柳橋中央市場

高層ビルの立ち並ぶ名古屋駅エリアの西側に広がる「柳橋中央市場」

全国最大級の民間中央市場

柳橋中央市場は、名古屋駅太閤通口から徒歩約5分、ミッドランドスクエアやセンチュリー豊田ビルの西側に位置する。名古屋駅のようなターミナル駅に近く、さらに都心の一等地にある市場は全国的にも珍しい。敷地は約1万3223㎡で、現在は約130店が集結。プロの料理人や食品関係者のみに制限される卸売市場とは違い、一般客も購入できる民間中央市場としては、全国最大級の規模を誇る。敷地内で中核を担う「マルナカ食品センター」は1969年(昭和44)、総合食品センターとして誕生。魚介や水産加工品、野菜、乾物など、多彩な食品を市場価格でお値打ちに販売しており、現在は第一・第二ビル合わせて約60軒の店が並んでいる。

市場内には魚介や乾物、野菜など約130店が軒を連ねる

プロの料理人から一般客まで、多種多様な人々が訪れるマルナカ食品センター

近隣の漁港から直送される新鮮魚介

マルナカ食品センター内にある各店では、国内外から集まる多様な食材を扱っている。なかでも、魚の種類が豊富とされている伊勢湾や三河湾で水揚げされた旬の魚介類が多く並ぶ。漁港から直送されており、近海で水揚げされたもののほとんどは活きたままで販売。鯛やスズキなどの白身魚をはじめ、愛知県の県魚にも指定されている車えびなどのエビ類、全国的にトップクラスの品質を誇る貝類など、いずれも鮮度抜群のものばかりだ。これらの高品質な魚介類を、大きな塊や箱単位ではなく、1尾や小分けサイズで購入できるのも、マルナカ食品センターの特徴。食べたい量だけを気軽に購入できるので、ここで食材を調達し、BBQや自宅で食事といった楽しみ方をする人も多いそうだ。

旬のカレイやハモ、イカなどがずらりと並ぶ様子は壮観だ

営業時間は4:00〜10:00(各店で異なる)。日曜と祝日が休みで、水曜は不定休

地元ならではの食材が種類豊富にそろう

市場には、旬の魚介だけではなく、安城和牛や知多牛といった地元のブランド牛をリーズナブルな価格で取り扱う店も。さらに野菜や果物も、地元産を中心に全国の市場から仕入れ、旬のものはもちろん、飲食店向けに季節を先取りして取り扱っている店もある。また海苔や乾燥シイタケ、カツオ節などの乾物類も充実。三河湾や伊勢湾などで採れる海苔を、地域別で販売している専門店もあるので、味や香りの違いを食べ比べてみてはいかがだろう。週末は不定期で一般客を対象に、センター全体で売り出しセールも行っている。センター内には冷蔵コインロッカーもあるので、買い物に活用してみよう。

冷蔵コインロッカーは24時間100円で利用できる

海鮮やラーメンなど市場グルメを満喫

センター内には寿司や天ぷら、海鮮丼などの魚介料理店などが点在。立ち食いで気軽に味わえる店や、種類豊富な一品料理と酒を楽しめる店などバラエティ豊かだ。その日に仕入れたばかりの新鮮な食材を駆使した、市場ならではのメニューが多い。また屋上にはビアガーデンもあり、海鮮BBQなどを提供。買い物帰りにぶらり立ち寄って、市場グルメを楽しむのもおすすめだ。

昔懐かしい中華そばを味わえる「ラーメン大河」。営業時間は6:00〜14:00