弘前市立郷土文学館
弘前とゆかりの深い著名な作家たちの軌跡を知る
弘前にゆかりのある作家たちが遺した業績を知る
1階の常設展示室では、明治以降にそれぞれの分野で活躍した9名の作家が紹介されている。9名とは、ジャーナリストの陸羯南(くがかつなん)、俳人・劇作家・小説家・児童文学作家の佐藤紅緑(こうろく)、小説家の葛西善蔵(ぜんぞう)、詩人・民俗学研究の福士幸次郎、詩人の一戸(いちのへ)謙三、詩人・小説家の高木恭造(きょうぞう)、小説家・評論家の平田小六(ころく)、小説家の太宰治、小説家の今官一(こんかんいち)のことだ。ここでは彼らの著書や原稿、遺品などの資料を展示。文学に詳しくなければ初めて聞く名があるかもしれないが、展示から彼らの業績を知ることで、文学のみならず、津軽・弘前を探る知的欲求が十分に満たされるはずだ。同じく1階にある「方言詩コーナー」も見学にはたっぷりと時間をとりたい。詩人・福士幸次郎は「地方語には地方語的感動がある」と津軽弁の魅力について唱え、津軽の詩人たちは津軽弁での詩を数多く発表した。同コーナーでは、その一部が朗読と映像で紹介されている。津軽独特のエスプリを感じてみよう。
企画展とスポット企画展でさらに知識を深める
常設展示室内の企画展示スペースでは、例年、一年を通して郷土ゆかりの文学・文人を掘り下げ紹介する企画展を開催している。2023年(令和5)度は「小説『花はくれない』- 佐藤愛子が描いた父・紅緑 -」と題して開催中である。1874年(明治7)に弘前市に生まれ、俳人・劇作家・小説家としての道をあゆみ、のちに「あゝ玉杯に花うけて」などの少年小説の大家として名を残した佐藤紅緑の波乱に満ちた74年の生涯と文業を、娘である佐藤愛子の著『花はくれない 小説 佐藤紅緑』の文章でたどり紹介するもの。また、常設展示室の一角では四季折々「スポット企画展」も開催している。企画展のテーマは毎年度変わるので、詳細はウェブサイトで確認を。また同館では、前述した9名に加え、小説家・石坂洋次郎、小説家・長部(おさべ)日出雄の忌日(きじつ)に「文学忌」を行っている。忌日当日は入館料が無料(通常100円)となり、忌日を含む1週間、ロビーにてその作家の特別展示を開催している。
もう1つのメイン展示「石坂洋次郎記念室」
戦前戦後を通して、大衆に愛され、「百万人の作家」と讃えられた小説家が石坂洋次郎だ。石坂は弘前市生まれで、同館の2階は「石坂洋次郎記念室」となっている。庶民的な正義感とユーモアが魅力の流行作家として、多くの読者を魅了してきた石坂。小説『若い人』『青い山脈』『陽のあたる坂道』などが有名で、映画化された作品も多い。記念室では、1900年(明治33)の誕生から1986年(昭和61)の没年までを4期に分けて紹介している。軽井沢の別荘で愛用したという軽井沢の伝統工芸「軽井沢彫り」が施された机と椅子、1963年(昭和38)公開の映画『青い山脈』の主演・吉永小百合が、自身の結婚10周年記念に石坂に贈った備前焼の大皿、その際に添えられた吉永直筆の手紙など、石坂だけでなく吉永ファンも喜ぶ展示品が並んでいる。そのほか、石坂の愛用した自転車、直筆の色紙、菊池寛賞受賞記念の置時計、映画化された石坂作品を家族で鑑賞したという映写機など、ここだからこそ見ることができる遺品を数多く展示。石坂文学の全体像を改めて探ることができる、貴重な空間といえるだろう。
スポット詳細
- 住所
- 青森県弘前市下白銀町2-1 地図
- エリア
- 弘前・黒石・岩木山エリア
- 電話番号
- 0172375505
- 時間
- 9:00-17:00(最終入館16:30)
- 休業日
- 年末年始(12/29-1/3)、展示替え期間(3/22-3/31)
- 料金
- [入館料]一般100円、小・中学生50円
- 駐車場
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あり(100台)
※弘前市立観光館地下駐車場をご利用ください(最初の1時間は無料、30分毎に100円) - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 0-30分(解説希望は事前にご連絡ください。)
- 車椅子での入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 多くの文学者を輩出しました
- 多くの文学者を輩出した津軽です。お恥ずかしいのですが文学の世界には全く疎い私なので評価し難いです。弘前城南側の多くの文化施設が集合しているエリアに有ります。
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- 弘前市に縁のある文学者についての展示
- 弘前市立図書館に併設された、弘前市にゆかりのある文学者についての展示施設です。入場料は100円、メジャーどころでは太宰治や石坂洋次郎、ほかにも高木恭三、葛西善蔵などの展示があります。付近には弘前城など観光施設が数多くありますので、併せて訪問するのが良いかと思います。
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- 弘前市の文豪たち
- 弘前市と関わりの深かった文豪たちの資料等が展示されています。太宰治など、有名な方々も展示されていて、文学に興味のある人にはたまらない施設です。学都として栄えた弘前だからでしょうか。
TripAdvisorクチコミ評価
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