サントリー九州 熊本工場(見学)
阿蘇の天然水にこだわったビール工場を見学
天然水のビール工場
駐車場の前には工場見学の建物があり、奥には銀色の工場のタンクなどが見える。敷地が東京ドーム8.5個分の約40万平方メートルもあるためか、建物もタンク類も巨大なのに威圧感はない。ゆったりとした自然の景色のなかに溶け込んでいるかのように見えてくる。サントリー九州熊本工場は2003年(平成15)竣工。工場見学ツアー(要予約)では、最初にサントリーについての動画を観る。サントリーが「水と生きる」を企業理念として掲げていることは有名だが、同社は「天然水の森活動」を全国21か所、120万平方メートル(1万2000㏊)で展開(2019年6月時点)。水と生命を守る森づくりに尽力している。山に降った雨水が約20年かけて大地からにじみ出てくるのが天然水。動画では「山が磨いたプレミアムな水」と表現されている。サントリーは天然水の採れる群馬、武蔵野、京都、そして阿蘇の全国4か所でしかビールづくりをしていない。
ザ・プレミアム・モルツの工場見学
ビデオのあとはザ・プレミアム・モルツ(以下プレモル)の製造過程の見学へ。プレモルのこだわりは前述の天然水、麦芽とホップだ。麦芽はビールに適した二条大麦麦芽を使用し、さらにチェコなどで生産される希少なダイヤモンド麦芽を加える。まず仕込み設備で麦汁を作るが、仕込釜で一部の麦汁を2回煮出すダブルデコクション製法によりコクのある味わいの麦汁ができる。ろ過槽で麦芽の殻を取り除き、煮沸釜でホップが加えられる。ホップは欧州産のアロマホップを100%使用。時間をかけて煮沸して良質な苦味を実現し、さらに香り高いファインアロマホップを仕上げに投入して上質で華やかな香りを引き出すアロマリッチホッピング製法で麦汁を仕上げる。この手間をかけたプレモルのこだわり製法でできた麦汁に酵母が加えられ発酵すると、アルコールと炭酸ガスを含んだ「若ビール」になり、これが低温のタンクで熟成され、ろ過されてビールができあがる。
いちばんの楽しみ? 試飲とお土産
ビールが完成しても醸造家による厳しい官能検査が行われ、品質がチェックされるという。出荷へ向けた工程なども見学できるが、この辺りからそわそわする人も出てくるはず。工場見学後はプレモルの試飲が待っているからだ。試飲会場では、まずファインアロマホップの香りを確かめ、ダイヤモンド麦芽を試食。ホップは爽やかな香りで、麦芽は香ばしい味わいがした。ビールの原材料に触れられるのは工場見学ならではだろう。そしていよいよプレモル3種の飲み比べ。「ザ・プレミアム・モルツ」「ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール」とプレモル最高峰とされる「マスターズ・ドリーム」がテイスティンググラスに注がれて並ぶ。飲み比べ後には、お気に入りをもう1杯、普通のグラスで飲めるのでうれしい。ちなみに、テイスティンググラスなどはファクトリーショップでも購入できる。こちらのショップには工場限定商品などがあるので、じっくりと品選びしながら楽しみたい。
スポット詳細
- 住所
- 熊本県上益城郡嘉島町大字北甘木字八幡水478 地図
- エリア
- 八代・宇城・上益城エリア
- 電話番号
- 0962373860
- 時間
-
9:30-17:00
[ショップ]11:00-16:40 - 休業日
- 年末年始、工場休業日(臨時休業あり)
- 駐車場
- あり(100台)
- クレジットカード
- 可(ショップのみ)
- 備考
-
完全予約制
※詳細は公式HPをご確認ください
http://www.suntory.co.jp/factory/kyushu-kumamoto/
情報提供: ナビタイムジャパン