しまんトロッコ
貨車を改造したトロッコに乗って川沿いを走る鉄道の旅
日本初の観光トロッコ列車
高知県と愛媛県を結ぶJR予土(よど)線。「日本最後の清流」といわれる四万十川に沿うように線路が敷かれ、森のなかや崖の上など秘境を走る列車として人気が高い。特に江川崎駅から土佐大正駅の区間は、川の流れや沈下橋などを見られる風光明媚な場所であるため、多くの人にこの景色を楽しんでもらいたいと1984年(昭和59)に観光トロッコ列車の運行を開始した。区間内は「キハ54形」の普通車両が気動車となり、トロッコ車両を連結して牽引する。トロッコは窓がないので自然を近くに見ながら鉄道の旅を楽しめると注目を集めている。透明度の高い清流の水面は周辺の景色を映し、刻々と表情を変える。爽やかな風を感じながら、ここでしか味わえない貴重な時間を満喫しよう。トロッコ車内は全席指定、4人用のボックス席になっている。
トロッコ車両の「座席指定券」が必要
トロッコ列車は、一部期間を除く4月から11月までの土・日曜、祝日や夏休み期間などに、1日1往復運行している(運行日は変更される場合があるので公式ウェブサイトを確認のこと)。利用するには乗車券のほかに「座席指定券」(大人530円 小人260円)が必要だ。トロッコ車両に乗ることができるのは、土佐大正駅~江川崎駅の区間のみ。その区間は時速30~35km/hにスピードを落として走るので、約50分間の観光をゆっくり楽しめる。その区間以外は連結している普通車両に乗る。座席指定券は乗車予定日の1か月前から、全国のみどりの窓口やJR西日本および東日本のインターネット予約サービスで購入できる。車両に乗る前にチェックしたいのが電車のエンブレム。木の枝が手になったかわいいデザインで、「とら45000」の文字はトロッコ車両が無蓋(むがい)貨車トラ45000形だったことを伝えている。
トロッコ区間は沈下橋など見どころいっぱい
ガタンゴトンと無骨な車体に揺られながら、新鮮な空気と絶景を楽しむことができるのは格別な体験だ。予土線は、蛇行する四万十川を串刺しにするかのように、鉄橋やトンネルを利用してまっすぐに進むので清流の姿は左右どちらの車窓からも眺めることができる。見どころはボランティアガイドが教えてくれる。座席にはテーブルが設置されているので、弁当やおやつを持ってきて食べるのもおすすめ。愛媛側の宇和島まで行く場合は、途中の松丸駅の駅舎2階に「森の国ぽっぽ温泉」が併設されているので、ひと風呂浴びて行くのも一案だ。
スポット詳細
- 住所
- 高知県JR予土線 宇和島駅(愛媛県宇和島市錦町)-窪川駅間(高知県高岡郡四万十町琴平町) 地図
- エリア
- 四万十川・足摺エリア
- 電話番号
- 0570004592
- 時間
-
【上り】
[しまんトロッコ2号]宇和島9:33発
【下り】
[しまんトロッコ1号]窪川13:21発
※2022年3月ダイヤ改正の時刻です。各駅詳細は時刻表等でご確認ください。
※土日祝を中心に運転 - 料金
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[座席指定券(通常期)]おとな530円、こども260円
※トロッコ車両は全席指定席。乗車券のほかに指定席券が必要。 - 駐車場
- なし
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 120分以上
- 備考
- ※電話番号はJR四国電話案内センターに繋がります。
情報提供: ナビタイムジャパン