霧島神宮

神社

神聖な空間が広がる南九州最大の神社

創建は6世紀で、建国神話の主人公瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を祀る。もともと高千穂峡と火常峰(現在の御鉢)の間に建てられていたが、霧島山の噴火により消失と再建を繰り返す。室町時代に現在地に移され、今日では南九州最大規模を誇る神社として多くの人が訪れる。

深い緑と朱塗りの社殿のコントラストが美しい霧島神宮 深い緑と朱塗りの社殿のコントラストが美しい霧島神宮

朱塗りの鳥居や社殿が鮮麗な霧島神宮

霧島神宮があるのは霧島市北部。市街地から車で40分ほど北へ登っていくと、まず見えてくるのが堂々とそびえる大鳥居(一の鳥居)だ。柱の間16m、高さ22.4mの朱塗りの鳥居が、存在感たっぷりに参拝客を迎えてくれる。そこをくぐって先に進むと、次に二の鳥居が見えてくる。さらに表参道を奥へと歩いていくと社務所や休憩所、展望所に出られる。展望所からは、鹿児島市街地や錦江湾に浮かぶ桜島を遠目に望むことができ、この眺めは霧島神宮の見どころのひとつとなっている。さらに本殿に向かって進んでいくと「さざれ石」がある。国家『君が代』にも登場することで知られる石だ。このさざれ石は、国歌発祥の地といわれる岐阜県から奉納されたもの。

霧島神宮の玄関口である「大鳥居」 霧島神宮の玄関口である「大鳥居」

国家『君が代』に登場するさざれ石 国家『君が代』に登場するさざれ石

国の重要文化財に指定されている本殿

さざれ石の近くにある三の鳥居をくぐるといよいよ本殿が見えてくる。社殿の目の前に立つ杉は樹齢800年の御神木。高さ約38m、幹回り約7mと巨大で、南九州全域にある杉の木の祖先ともいわれている。御神木に向かって手を合わせ、いにしえのときに思いを馳せれば、気持ちが自然と落ち着いてくるはずだ。手水舎で身を清めたら、本殿に参拝しよう。社殿は柱や梁などがすべて朱塗り。豪華な金具で装飾され、その姿はまさに絢爛豪華。さらに、草木や龍の細かな彫刻がいたるところに施され、繊細さももち合わせている。社殿には境内の杉が使われており、国宝となっている。起業や転職などの事始め、子孫繁栄、家庭円満などにご利益があるとされ、人々はそれぞれの願いを込めて祈る。

日光東照宮を思わせる精緻な装飾 日光東照宮を思わせる精緻な装飾

坂本龍馬とお龍も高千穂登山の際に立ち寄った 坂本龍馬とお龍も高千穂登山の際に立ち寄った

古くから南九州の有力者や民衆に信仰され、伝統的な祭事も多数行われる

現在の社殿は第4代薩摩藩主・島津吉貴の奉納により再建されたもの。社殿はいずれも美しい朱塗りが施され、外部だけでなく内部装飾も豪華であるため、「西の日光」とも呼ばれる。霧島神宮は南九州を統治していた島津氏が代々尊崇を寄せ、民衆からもあつく信仰されていた。歴史ある祭事も数多く執り行われ、現在でも年間100を超える。なかでも有名なのが「九面太鼓」だ。例年元日の午前0時から2時にかけて、九面太鼓の奉納が霧島神宮社務所前で行われる。白や紫の装束をまとい、9柱の神々にちなんだ面を被った演者が太鼓を打ち鳴らす姿は壮観だ。

緑豊かな境内で老杉に囲まれながらの散歩も楽しい 緑豊かな境内で老杉に囲まれながらの散歩も楽しい

交通安全、旅行安全、疫病退散を祈願

本殿でのお参りのあとは、参拝者休憩所でひと休み。併設の売店で販売する霧島神宮参拝記念菓子「鉾餅(ほこもち)」は、ここでしか購入できない銘菓。そのほかにも、交通安全や旅行安全のご利益があるとされる「九面守」など、霧島神宮ならではの物品が数多くそろう。また、霧島神宮では「天孫降臨之地」と書かれた御朱印のほか、アマビエを描いた御朱印も用意されている。アマビエは江戸時代、「疫病が流行したら、私の絵を人々に見せよ」と告げて海に帰ったとされ、そこから疫病退散の妖怪として知られている。御朱印をいただいたら、無病息災を願いつつ神社をあとにしよう。

境内にある温泉池にはアマビエがひっそりとたたずむ 境内にある温泉池にはアマビエがひっそりとたたずむ

スポット詳細

住所
鹿児島県霧島市霧島田口2608-5
エリア
霧島エリア
電話番号
0995570001
休業日
無休
料金
無料
駐車場
あり(600台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
可(喫煙所のみ可)
英語メニュー
あり(案内看板等)
平均予算
【昼】1,001-3,000円
【夜】1-1,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

アニメスポット情報

作中に登場する『霧島』のモデルである金剛型戦艦4番艦 霧島に設置されていた艦内神社の分霊元であると言われている。

※ナビタイム調べ

このスポットを紹介している記事

クチコミ

  • 国宝指定の本殿、幣殿、拝殿を特別参拝
    5.0 投稿日 : 2022.06.23
    霧島神宮本殿、幣殿、拝殿が国宝に指定され、特別参拝の予約を2月でしていましたが、コロナの影響で一次中止に。6月から再開され22日に参加しました。7月8日までの期間限定で予約サイトから申込みできますが、当日でも空きがあれば参加できます。勅使殿横の受付に申込みます。10時、11時、14時、15時の4回で、30分程度です。参加費は1,000円。裸足はダメです。拝殿で説明を受け、そこから眺め、参拝...
  • 2022年2月に本殿・幣殿・拝殿 が国宝に指定されました
    5.0 投稿日 : 2022.06.01
    ご祭神は、天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊、式内社(小)の旧官幣大社とのことです。 2022年2月に本殿・幣殿・拝殿 が国宝に指定されました。鹿児島空港からレンタカーで訪れました。公共交通での訪問は少し苦労しそうです。
  • 国宝指定。雨の霧島神宮様
    5.0 投稿日 : 2022.05.06
    30年程前にもお詣りしましたが記憶していたのとは少し違いました。国宝指定になったのを宮崎に着いてから知り、是非行かなくては。と思いお詣りしました。雨でしたがとても趣きがあり、神聖かつ厳かな空気が流れ雨と共に心を洗い清めてくださる気持ちでした。行って良かったです。

TripAdvisorクチコミ評価

もっと見る

アクセス

最寄り

          周辺の駅はありません。 周辺のバス停はありません。 周辺の駐車場はありません。 周辺のインターチェンジはありません。
          + -
          back
          open

          周辺のスポット

          このスポットを共有

          back

          クリップボードにコピーしました