奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
知的好奇心をくすぐる「歴史を目で見る」博物館
奈良県内で見つかった出土品を展示
2021年(令和3)11月にリニューアルが完了し、さらに見やすく、きれいに生まれ変わった奈良県立橿原考古学研究所附属博物館。1940年(昭和15)に大和国史館として開館して以来、奈良県内の遺跡の出土品を展示しており、国宝や重要文化財を含む約1万3000点もの貴重な資料が見られる。
博物館では、春と秋の特別展のほか、奈良県内での発掘の成果を人々に知ってもらう調査報告の役割として、夏の速報展「大和を掘る」を開催し、前年度に見つかった「掘りたて」の出土品を展示している。速報展に並ぶ土器や陶器のかけらなどは、古代の生活を身近に感じさせる。自分たちが生活している地面の下に、古代の人が使っていた品々が埋まっていたかと思うと、ワクワクしないだろうか。
ジオラマやユニークな形の埴輪など、目で見て楽しむ展示
さあ、展示室を見ていこう。常設展「大和の考古学」は、3つの展示室で構成されており、時代の流れに沿って展示が進んでいく。最初の展示室にあるのは、石器や土器など、旧石器時代から縄文、弥生時代にかけての出土品だ。当時の人々の生活がジオラマで再現されているコーナーもあり、想像力がかき立てられる。
2つめの展示室のテーマは古墳時代。入ってすぐに目に飛び込んでくるのは、高さ2.4mの巨大な埴輪だ。見上げるほど大きな埴輪がいくつも並んでおり、迫力がある。これほどの大きさで作られた例は全国的にも珍しく、国内最大の埴輪だ。先に進むと、さまざまな形をした埴輪たちが並ぶ。犬やイノシシ、鹿などをモチーフにした姿は、まるでキャラクターのような愛らしさだ。
国宝の輝きに触れる
絶対に見逃せないのは、博物館の目玉、国宝の「藤ノ木古墳出土品(ふじのきこふんしゅつどひん)」だ。光を浴びて金色に輝くのは、法隆寺の西に位置する藤の木古墳から見つかった金銅製の馬具。同時代の東アジアのなかでも類を見ないほど精巧に作られた、超一級の美術工芸品で、その輝きは今も衰えない。鳳凰や龍、獅子など、さまざまな文様で構成された精巧な装飾は、ため息が出るほどの美しさだ。
最後の展示室には、飛鳥・奈良時代から室町時代にかけての出土品が並ぶ。3つの展示室をすべてまわったら、ミュージアムショップにも立ち寄ってみよう。展示品をモチーフにしたオリジナルグッズが充実しており、お土産探しにぴったりだ。本博物館は、歴史にあまり興味がない人でも、おもしろい形をした埴輪や、美しい装飾品などを眺めて十分に楽しめるだろう。子どものみならず、大人の知的好奇心をも刺激してくれる空間だ。
スポット詳細
- 住所
- 奈良県橿原市畝傍町50-2 地図
- エリア
- 橿原エリア
- 電話番号
- 0744241185
- 時間
- 9:00-17:00(入館は16:30まで)
- 休業日
- 月(祝の場合は翌日)、12/28-1/4、臨時休館日あり
- 料金
-
【入館料】
[大人]400円(350円)
[高大学生]300円(250円)
[小中学生]200円(150円)
※()内は20名以上の団体料金 - 駐車場
- あり
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 60-120分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 備考
- 外国語解説パネルあり
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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