中宮寺
大和三門跡のひとつ、聖徳太子ゆかりの尼寺
法隆寺東院伽藍と隣り合う中宮寺
奈良には「大和三門跡」と呼ばれ、代々、皇室や公家などの出身である女性が住職として法灯を守ってきた尼寺があり、そのひとつが中宮寺。法隆寺の東院伽藍に隣接し、中宮寺境内からは東院伽藍の本堂である夢殿の屋根を望める。中宮寺へは、東院伽藍と同じ「四脚門(しきゃくもん)」という門をくぐって入る。門をくぐって正面に夢殿、左手へ回り込んで行くと中宮寺への入り口が見えてくる。
季節の花や木々が美しい
中宮寺にはさまざまな植物が植えられていて、その名前が書かれた札が下げられている。中宮寺の境内へ足を踏み入れてすぐ、表御殿と呼ばれる建物の手前にある樹木には「菴羅樹」の文字。「あんらじゅ」と読み、カリンの一種で、春には愛らしい花、秋には実がなる様子を見ることができる。菴羅樹の南側にある門をさらにくぐると本堂がある。本堂をぐるりと囲むように植えられているのはヤマブキ。橙色のかわいい花を楽しめるのは4-5月頃となる。開花の時期には、例年「山吹茶会」が開かれるなど、中宮寺に欠かせない花樹である。
本堂ですばらしき寺宝を拝む
いよいよ中宮寺本堂へお参りを。飛鳥時代の仏像の最高傑作のひとつである国宝「菩薩半跏像(伝如意輪観音)」が鎮座する。「アルカイックスマイル」と讃えられる表情や、頬に添えられる指先、左足の上に右足を組んだ姿勢。時間を忘れて見入らずにいられない、どこまでも美しくやさしい様子の仏様だ。その菩薩半跏像(伝如意輪観音)に向かって左手前に安置されているのは「天寿国曼荼羅繍帳(てんじゅこくまんだらしゅうちょう)」のレプリカ(オリジナルは国宝・奈良国立博物館に預託)。飛鳥時代、聖徳太子の妃・橘大郎女(たちばなのおおいらつめ)が作らせたという天寿国曼荼羅繍帳は、太子が往生する様子を刺繍で表現した色彩豊かな宝物である。
約500m東には元中宮寺も
中宮寺入り口にある受付では、散華やお線香や袱紗といった中宮寺ゆかりの授与品を購入することができる。中宮寺では猫を飼っているため、授与品には猫モチーフがチラホラ登場している。さて、現在の中宮寺から東へ500mほどの距離のところに、中宮寺跡がある。元の中宮寺が創建された場所で、国指定史跡となっている。近年整備され、秋には史跡周辺がコスモス畑となってメルヘンチックな風景を見ることができる。中宮寺と合わせて訪ねておきたい。
スポット詳細
- 住所
- 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北1-1-2 地図
- エリア
- 斑鳩・大和郡山エリア
- 電話番号
- 0745752106
- 時間
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[10/1-3/20]9:00-16:00(入場最終受付15:45)
[3/21-9/30]9:00-16:30(入場最終受付16:15) - 料金
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【拝観料】
[大人]600円
[中学生]450円
[小学生]300円 - 駐車場
- なし(近隣の有料駐車場をご利用ください)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 国宝の菩薩半跏像が有名
- 法隆寺の東院伽藍のすぐ隣にあります。創建当初は少し離れた場所にありましたが、火災により現在の地に移ってきています。中宮寺といえば、国宝の菩薩半跏像や天寿国繡帳が有名です。ただし、法隆寺と異なり建築物に見るべきものはないです。
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- ご本尊、ご不在でしたが満悦感を感じました
- 隣接する法隆寺に続いて訪れました。入口には”国宝の”弥勒菩薩像”は北海道に出展中で、明日ご本尊はお帰りになりますとの展示で、本日迄は複製のご本尊”との案内がありました。法隆寺他訪れたところは全て木造建築であったが、コンクリートの建屋は、何となく新型コロ禍以前幾度も訪れていたタイの寺院を思い浮かべました。ご本尊、観世音菩薩像は、複製なれどその微笑みに満ち溢れたお顔に魅了され、明快な説明(但し、カセ...
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- 世界三大微笑
- 法隆寺の古来から続く寺院を見た後では、建物自体は見劣りしますが…。菩薩半跏像の優しいほほえみは、モナリザ、スフィンクスと並ぶ3大微笑だそう。テープで説明が流れるのが少々味気ないかな。
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