極楽寺
子授け・安産と健康長寿を願う人々が参拝する第二番札所
歴史の深さを感じさせる静かな境内と数々の仏像
藍住ICから県道1号を板野町方面へ走り、県道12号に入って鳴門市方面へ向かうと、入母屋造(いりもやづくり)の仁王門が見えてくる。ここが四国八十八ヶ所霊場第二番札所、極楽寺だ。四国八十八ヶ所霊場は、2015年(平成27)に文化庁より「四国遍路」~回遊型巡礼路と独自の巡礼文化~の名前で「日本遺産」に認定。ますます注目を集めている。極楽寺は「子授招福大師」や「子育て地蔵」など、子どもに関する像が多い点も特徴のひとつだ。仁王門をくぐった左手には、真言を唱えて精進努力すれば、不思議なご利益があるとされる「願かけ地蔵尊」。右手には明治時代の俳人、滝佳杖(たきかじょう)の「弥陀の掌にすが里て発ちし蝶の昼」と刻まれた句碑が建立されている。
本尊の阿弥陀如来坐像は国の重要文化財
極楽寺は、奈良時代の高僧として知られる行基(ぎょうき)が開創(かいそう)したと伝えられている。815年(弘仁6)に、空海がこの地における修法(しゅほう)で、阿弥陀経を読誦(どくしょう)したところ、結願(けちがん)の日に阿弥陀如来の姿を感得(かんとく)。その姿を刻んだ坐像を本尊とした。のちに本尊が発する後光が、鳴門の海まで到達し、魚が獲れなくなった。そこで漁民たちが本堂の前に小山を築き、まぶしい後光をさえぎったことから「日照山」と号したという。本尊の阿弥陀如来坐像は、国の重要文化財に指定。本堂裏手の急斜面を削って造られた収納庫に安置されており、秘仏であることから一般公開はしていない。本堂内部の右脇陣には阿弥陀如来坐像、左脇陣には薬師如来像が配置され、寺宝の「地獄極楽図」が収められている。
子宝と安産にご利益のある大師堂と長命杉
本堂の右手奥にある大師堂の本尊は、度重なる流産に苦しんでいた難波の女性が、空海の加持祈祷によって、無事に出産できた返礼として寄進したもの。その伝承から「安産大師」とも呼ばれている。そして、大師堂の横に立つのは、明治時代に大阪の女性が寄進した修行大師像である。こちらは夢のお告げに従い、四国八十八ヶ所霊場の巡礼を結願した彼女が、男の子を出産したお礼に建立したという。このような逸話から、子宝と安産にご利益があるとされ、全国各地から多くの女性が参拝に訪れる。また、境内の一角には、空海のお手植えと伝わる「長命杉」が、天に向かって梢を伸ばす。1世紀以上も風雪に耐えてきた巨大な存在の霊気を受けると、健康長寿はもちろん、病気平癒も約束されるとか。周囲6mを超える幹に結ばれた紅白の縄から、おごそかな霊気を感じてみてほしい。
スポット詳細
- 住所
- 徳島県鳴門市大麻町桧字ダンノ上12 地図
- エリア
- 鳴門海峡周辺エリア
- 電話番号
- 0886891112
- 時間
- [納経]7:00-17:00
- 休業日
- 無休
- 料金
- [入場料]無料
- 駐車場
- あり(30台)
- クレジットカード
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
- アニメスポット情報
※ナビタイム調べ
このスポットを紹介している記事
アクセス
地図最寄り
- NEARBY HOTELS -
周辺のホテル
- NEARBY RESERVED PARKING -
周辺の予約制駐車場
【予約制】特P 大麻町板東北条70-11駐車場
1166m
【予約制】akippa 大麻町板東字北条駐車場
1170m