が空に吸い込まれていくように、願い事も天に届き実現するような気がしてくるはず。叶えたい願いがあるカップルは、2人の願いを込めて一緒に鐘を鳴らしてみよう。
絶好のドライブ・撮影スポット
願いが叶うクルスの海は、海岸沿いの道路から太陽の光できらめく海を一望できる絶好のドライブコースにある。展望台から「叶」という縁起の良い漢字の風景が見られることから、県内外から多くのカップルがデートスポットとして集うだけでなく、結婚式の前撮り場所としても有名になっている。また、国内自動車メーカーのCMをはじめ、Audiなどの海外メーカーのプロモーションのロケ地として採用されたこともある。季節や時間帯によって海の色や波の様子が変化するので、願いが叶うクルスの海に到着したあとは、遊歩道をゆっくり散策しながらそのときどきの景色を楽しもう。波が穏やかな時間は、クルスがくっきりと見える絶好の撮影タイムだ。
レンタサイクルでの観光もおすすめ
日向岬の観光には、レンタサイクルの利用もおすすめ。岬の道は多少のアップダウンがあるが、潮風を受けながらのサイクリングは爽快だ。70mにも及ぶ日本一の高さを誇る断崖絶壁「馬ヶ背」も近くにあるので合わせて観光しよう。荒波によってつくり出された、柱状節理の絶壁は圧巻。目の当たりにすると、自然の神秘に感動するはず。 自転車で海岸線を走れば、真っ青な海と空のもと、白いしぶきをあげる波の音も聞こえてくる。気になる場所があれば寄り道しながら進もう。レンタサイクルはJR日向市駅構内のまちの駅とみたか物産館で扱っており、電動アシスト付き自転車とギア付き自転車の2種類を貸し出している。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン