日光山 中禅寺
日光開山の祖・勝道上人作の立木観音を祀る
中禅寺湖の名の由来となった諸願成就の名刹
日光開山の祖・勝道上人が悟りを開いたとされる男体山と、そのふもとに広がる中禅寺湖の雄大な風景を讃えるようにそびえたつ、日光山中禅寺。中禅寺湖の名の由来ともなった由緒ある古刹は、坂東三十三観音霊場の第十八番札所としても、多くの巡礼者が訪れる場所として知られてきた。本尊は十一面千手観世音菩薩で、その立木観音像が本堂に納められている。千手観音の姿を中禅寺湖で目にした勝道上人が、その像を桂の立木に彫ったとされており、日光開山の歴史の面影を色濃く残すパワースポットだ。
やさしい表情で人々を見守る千手観音。すべての人々の願いを聴き、苦しみを取り除く慈悲救済の仏といわれている。その表情をじっと眺めているだけで、心がそっと洗われるような気持ちだ。ご利益は諸願成就。さまざまな願いを叶えてくれる仏さまなので、思いおもいの願いを唱えてみよう。
天井を見上げて驚嘆。大迫力の龍がいる五大堂
本堂から拝観順路に従って長い階段を登っていくと、祈祷の道場である五大堂がある。堂内には不動明王と降三世明王(ごうざんぜみょうおう)、軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)と大威徳明王(だいいとくみょうおう)、金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)が安置されており、まずその五大明王の像に目を奪われるが、さらに目を見張るのは天井。日光東照宮にある『鳴龍』作者として知られる日本画家・竪山南風が描いた『大雲龍』が、まさに天をただようかのように掲げられている。圧巻の迫力だ。
加えて、この御堂からの景色もすばらしい。中禅寺の僧侶をもって「心に染み入る景色」と言わしめる、男体山と中禅寺湖を一望する大パノラマ。五大堂までは長い登り階段になるが、この景色を見れば、疲れも吹き飛ぶ。ぜひここまで足を運んでほしい。
縁結びにご利益。愛染かつらの木
境内の見どころはほかにもたくさん。「諸願成就の梵鐘」のある、中まで見学可能な鐘楼や、身代わりの瘤という巨大な瘤のある木、延命水と呼ばれる湧水……。さらに、中禅寺は名作映画『愛染かつら』のロケ地でもあり、本堂前の「愛染堂」に立つ桂の木が、縁結びの木として親しまれている。桂の葉がハートの形であることや、愛染堂の本尊である愛染明王が和敬と求愛の仏であることから、恋愛にご利益のある地とされてきた。秋には黄色く色づき、お堂の朱とのコントラストがまた美しくなる。奥日光の旅で見逃せない、心が豊かになるパワースポットだ。
スポット詳細
- 住所
- 栃木県日光市中宮祠2578 地図
- エリア
- 日光・鬼怒川・中禅寺湖エリア
- 電話番号
- 0288550013
- 時間
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[4-10月]8:00-17:00(最終受付16:30)
[12-2月]8:30-15:30
[11・3月]8:00-16:00 - 休業日
- 無休
- 料金
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【拝観料】
[大人]500円
[小人]200円
※20名以上団体割引あり - 駐車場
- あり(7台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、QUICPay、nanaco、WAON、楽天Edy)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 良かったです
- リッツ・カールトン日光の無料のアクティビティで、ホテルの人にここまで連れてきてもらいました。歩いて20分くらいだったかと。お寺はまあまあ雰囲気あります。お寺の方に色々とご説明いただきました。そして、この地を改ざんした僧侶の方は当時どんな思いでここを開設したのだろう。今よりももっと、寒い時期もあっただろうし、道も険しかっただろうし、生活はどうされていたのだろうか、など、思いにふけっておりました...
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- 絶景
- 十一面千手観世音菩薩が根のある木に彫られています。輪王寺の別院になるそうです。愛染かつらのロケ地だそうです。祈願所からの眺めは絶景です。
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- ちょっと商売気が気になります
- いろは坂を中禅寺湖畔まで上がってくると「立木観音」の標識があったので気になっていってみると、中禅寺湖の名前の由来になった中禅寺でした。立ち木から彫り出したと伝えられる観音像、いろいろな建物、五大堂から見渡せる中禅寺湖と見るべきものは多いのですが、拝観料はともかく、各場所での説明の後に必ず購入のセールストークがあって、少しがっかりしました。
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