胎内昆虫の家

博物館/科学館

家族みんなで夢中になれる、好奇心をくすぐる昆虫の世界へ

昆虫を知り、触れ合うことのできる、胎内昆虫の家。1987年(昭和62)、世界的に著名な馬場金太郎先生が長年在住し、研究を続けた胎内市で開館した。馬場先生が採集した標本や世界各国の昆虫を楽しく学べるコーナー、触れ合いスペースなどもあり、子どもから大人まで楽しめる施設だ。

スポーツドリンクを入れたペットボトルに寄ってくるチョウ} スポーツドリンクを入れたペットボトルに寄ってくるチョウ

ヘラクレスオオカブトと触れ合える!

胎内昆虫の家は家族みんなで楽しめる体験型ミュージアムだ。世界各国で集められた昆虫の標本はもちろん、パネルや映像、ゲームなどを使って、昆虫の生態をわかりやすく解説してくれる。受付の反対側にはヘラクレスオオカブトの触れ合いスペースがあり、土・日曜、祝日や長期休みには昆虫好きの子どもたちで賑やかになる。ヘラクレスオオカブトと触れ合ったあとは、階段を降りて1階の特別展示室へ。ここでは、馬場金太郎先生が生涯をかけて研究した標本や資料、採集に使われた道具、書籍などが展示されている。馬場先生は医学博士でもあり、300種以上の新種を発見した昆虫採集家でもある人物。ほかの研究者からもその業績は認められ、敬意を込めて馬場先生の名前が付けられた昆虫は128種にもなる。特別展示室にはそんな馬場先生の経歴や自身でまとめた昆虫の分布図なども展示されており、偉大な功績の片鱗を感じることができる。

つかみ方にも注意!ヘラクレスオオカブトの触れ合いコーナー} つかみ方にも注意!ヘラクレスオオカブトの触れ合いコーナー

昆虫採集を昆虫学の一分野とすることを提唱し、晩年には『昆虫採集学』を編集した} 昆虫採集を昆虫学の一分野とすることを提唱し、晩年には『昆虫採集学』を編集した

昆虫について楽しく学べる展示の数々

特別展示室を出て通路をまっすぐ進むと一般展示室がある。展示室には、旧黒川村や新潟県をはじめとする日本国内の昆虫の特徴をわかりやすく解説する「昆虫の家への招待」「チョウの世界」「甲虫の世界」「そのほかの昆虫」「社会生活をする昆虫」「虫でない虫」の6つのコーナーに分かれたパネル解説がある。室内には、昆虫に関する質問を用意したQ&Aコーナーもあり、クイズ感覚で知識を身につけられるだけでなく、新潟県内各地に伝わる昆虫にまつわるわらべうたや民話のコーナー、世界各地から集めた標本を展示するコーナーもあり、さまざまな角度から昆虫を考えられる工夫がなされている。展示されているパネルは昆虫学に詳しい専門スタッフが作り上げたもの。スタッフには昆虫好きがたくさんいるので、気になることがあれば質問することもできる。

昆虫に興味のある子どもは展示を端から端まで読んでいくという} 昆虫に興味のある子どもは展示を端から端まで読んでいくという

季節ごとに変わる企画で何度でも楽しめる

一般展示室を出ると目の前には季節ごとに内容が変わる企画展示室がある。世界のアゲハチョウや擬態する昆虫たち、青く輝く姿が美しいモルフォチョウなど、その時どきで来場者が楽しめる内容を考えて企画している。次に訪れるときはまた別の展示をしているので、何度でも楽しめる仕様だ。さらに中央部には、水辺や林の昆虫と触れ合える「ふれあいコーナー」を用意。昆虫が生活している環境と同じ状態を作っているので、ふだんどんな様子で生きているのかを観察しても、そっと触って体の大きさを調べてもOK。いつも以上に昆虫を身近に感じられる時間となるはずだ。ほかにも、昆虫の目からはどんな風に外が見えているのか疑似体験できるコーナーも。ただ展示を見るだけではない、昆虫の世界を体感できる場所が企画展示室だ。

ただの標本ではない、来場者の疑問や要望に応える展示内容を心がけている} ただの標本ではない、来場者の疑問や要望に応える展示内容を心がけている

触れ合いコーナーの昆虫も季節ごとに入れ替わる} 触れ合いコーナーの昆虫も季節ごとに入れ替わる

ボトルを持ってチョウを身近に感じて

最後に訪れたのは、胎内で生きるチョウを身近に観察できる「胎内の蝶園」。おもにアゲハとクロアゲハが、多いときは数十頭飛び交う施設内の庭園だ。入り口でスポーツドリンクの入った蜜皿を持って、園内でそっと待機。数分待っていると、蜜を求めて自然とチョウが集まってくる。アゲハチョウの仲間は、赤や青、黄色などの花の色から蜜のありかを見つけるという習性を利用した企画。日当たりのよくチョウが見えやすい場所で動かずにじっと待っているとチョウが寄ってくるはずだ。花に止まる前からゼンマイのような口を伸ばして飛んでくるので、そばでじっと観察してみよう。園内にはチョウの幼虫のエサになる植物を植えてあるので、卵や幼虫、卵を産むところも観察できるかもしれない。

カラフルな蜜皿はチョウが寄ってきやすいように} カラフルな蜜皿はチョウが寄ってきやすいように

スポット詳細

住所
新潟県胎内市夏井1204-1 map map 地図
電話番号
0254483300
時間
9:00-17:00(最終入館16:30)
休業日
月(祝の場合は翌平日、夏期は無休)
[冬期休館期間]12/1-3/19
料金
[入館料]大人410円、小・中学生260円、幼児無料
駐車場
あり(40台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
可(PayPay)
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1-1,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
可(主要展示階のみ利用可 ※階段での移動を要する階がある為)
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

クチコミ

  • 昆虫のミュージアムです。
    4.0 投稿日 : 2019.08.16
    北陸エリアでは、かなり珍しい昆虫に特化したミュージアムです。一般展示室では、新潟県内で生息する虫や、国内で見られる昆虫の数々を展示しています。家族づれの方々が、多いです。

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アクセス

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