西湖いやしの里根場
富士山のふもとで、美しき日本の原風景に出合う
茅葺き屋根の家屋が並ぶ昔話の世界へ
富士五湖のひとつ、西湖(さいこ)の西北に位置する根場(ねんば)地区は、かつては「かぶと造り」の茅葺き家屋が立ち並び、「日本一美しい村」とも称される集落だった。しかし1966年(昭和41)の台風によって甚大な被害を受け、集落のほとんどが消滅。その後40年以上の歳月を経て、台風で失われた茅葺き集落を再現し、2006年(平成18)にオープンしたのが「西湖いやしの里根場」だ。西湖に流れ込む本沢川に沿った傾斜地に、約20棟の茅葺き家屋が立ち並び、正面には富士山がそびえる。今では珍しい水車小屋や炭焼き小屋も復元され、まるで昔話のなかに迷い込んでしまったような、懐かしい気持ちになれる。春は桜、夏は青葉と黒富士、秋は燃えるような紅葉やススキ、冬は雪景色と、季節ごとに美しい風景に出合えるのも大きな魅力だ。
里内を散策し、懐かしい風景に出合う
受付でもらえる案内マップを手に、里内を歩いてみよう。入ってすぐ右側の建物は「茶処 青龍亭」。お座敷でゆったりとくつろぎながら、お団子や抹茶、手作りのスイーツなどをいただける。その上の水車小屋の先には、広い板の間がある「くつろぎ屋」。夏には縁側に飾られた風車が涼やかな音色を奏で、思わず板の間にごろんと寝転んでお昼寝をしたくなる。隣の「せせらぎ屋」では、館内に飾られた絵手紙作家の作品や、折り紙のかぶとで作られた葛飾北斎の『凱風快晴』のタペストリーも必見。さらに上って行くと最も高い場所に「ごろ寝館」があり、里全体を一望できる。畳の小部屋では持ち込みで食事やお茶を楽しむこともでき、のんびりと過ごすにはもってこいの場所だ。
「ごろ寝館」の下にある「砂防資料館」にも立ち寄ってみよう。かつてこの根場地区には41戸の集落があったが、1966年(昭和41)9月25日、台風と秋雨前線による豪雨で発生した土石流が村を直撃。人々は避難する間もなく押し流され、37棟が全半壊。当時235人いた村人のうち死者・行方不明者は63人という大災害だった。資料館ではこの災害を後世に伝え、今後の防災に役立てるための展示を行っている。また里の北西に立つ「旧渡辺住宅」は、江戸時代末期に建てられ、災害を経て今に残る数少ない貴重な建物だ。
茅葺き家屋でもの作りと郷土料理を楽しむ
里内での楽しみのひとつが、茅葺き民家内にある工房やギャラリーを巡ること。「見晴らし屋」では、富士吉田市出身の画家・前田こうせい氏の原画展を開催している。国民的アニメ『まんが日本むかし話』の原画をはじめ、富士山や木花咲耶姫命(このはなのさくやひめ)などをテーマにした大作を見学できるほか、絵画の販売も行う。また隣の「火の見屋」では鎧兜(よろいかぶと)や刀、着物をレンタルできるので、戦国武将やお姫さまになった気分で里内を散策してみては(着付け込みで1人2000円、要予約)。このほか、陶芸やお香作り、シルクの絵付け体験ができる工房もあり、穏やかに流れる時間のなかでもの作りを楽しむのもいい。おなかがすいたら茅葺きのお食事処で、山梨名物のほうとうやそばなど、旬の素材をふんだんに使った郷土料理を味わえる。
トピックス
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いやしの里の納涼祭
お知らせ
- 営業のお知らせ
- 3月~11月 午前9時~午後5時(最終入場 午後4時30分) 12月~2月 午前9時30分~午後4時30分(最終入場 午後4時) 臨時休館の可能性有り
スポット詳細
- 住所
- 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖根場2710 地図
- エリア
- 河口湖周辺エリア
- 電話番号
- 0555204677
- 時間
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[3-11月]9:00-17:00(受付終了16:30)
[12-2月]9:30-16:30(受付終了16:00) - 休業日
- 無休※臨時休館の可能性あり
- 料金
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【入館料】
[大人]500円(20名様以上450円)
[小中学生]250円(20名様以上200円) - 駐車場
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あり(乗用車120台、バス20台)
※駐車場料無料 - クレジットカード
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可(VISA、MasterCard、JCB)
※店舗により異なる - 電子マネー/スマートフォン決済
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可(Suica、PASMO、iD、メルPAY、d払い)
※店舗により異なる - Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- ハラル対応
- あり(食事処 里山)
- 英語メニュー
- あり
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 60-120分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可(建物内は不可)
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン