西湖いやしの里根場

博物館/科学館

富士山のふもとで、美しき日本の原風景に出合う

日本の原風景ともいえる、茅葺き集落を再現した野外博物館。家屋はそれぞれ資料館や休憩所、土産物処や食事処として利用されており、伝統工芸などのもの作り体験と素朴な郷土料理も楽しめる。

富士山を仰ぎ見る展望地に、民話に登場するような茅葺き屋根の家々が並ぶ} 富士山を仰ぎ見る展望地に、民話に登場するような茅葺き屋根の家々が並ぶ

茅葺き屋根の家屋が並ぶ昔話の世界へ

富士五湖のひとつ、西湖(さいこ)の西北に位置する根場(ねんば)地区は、かつては「かぶと造り」の茅葺き家屋が立ち並び、「日本一美しい村」とも称される集落だった。しかし1966年(昭和41)の台風によって甚大な被害を受け、集落のほとんどが消滅。その後40年以上の歳月を経て、台風で失われた茅葺き集落を再現し、2006年(平成18)にオープンしたのが「西湖いやしの里根場」だ。西湖に流れ込む本沢川に沿った傾斜地に、約20棟の茅葺き家屋が立ち並び、正面には富士山がそびえる。今では珍しい水車小屋や炭焼き小屋も復元され、まるで昔話のなかに迷い込んでしまったような、懐かしい気持ちになれる。春は桜、夏は青葉と黒富士、秋は燃えるような紅葉やススキ、冬は雪景色と、季節ごとに美しい風景に出合えるのも大きな魅力だ。

養蚕が盛んだった山梨県で多く見られる、採光と通風のため屋根の一部を切り上げたかぶと造りの家} 養蚕が盛んだった山梨県で多く見られる、採光と通風のため屋根の一部を切り上げたかぶと造りの家

里内を散策し、懐かしい風景に出合う

受付でもらえる案内マップを手に、里内を歩いてみよう。入ってすぐ右側の建物は「茶処 青龍亭」。お座敷でゆったりとくつろぎながら、お団子や抹茶、手作りのスイーツなどをいただける。その上の水車小屋の先には、広い板の間がある「くつろぎ屋」。夏には縁側に飾られた風車が涼やかな音色を奏で、思わず板の間にごろんと寝転んでお昼寝をしたくなる。隣の「せせらぎ屋」では、館内に飾られた絵手紙作家の作品や、折り紙のかぶとで作られた葛飾北斎の『凱風快晴』のタペストリーも必見。さらに上って行くと最も高い場所に「ごろ寝館」があり、里全体を一望できる。畳の小部屋では持ち込みで食事やお茶を楽しむこともでき、のんびりと過ごすにはもってこいの場所だ。

地元で採れた新鮮な野菜や土産物などを販売する「特産品加工場」} 地元で採れた新鮮な野菜や土産物などを販売する「特産品加工場」

自由に利用できる「ごろ寝館」。ミニコンサートなどの催しが行われることも} 自由に利用できる「ごろ寝館」。ミニコンサートなどの催しが行われることも

「ごろ寝館」の下にある「砂防資料館」にも立ち寄ってみよう。かつてこの根場地区には41戸の集落があったが、1966年(昭和41)9月25日、台風と秋雨前線による豪雨で発生した土石流が村を直撃。人々は避難する間もなく押し流され、37棟が全半壊。当時235人いた村人のうち死者・行方不明者は63人という大災害だった。資料館ではこの災害を後世に伝え、今後の防災に役立てるための展示を行っている。また里の北西に立つ「旧渡辺住宅」は、江戸時代末期に建てられ、災害を経て今に残る数少ない貴重な建物だ。

写真パネルやビデオ上映などを通して土砂災害の様子を伝える「砂防資料館」} 写真パネルやビデオ上映などを通して土砂災害の様子を伝える「砂防資料館」

茅葺き家屋でもの作りと郷土料理を楽しむ

里内での楽しみのひとつが、茅葺き民家内にある工房やギャラリーを巡ること。「見晴らし屋」では、富士吉田市出身の画家・前田こうせい氏の原画展を開催している。国民的アニメ『まんが日本むかし話』の原画をはじめ、富士山や木花咲耶姫命(このはなのさくやひめ)などをテーマにした大作を見学できるほか、絵画の販売も行う。また隣の「火の見屋」では鎧兜(よろいかぶと)や刀、着物をレンタルできるので、戦国武将やお姫さまになった気分で里内を散策してみては(着付け込みで1人2000円、要予約)。このほか、陶芸やお香作り、シルクの絵付け体験ができる工房もあり、穏やかに流れる時間のなかでもの作りを楽しむのもいい。おなかがすいたら茅葺きのお食事処で、山梨名物のほうとうやそばなど、旬の素材をふんだんに使った郷土料理を味わえる。

ふくろう作りなどの陶芸体験ができる「土あそび富士炉漫窯」(有料・予約不要)} ふくろう作りなどの陶芸体験ができる「土あそび富士炉漫窯」(有料・予約不要)

手縫いのマスコットやストラップを作れる「ちりめん細工・つるしかざり」(有料・予約不要)} 手縫いのマスコットやストラップを作れる「ちりめん細工・つるしかざり」(有料・予約不要)

「手打ちそば みずも」は石で挽いたそばが人気。「つけ鴨せいろ」(1900円)} 「手打ちそば みずも」は石で挽いたそばが人気。「つけ鴨せいろ」(1900円)

トピックス

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    いやしの里の納涼祭

メニュー

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    彩り団子と抹茶
    JPY 1,000
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    着付体験
    JPY 2,000
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    工芸体験コーナー
    JPY 1,000

お知らせ

営業のお知らせ
3月~11月 午前9時~午後5時(最終入場 午後4時30分) 12月~2月 午前9時30分~午後4時30分(最終入場 午後4時) 臨時休館の可能性有り
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スポット詳細

住所
山梨県南都留郡富士河口湖町西湖根場2710 map map 地図
電話番号
0555204677
時間
[3-11月]9:00-17:00(受付終了16:30)
[12-2月]9:30-16:30(受付終了16:00)
休業日
無休※臨時休館の可能性あり
料金
【入館料】
[大人]500円(20名様以上450円)
[小中学生]250円(20名様以上200円)
駐車場
あり(乗用車120台、バス20台)
※駐車場料無料
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB)
※店舗により異なる
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、iD、メルPAY、d払い)
※店舗により異なる
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
不可
ハラル対応
あり(食事処 里山)
英語メニュー
あり
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
60-120分
車椅子での入店
乳幼児の入店
ペットの入店
可(建物内は不可)
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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アクセス

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最寄り

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