安房山 清峯寺 円空堂
円空の代表作といわれる一刀彫りの千手観音
天平21年(749)開創と伝わる「清峯寺」境内の堂宇。江戸時代前期の仏師・円空による3体の観音像を祀っている。円空は江戸時代の前期、諸国を遍歴し布教の傍らで12万余体もの仏像を削り出した僧。千手観音立像・聖観音立像・龍頭観音立像の三体はかつて円空がこの地に滞在した折、檜材に一刀彫したものと伝えられている。中でも千手観音像は円空の作品の中でも数体しか存在せず、高さ1.27メートルあるこの千手観音は、円空の最高傑作と言われている。