大分県立歴史博物館

博物館/科学館

最新技術を駆使し大分県の歴史や文化をわかりやすく紹介

国東(くにさき)半島周辺における仏教文化などを中心に、大分県の歴史・文化を紹介する博物館。貴重な収蔵品を展示するほか、プロジェクションマッピングやリアルな模型を駆使し、楽しく学べる工夫が随所に凝らされている。

壮大な光と音、そしてナレーションで子どもから大人まで楽しめる} 壮大な光と音、そしてナレーションで子どもから大人まで楽しめる

史跡観光の前に立ち寄りたい学びの場

史跡公園「宇佐風土記の丘」に1981年(昭和56)に開設された県立宇佐風土記の丘歴史民俗資料館を前身とした博物館。1998年(平成10)に、展示内容の刷新、展示室と収蔵庫の拡充などを図り、館名を改めリニューアルした。宇佐神宮や国東半島一帯にある寺院群、八幡信仰と六郷山(ろくごうさん)の仏教文化などを中心に、大分県全域の歴史や文化に関する常設展や特別展、企画展が行われている。

博物館のある「宇佐風土記の丘」には赤塚古墳がある} 博物館のある「宇佐風土記の丘」には赤塚古墳がある

巨大な磨崖仏(まがいぶつ)が来館者をお出迎え

館内に入るとまず目に飛び込んでくるのが、重要文化財に指定されている熊野磨崖仏の実物大複製模型だ。磨崖仏とは、自然の崖や岩を直接彫り刻むことで作られる仏像のこと。大分県内には現在90か所余り、総数400体以上の磨崖仏が存在し、なかでも熊野磨崖仏は県北部を代表する大規模な磨崖仏だ。ここに展示されているのはレプリカのため、本物では確認しづらい細かな装飾や頭部上方に刻まれた曼荼羅など間近に見ることができる。また、9:30-16:30の1時間おきにプロジェクションマッピングも上映され、熊野磨崖仏大日如来像の特色についてわかりやすく紹介してくれる。

県北部の磨崖仏と大分市以南の県南部の磨崖仏とでは規模や彫り方に違いがある} 県北部の磨崖仏と大分市以南の県南部の磨崖仏とでは規模や彫り方に違いがある

プロジェクションマッピングは必見

常設展示フロアへ向かうと、中央に鎮座するのは富貴寺(ふきじ)大堂の実物大模型だ。豊後高田市田染蕗(たしぶふき)にある富貴寺の大堂は、平安時代後期(12世紀頃)の建築とされる九州現存最古の木造建築物。宇佐神宮の大宮司が死後の極楽往生を祈願して建立したもので、本尊の阿弥陀如来坐像と、そのうしろに描かれた極楽浄土壁画を拝観することで、この世にいながらにして極楽の世界が体験できるという造りになっている。この模型では現在では見ることのできない当時の彩色を再現しており、そのサイケデリックともいえるカラフルな世界観は息をのむ美しさだ。ここでも1時間おきに壮大なプロジェクションマッピングが行われるので、熊野磨崖仏のものとともに事前に時間を確認し計画的に見学するといいだろう。

阿弥陀如来が住む極楽浄土の世界を表現した建築を「阿弥陀堂建築」という} 阿弥陀如来が住む極楽浄土の世界を表現した建築を「阿弥陀堂建築」という

大分の歴史や文化についての理解が深まる

このほか常設展示フロアは、先史時代から時代ごとに分けられた6つのコーナーに分かれており見ごたえ十分。「生・死・いのり」のコーナーでは、大分県内で発掘された縄文土器や土偶をはじめ、博物館玄関前の赤塚古墳から出土した、一説に邪馬台国の女王・卑弥呼が中国魏王朝から贈られたものといわれている三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)のレプリカなど、貴重な遺物が展示されている。また、「宇佐八幡の文化」のコーナーには、国宝に指定されている宇佐神宮本殿の10分の1の模型や、今から600年ほど前の絵図をもとに製作された境内模型もあるので、参拝の前に訪れれば理解が深まること間違いなしだ。

大分県内では縄文土器や青銅器が多く出土している} 大分県内では縄文土器や青銅器が多く出土している

県内で脈々と受け継がれてきた信仰や祭り、年中行事などを紹介} 県内で脈々と受け継がれてきた信仰や祭り、年中行事などを紹介

スポット詳細

住所
大分県宇佐市大字高森字京塚 map map 地図
電話番号
0978372100
時間
9:00-17:00(入館は16:30まで)
休業日
月(祝・振替休日の場合はその直後の平日)、年末年始(12/28-1/4)
料金
【観覧料】
[一般]310円(210円)
[高・大学生]160円(100円)
[中学生以下]無料

※()内は、20名以上で来館した際の団体料金
駐車場
あり(150台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、PayPay、楽天ペイ、メルPAY、d払い、auPAY、ALIPAY、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん、J-Coin Pay、微信支付)
Wi-Fi
あり(rekihaku_user_Wi-Fi)
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1-1,000円
【夜】1-1,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

クチコミ

  • れきはく
    4.0 投稿日 : 2022.09.03
    県道215号沿い。駐車場も十分確保。令和4年度企画展「旅の記憶・街の記憶」を見に行きました。観覧料310円。各種交通系マネーが使えて便利。氏名、電話番号、県・市区町村の記帳が求められます。企画展はほぼ撮影禁止。常設展も仏像を中心に撮影禁止が多いです。熊野磨崖仏や富貴寺大堂を使ったプロジェクションマッピングがお見事。鬼が仏になった里「くにさき」に納得です。
  • 大分県県北を中心に展示
    4.0 投稿日 : 2022.07.24
    以前から来てみたいと思っていた施設で毎回時間が取れずに先延ばしになっていました。車であれば宇佐神宮からそう遠くありません。県立ですが、場所もあると思いますが、大分県県北の歴史に関する展示が主になっていました。奥の展望台からの景色が綺麗です。特別展示で大分県内で昭和の頃になった廃線になった鉄道関係の展示をやっていて貴重なものを見ることが出来ました。
  • 磨崖仏の宝庫、大分の文化財が紹介されています
    4.0 投稿日 : 2020.11.29
    国東半島を中心にして、大分県には岩に刻まれた磨崖仏が沢山残っています。博物館エントランスホールに造られている熊野磨崖仏や仏教文化の展示、地元宇佐八幡宮のレプリカや成り立ちの展示など古代史に興味のある方は必見です。周辺には多くの前方後円墳がある宇佐風土記の丘があり自由に散策できます。

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アクセス

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