七右エ門窯
約200年続く伝統を守り続ける窯元で陶芸の歴史に触れる
山形で古い歴史をもつ陶磁器
山形市東南部にある千歳山(ちとせやま)の南麓に位置する平清水地区。自然豊かなこの場所は、「平清水焼」の陶芸の里だ。その歴史はおよそ200年続いているといわれ、現在では、県内でも特に古いといわれる4つの窯里を表す「四大古窯」にも数えられる。現存する窯元のひとつ「七右エ門窯」では、工房見学や体験陶芸を常時受け付けている。また「民芸陶器」と看板にあるとおり、日常使いしやすいインテリアや湯呑みや皿といったテーブルウエアはお土産にもぴったり。窯元によって技法や釉薬(うわぐすり)が異なるという「平清水焼」だが、七右エ門窯では艶消しの釉薬が使われたものや、青みがかった色合いが特徴の「梨青磁(なしせいじ)」が人気。小ロットでオリジナル陶器の制作も可能とあり、贈り物や引き出物にもよく使われるという。陶芸の里でお気に入りの一品を探してみてはいかが。
江戸後期までさかのぼる平清水焼の歴史
「平清水焼」の始まりに関しては諸説あるものの、記録によれば江戸後期に始まったという。文化年間(1804~1817年)、当時の地主丹波治左衛門(たんばじざえもん)が常陸国の陶工であった小野藤次平(おのとうじへい)を招き、地元千歳山でとれる硫化鉄分を含んだ土を使って陶磁器を焼かせたのが起源とされる。その後、文政年間(1817~1829年)にいたると、相馬藩の安倍覚左エ門(あべかくざえもん)が相馬焼の手法を教えたことにより発展し、最盛期となった明治中期頃には平清水焼を生産する窯元は30を超えたといわれるが、現在では残存する窯元は2つのみとなった。千歳山の土を使うことから「千歳焼」ともいわれる平清水焼は、窯元により作風や色合いが異なるものの、生活に根ざした品が多いのも特徴。山形市の成人式では、記念品として長いこと平清水焼が贈られているという。山形の陶芸の歴史を担う平清水をぜひ訪れてみよう。
陶芸体験で自分だけの器作り
「七右エ門窯」では陶芸や絵付けの体験ができる。陶芸体験では、使用する粘土の量により2つのコースが設定されており、湯呑み1つ程度が作れる分量の「粘土500g」(1650円)プランは、手軽に陶芸を楽しめるとあって子ども連れにも人気。丼や大皿など大きな器を作りたい方は「粘土1kg」(3080円)のプランも。陶芸体験は2時間程度、焼き上がりまでに約1か月半かかる。絵を描くことが好きな方には絵付け体験もおすすめ。七右エ門窯にある素焼き作品に、焼くと藍色になる「呉須(ごす)」という絵の具を使うコース(1100円~)と、陶芸クレヨンを使ったカラー絵付けのコース(1300円~)がある。呉須絵付けは約30分、カラー絵付けは30分~1時間で、こちらも焼き上がりまでに1か月ほどがかかる。完成した作品は郵送(別途送料が必要)または受け取りに行くかを選択できる。陶芸も絵付けも予約なしで体験可能だが、10名以上の団体利用の場合は事前に申し込みを。旅の思い出に、世界でひとつだけの作品を作ってみてはいかが。
スポット詳細
- 住所
- 山形県山形市平清水153 地図
- エリア
- 村山エリア
- 電話番号
- 0236427777
- 時間
-
9:00-17:00
[陶芸教室]15:00受付終了 - 休業日
-
月
[陶芸教室]12/30-1/5 - 料金
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【陶芸教室】
[粘土500g]1,500円(税込1,650円)
[粘土1kg]2,800円(税込3,080円)
【絵付け】
1,100円から
※送料別 - 駐車場
- あり(20台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 60-120分
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 楽しく陶芸ができる施設
- 陶芸体験ができる施設です。予約なしでふらっと立ち寄れるにも関わらず、スタッフの人が丁寧に教えてくれます。手軽さが気に入り、何度も利用しています。作品の仕上げの色などもいろいろ選べて満足度が高いです。
TripAdvisorクチコミ評価
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