松尾大社

寺院

平安京の守護神として崇められ、酒の神様としても信仰を集める

渡来人の秦氏が、松尾山の磐座の神を迎えて社殿を造営した松尾大社。平安京の皇城鎮護の社として、賀茂社とともに朝廷からもあつく信仰された。酒の神としても知られ、重森三玲による名園も必見。

楼門の両側には願い事が書かれた「祈願杓子」が奉納されている。願いを「すくう」信仰によるものだ 楼門の両側には願い事が書かれた「祈願杓子」が奉納されている。願いを「すくう」信仰によるものだ

松尾山のふもとに鎮座する古き社

阪急電鉄嵐山線の松尾(まつお)大社駅の西側には、朱色の大鳥居がそびえ立つ。四条通の西端に位置する松尾大社の入り口だ。参道を歩いた先の次の鳥居には注連縄(しめなわ)が張られ、吊るされているのは榊の小枝を束ねた「脇勧請(わきかんじょう)」と呼ばれるもの。年始に12束(うるう年は13束)を吊り下げて、枯れるに任せて年末を迎えるという。太古の昔、月ごとの農作物の吉凶を占ったという原始の鳥居の形式を今に伝える貴重なものだそうだ。

鳥居の扁額の下に「脇勧請(わきかんじょう)」が吊るされている 鳥居の扁額の下に「脇勧請(わきかんじょう)」が吊るされている

平安京を守護した「西の猛霊」

京都のなかでも特に歴史がある神社といわれ、遥か昔、この地域に住む人々が松尾山の大杉谷の磐座(いわくら)を神として信仰したことに始まる。のちに渡来した秦氏がこの地に移り住み、土地を開拓して農林業を興すとともに松尾の神を一族の神とし、701年(大宝元)、秦忌寸都理(はたのいみきとり)によって社殿が造営したと伝わる。平安京が造営されてからは、賀茂社(上賀茂神社、下鴨神社)とともに都を守護する神として「東(賀茂社)の厳神(げんしん)、西(松尾)の猛霊(もうれい)」と称され、たびたび天皇が行幸する社であった。祭神は、大山咋神(おおやまぐいのかみ)と市杵島姫命(いちきしまひめ)が祀られている。

松尾山(標高約223m)を背にして建つ本殿 松尾山(標高約223m)を背にして建つ本殿

酒造りにも使われた霊泉「亀の井」

本殿は1397年(応永4)の建築で、1542年(天文11)に大修理が行われ、両流造(りょうながれづくり)と称される珍しい様式だ。お参りを終えたら境内を巡ってみよう。酒の神としての信仰を集めてきたことで、本殿の南側には全国の酒造家から奉納された多くの酒樽が積み上げられている。北側の廊下をくぐった先には霊泉「亀の井」があり、この水を醸造のときに混ぜると酒が腐らないと伝わり、地元の人びとも汲みに訪れる湧き水だ。また「亀の井」の奥には「霊亀(れいき)の滝」があり、癒やしのスポットとしても注目を集めている。滝のそばには天狗の顔をした「天狗岩」もあるので、見つけてみよう。

京都の名水のひとつとして有名な「亀の井」 京都の名水のひとつとして有名な「亀の井」

日本酒のみならず、ワインやビールなども含む酒造関係者から信仰を集める 日本酒のみならず、ワインやビールなども含む酒造関係者から信仰を集める

庭園や神像館など見どころもたっぷり

「亀の井」の先には重森三玲の作庭による昭和の名庭「松風苑(しょうふうえん)」が広がっている。庭園は有料となり、上古(じょうこ)の庭、曲水(きょくすい)の庭、蓬莱(ほうらい)の庭から構成され、徳島県吉野川産の200個以上の石を配し、完成まで丸1年を要したという。3つの庭巡りを楽しみながら、神様をかたどった神像(しんぞう)が並ぶ宝物館も拝観できる。平安時代に作られた3体をはじめ、21体の神像が収蔵されている。ほかにも境内には恋愛成就の「幸運の双鯉(そうり)」や「相生の松」、家庭円満の「幸運の撫で亀」もあり、ご利益もたっぷりいただこう。「お酒の資料館」では、酒造りや歴史について知ることができて興味深い。

作庭家・重森三玲が晩年に手がけた庭園「曲水の庭」 作庭家・重森三玲が晩年に手がけた庭園「曲水の庭」

酒造りに関する貴重な資料が展示される資料館。無料で見学できる 酒造りに関する貴重な資料が展示される資料館。無料で見学できる

スポット詳細

住所
京都府京都市西京区嵐山宮町3
電話番号
0758715016
時間
[境内]5:00-18:00
[庭園]9:00-16:00
休業日
無休
料金
[境内]無料
[庭園・神像館拝観料]有料
駐車場
なし
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1-1,000円
滞在目安時間
30-60分

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • お酒の神様
    3.0 投稿日:2021.04.20
    松尾大社駅から徒歩3分ほど。参道入口には大きな朱塗りの一の鳥居と社号標が立ち、社号標の隣には昔の酒器(瓶子)のオブジェが置かれている。701年創建。1950年に松尾神社から松尾大社に改称。祭神は大山咋神、市杵島姫命。豪壮な楼門をくぐると正面に吹き放ちの拝殿がある。室町時代に造営された本殿は塀に囲まれており、屋根の上部しか見ることはできない。当社の祭神とお酒の間に直接の関係は存在せず、なぜ酒の神と...
  • 神社なのに神像がある
    3.0 投稿日:2020.11.29
    上桂周辺のお寺をめぐってからこちらへ。お酒の神様として有名な神社ですが、神像館があります。神社なのに神像があるの?と違和感を抱きましたが、神仏混交のころの名残で作られたもののようです。仏像と違い修復されないのでボロボロなのが時代を感じさせます。
  • 七五三の親子連れ
    4.0 投稿日:2020.11.29
    七五三の時期だったので親子連れがたくさん来ていました。電車やバスのアクセスもいいです。松風園は入場料500円かかります。

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