弘前市りんご公園

リンゴ尽くしのテーマパークで弘前のリンゴに親しもう

弘前市の象徴ともいえるリンゴ畑は、市内のそこかしこに点在している。そんな弘前のリンゴについて「触れ合う、学ぶ、食べる、買う」を一気に楽しめる広大な公園がある。リンゴの木々が並ぶ「りんご園」を散策しながら、リンゴの世界を満喫しよう。

どこまでも広がるリンゴ畑のなかに整備された散策遊歩道

弘前の名産といえば、誰もがリンゴを思い浮かべるだろう。そのリンゴに特化してスポットを当てた、リンゴのテーマパークがここ「弘前市りんご公園」だ。リンゴ王国弘前市のこだわりが随所に見られ、季節ごとにリンゴと触れ合い親しみを感じることができる。園内は「りんご園」のほかに食事や買い物などのできる「りんごの家」、イベントや遊具での遊びを楽しめる「ふれあい広場」、リンゴの木々を間近で見られる「ピクニック広場」などがある。また農家の古民家を移築した「旧小山内家住宅」では、農具の展示や津軽民話の昔語りも実施している。

園内にあるリンゴの木は80品種、約2300本で、メジャーな品種から珍しい品種まで収穫体験が可能

およそ160年前の農家の住宅を移築。週末は昔語りの舞台となる(4-11月)

9万7000平方メートルもの広大な敷地を有するこの公園の魅力は、その立地にもある。通常これだけの広さを誇る施設ともなれば、郊外の人里離れた地というのが一般的。ところが弘前市りんご公園は、弘前公園から車でわずか10分弱の場所にある。そのため、市内観光と一緒にプランニングしても、余裕で見てまわることができるのは観光客にとってもうれしいポイントのひとつ。春は例年「弘前りんご花まつり」が開催され、花の香りに抱かれながら散策を楽しんだり、津軽三味線の生演奏を聴くことができる。また8月から11月までのリンゴが順次収穫期を迎える頃には、リンゴのもぎ取り体験ができ、人気を博している。

秋の収穫期にはこんな光景をいたるところで目にできる

「ふれあい広場」には遊具も完備され、週末には親子連れで賑わう

弘前市りんご公園のメイン施設となるのが、公園に入ってすぐ左手の小高い位置にある「りんごの家」。ここは食事や買い物だけではなく、リンゴの品種模型を展示したり、リンゴ栽培の歴史を紹介する映像設備や、世界のリンゴについて楽しく学べる学習コーナーを併設している。ほかにも「ふれあい広場」にある通称「すり鉢山」からは、岩木山の勇ましい姿を望むことができ、絶好の撮影ポイントにもなっている。さらには隣接するシードル工房で、シードル造りに関する話も聞けるなど、まさに弘前を代表するリンゴ尽くしのスポットだ。

りんごの家の隔週展示コーナーの様子。リンゴ型のアーチが特徴的