都農神社
神武天皇が天下泰平を祈願した、宮崎を代表する神社
神武天皇の時代から続く由緒ある神社
太平洋日向灘と尾鈴山(おすずやま)に挟まれた自然豊かな都農町(つのちょう)。この地域の守り神である都農神社は、JR都農駅から徒歩約25分、車で5分ほどのところに位置する。社伝によると、初代神武天皇が即位する6年前、東遷に向かう船出の前にこの地に立ち寄り、国土平安・海上平穏・武運長久を祈念して祭神を祀ったことが由緒とされる。皇室の尊崇もあつく、歴代天皇よりたびたび神位を授けられるなど、格式の高い神社だ。かつては日向の国の第一の大社であったが、天正年間の大友・島津の争乱の際、御神体は難を逃れたものの社殿・宝物・古文書などすべて焼失し、小さな祠(ほこら)があるのみの状態となった。その後、日向高鍋藩4代藩主・秋月種政が1692年(元禄5)に復興、また1859年(安政6)に社殿が再建され、1871年(明治4)に県内最初の国幣社に列せられた。明治以前は「宮崎社」「宮崎宮」とも称され、地元では「一の宮神社」とも呼ばれる。
「石持ち神事」で神様のパワーをいただく!
広い境内はうっそうとした鎮守の森に囲まれ、3か所に鳥居が立っている。参道には地域の人々から寄進された石灯籠が並んでおり、おごそかな空気が漂う。日が暮れると石灯籠に明かりが灯され、幻想的な雰囲気だ。参道を進むと、小川に架けられた太鼓橋が見えてくる。橋の手前の左側には「あぶら石」が置かれている。かつて神社の南側を流れる都農川が増水し神社に参拝できなかった折、この石に油を注いで火を灯し遙拝所としていたことから、その名が付けられたそうだ。また橋の右側に置かれているのは「石持ち神事」に使われる「神の石」。都農神社には、毎年8月の夏祭りに御神輿をかついで浜まで行き、宮司さんが浜で集めた石を平和を願って神社に納める神事がある。この石を手に取り、本殿の裏に納めて祈念すると、願いが叶うといわれている。都農神社のご祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)。「因幡の素兎(いなばのしろうさぎ)」の神話で有名な大国主命(おおくにぬしのみこと)と同じ神様で、病気平癒をはじめ、縁結び・子孫繁栄・家内安全・商売繁盛などのご利益があるとして、広く信仰を集めている。
「撫でウサギ」や「御神象」で楽しく願掛け
神門をくぐって正面に見える社殿は、旧社殿の老朽化にともない、「平成の大造営」によって2007年(平成19)に完成したもの。拝殿でお参りを済ませたら、脇に回って本殿を見上げてみよう。軒下にネズミの彫刻がある。これは、大国主命が野原で火攻めに遭った際に、ネズミが現れて逃げ道を教えてくれたという伝説にちなんだもの。ネズミは神の使いとして、都農神社の御朱印やお守りにも描かれている。また境内には、病気平癒・商売繁盛・子授けなどのご利益があるとされる「撫で大国」、無病息災を願う「撫でウサギ」など、数々の願掛けスポットが設けられている。なかでも若い女性やカップルに人気なのが、御神木の夫婦クスノキの俣から生まれた「御神象」。『日本書紀』によると、兄の八十神(やそがみ)たちに攻められて命を落としそうになった大国主命を、母の櫛名田比売命(くしなだひめのみこと)が木の俣をくぐらせて逃がしたと記されている。象のような形をしたこの「御神象」は、「大国主」の化身として信仰され、おしりの部分に浮き出たハートマークをなでると恋愛成就や夫婦円満、また除災招福のご利益があるそうだ。
スポット詳細
- 住所
- 宮崎県児湯郡都農町川北13294 地図
- エリア
- 西都・児湯エリア
- 電話番号
- 0983253256
- 時間
- [閉門]17:00
- 休業日
- 無休
- 料金
- [参拝料]無料
- 駐車場
- あり(100台)
- クレジットカード
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
- アニメスポット情報
※ナビタイム調べ