がまだすドーム
見て触れてリアルに体感する日本初の火山体験ミュージアム
世界に衝撃を与えた平成大噴火の悲劇
ドームへ入る前に、エントランスホールで流されている6分間の映像に注目を。1991年(平成3)の火砕流で犠牲になったカメラマンが、直前まで撮影していた映像をもとにしたものだ。雲仙普賢岳は1990年(平成2)11月に噴火が始まり、翌年6月3日、火山ガスと熱風をともなう大規模火砕流によって甚大な被害を出した。前月から火砕流が頻発しており、多くの報道陣がカメラを構えていたためにその様子が克明に伝えられたが、一方で、報道陣や火山学者、警官、消防団員など43人が犠牲になった。その後も火砕流と土石流が数年間続き、成長した溶岩ドームは普賢岳より高い平成新山となった。標高1483mで長崎県最高峰だ。
火山の猛威と人との共生を考える常設展示
展示室では、時速100kmで流れる火砕流を高精細な4K映像で鑑賞する「大噴火シアター」は必見。また、大噴火の際に火砕流や土石流が広がった範囲をプロジェクションマッピングで表現した「平成噴火ジオラママッピング」、雲仙岳上空をドローンで撮影した映像を見ることのできる「雲仙岳スカイウォーク」など、当時の状況を最新技術で再現している。奥にある「島原大変劇場」では、1792年(寛政4)、雲仙岳の噴火と山体崩壊によって島原と熊本を大津波が襲い、約1万5000人の命が奪われた「島原大変肥後迷惑」について、立体紙芝居で知ることができる。その近くにある、火山の恵みや人との共生についてのコーナーも意義深い。
火山と防災について学ぶ実験プログラム
子どもたちに人気なのが、実験やワークショップを通じて自然科学を学べる「ワンダーラボ」。雲仙周辺の自然や噴火災害の経験を生かした、ここだけのプログラムを体験できる。たとえば、雲仙普賢岳の噴火で見られた火砕流の特徴を知り、事前に避難する心がけを身につける「火砕流実験」や、溶岩が噴出する様子を粘り気のある液体で再現する「溶岩ドーム実験」など、対象年齢もさまざまなプログラムを実施(要予約)。
体を使って火山を学べる「こどもジオパーク」
島原半島は、日本で9か所しかない「世界ジオパーク」のひとつ。世界ジオパークとは、地球科学的な価値の高い地域をユネスコが認定したものだ。「こどもジオパーク」は、そんな島原半島と雲仙岳について遊びながら学ぶことができる子ども向け施設。トランポリンの上でジャンプして平成新山の頂上から360度の風景を見たり、地層探検アスレチックに登りながら地層を観察し、地層に見立てた崖に登ってボルダリングをしたり、地球の力や雲仙火山について楽しみながら親しむことができるだろう。
スポット詳細
- 住所
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長崎県島原市平成町1-1
地図
- エリア
- 小浜・雲仙・島原エリア
- 電話番号
- 0957655555
- 時間
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9:00-18:00(最終入館17:00)
※こどもジオパークはHPをご確認ください - 休業日
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年中無休
※4月にメンテナンス休館日あり - 料金
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[常設展示]大人1,050円、中高生740円、小学生530円
[こどもジオパーク]350円 - 駐車場
- あり(400台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- あり
- 喫煙
- 不可(外に喫煙所あり)
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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