砥部衝上断層
砥部の穏やかな自然のなかに地殻変動の歴史を垣間見られる公園
わかりやすいアクセスで砥部観光の途中に立ち寄りも
松山市内から車で国道33号線を南へ約30分。そこから国道379号線に入り内子町小田方面へ5分ほど走ると、右手に砥部衝上断層公園の看板が見えてくる。公園には約10台分の駐車スペースとトイレを併設し、市内から砥部への観光の際、車で立ち寄って休憩するのにもほどよい親水公園に整備されている。松山市内からバスで向かうなら伊予鉄バス砥部線で約50分、「大岩橋」のバス停が道路を挟んですぐの場所にあるため、市内の街並みから山へ向かう風景の変化を楽しみながら、砥部観光の途中に訪れてみるものよいだろう。
山に囲まれた自然のなかにあるのんびり過ごせる公園
駐車場から階段を下り、遊歩道を少し歩くと、右手に存在感のある木の吊り橋が見えてくる。砥部川に架かる吊り橋の背景には砥部の青々とした豊かな山が広がり、どこか懐かしい気分にさせてくれるような情景だ。吊り橋から対岸へ渡ると、左手には藤棚のある休憩スペースが。十分な広さのあるテーブルとベンチが設けられておりあずまやとしても利用できるので、ぜひここに座って川のせせらぎに耳を傾けてみよう。公園内には桜、フジ、紅葉などがあり、訪れる季節によって四季折々の花々が見頃を迎える。5月の端午の節句辺りになるとこいのぼりが元気に泳ぐ様子も見られるので、景色を眺めながら川に降りて水遊びを楽しむのもおすすめだ。また、公園内吊り橋そばには、砥部町内に点在する自然・歴史・文化・砥部焼にちなんだ53のポイント「陶街道五十三次スタンプラリー」のスタンプがあるのでぜひ見つけてみよう。
静かな公園のなかに現れる大自然の痕跡
吊り橋を対岸に渡って右へ進むと公園の名前にあるとおり「砥部衝上断層」を観察できるスポットに到着する。砥部川の河床「かがす淵」付近にある古い地層が新しい地層に乗り上げた全国でも珍しい「逆断層」で、ふだんは見ることのできない力強い自然のエネルギーを間近で観察することができる。これは1200~1400万年前の地殻変動によりマグマが貫入し、6500万年前の古い地層が4000万年前の新しい地層の上に乗り上げたもの。日本最長の断層である「中央構造線」の一部が砥部川の流れにより洗い出された姿を肉眼で観察することができるのだ。天気がよく足元の状態がよければ断層のすぐそばまで下りられるので、関東から九州に延びる断層の一部にしっかり足を重ねてみてほしい。
スポット詳細
- 住所
- 愛媛県伊予郡砥部町大南・岩谷口 地図
- エリア
- 砥部エリア
- 電話番号
- 0899627288
- 時間
- 終日
- 休業日
- 無休
- 料金
- 無料
- 駐車場
- 有り(10台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン