リニア・鉄道館

2階建ての大きな建物の「リニア・鉄道館」。この中に、実物の鉄道車両が展示されている

名古屋・金城ふ頭に39両の実物車両が集結

名古屋駅からあおなみ線の電車に乗ることおよそ24分。終点の金城ふ頭駅から案内に従って2分ほど歩くと、「JR」の文字が目印の大きな「リニア・鉄道館」に到着する。2011年(平成23)にオープンした本館は2021年(令和3)に10周年を迎え、現在は歴代の新幹線や在来線を含めた39両もの実物車両が展示されている。なかでも注目したいのが、JR東海が誇る最先端技術「超電導リニア」だ。2005年(平成17)開催の「愛知万博」で展示されていた実物車両(超電導リニアMLX01-1)が見られるほか、超電導リニア展示室のミニシアターでは時速500kmの世界を疑似体験できる。ほかでは味わえない驚きと感動を体験してみよう。

シンボル展示では歴代の世界最高速度を記録した3車両を展示

国の重要文化財に指定された現存する唯一の蒸気動車(ホジ6014号蒸気動車)

今はもう走る姿を見られない貴重な車両などが並ぶ

車掌体験が楽しめる「シミュレータ」がおすすめ

館内には鉄道の「シミュレータ」など、体験を通して鉄道について楽しく学べるコーナーが盛りだくさん。1階にある「在来線シミュレータ『車掌』」は、JR東海の訓練装置をベースにしたもの。駅でのドアの開閉や走行中の車内放送など、本格的な車掌気分を味わえる。その隣には「新幹線シミュレータ『N700』」があり、東海道新幹線のN700系新幹線電車の実物大の運転台で、運転操作の体験が可能。いずれの体験も有料・先着順なので、土・日曜、祝日は混雑する前に参加しておくことをおすすめする。

子どもに人気の「シミュレータ」体験

本物さながらの運転台で体験できる「新幹線シミュレータ『N700』」

東海道新幹線の車内販売メニューも楽しめる

リニア・鉄道館を一日ゆっくりと見学するなら、2階の「デリカステーション」で昼食も楽しみたい。名古屋駅で販売されている駅弁やサンドイッチ、東海道新幹線の車内販売でおなじみのコーヒーやアイスクリームなど、電車好きにはうれしいメニューも多数。さらに、金城ふ頭駅周辺には「レゴランドⓇ・ジャパン・リゾート」をはじめとするアミューズメント施設もある。たっぷり観光するなら近隣で宿泊し、2日間に分けて楽しんでみてはいかがだろうか。

細部まで作り込まれた巨大な鉄道ジオラマ