兵庫陶芸美術館

美術館

美しい丹波焼の世界へ誘ってくれる美術館

中世から続く「日本六古窯」のひとつである「丹波焼」。丹波篠山(ささやま)の立杭(たちくい)地区にある「丹波焼の里」には、陶磁器専門の美術館や陶芸体験を楽しめる施設などが点在。まず最初に丹波焼の歴史に触れられる美術館へと訪れよう。

展示棟と管理棟をつなぐ道にはかわいい丹波焼の世界が広がる} 展示棟と管理棟をつなぐ道にはかわいい丹波焼の世界が広がる

虚空蔵山の自然が広がる陶芸美術館へ

丹波の名峰・虚空蔵山(こくぞうさん)を背景にして建つ、陶磁器を専門に扱う美術館。レストランや展望デッキのある「エントランス棟」、特別展などを開催する「展示棟」や「研修棟」「茶室」などからなり、展示棟では年4回の特別展で国内外のさまざまな陶磁器を紹介するほか、丹波焼の作品など約30点を常時展示。ここでしか見られない丹波焼を見られるのはもちろん、山並みの緑に映える白壁の建物そのものも美しい。エントランス棟前には、美術館の新たなシンボルとして、アメリカ在住の日本人作家・金子潤氏の陶作品が登場。頭部を模した高さ2.6mの大きな作品がゲストを出迎えてくれる。

インパクト大の陶作品から陶芸の世界が始まる} インパクト大の陶作品から陶芸の世界が始まる

800年の歴史で移り変わる美しい丹波焼を展示

平安末期に地元で作られていた土師器(はじき)や須恵器の生産技術に、東海地方の窯業技術を取り入れて誕生した「丹波焼」。展示棟では鎌倉時代から昭和までの作品を中心に展示する。注目したいのは、鎌倉時代に作られた「猩々(しょうじょう)」。火表(ひおもて)に火ぶくれが見られ、赤褐色に発色しているのが特徴的で、中世の丹波を代表する貴重な作品だ。江戸前期には鮮やかな緋色(ひいろ)に発色する「赤土部(あかどべ)」が生み出され、葉茶壺などが盛んに作られるようになった。そして江戸後期には白い化粧土を塗った色絵陶器「色絵桜川文徳利」が登場。時代とともに新たな技法を取り入れ、変化してきた丹波焼の歴史に触れてみよう。

昭和を代表するカメラマン・土門拳氏も愛蔵した「猩々」} 昭和を代表するカメラマン・土門拳氏も愛蔵した「猩々」

謡曲『桜川』にちなんだ文様をはかなく描いた「色絵桜川文徳利」} 謡曲『桜川』にちなんだ文様をはかなく描いた「色絵桜川文徳利」

「ひょうごの景観ビューポイント」に認定された「展望台デッキ」へ

丹波焼の歴史に触れたなら、次は丹波篠山の自然を満喫しよう。エントランス棟の屋上にある展望台デッキからは、丹波焼の窯元が軒を連ねる上立杭集落や里山の景色が眼下に広がり、丹波焼特有の登り窯の様子が見られ、その壮大な景色は「ひょうごの景観ビューポイント150選」に認定されているほどの美しさ。広々としたテラス席に座って、心ゆくまで丹波焼の里の景色に浸ろう。

展望デッキのテラス席に座ってゆったりと} 展望デッキのテラス席に座ってゆったりと

丹波焼の器で楽しむ絶品パスタランチ

館内に併設されるレストラン「手づくりケーキと生パスタ 虚空蔵」。ここでは、丹波の食材をできるだけ盛り込んだ定番のパスタランチをぜひ。兵庫県内の製麺所で作られたこだわりの生パスタは、ソースともよくからむリングイネを使用し、もちもちの食感がたまらない。メインのパスタは6種から選べ、茄子と厚切りベーコンのトマトソースが店主のイチオシ。さらに器は丹波焼を使用するというこだわりもあり、見た目から楽しめるのもうれしい。丹波焼の食器で丹波の食材を味わえる、特別な時間が過ごせそう。

パスタ、トースト、ドリンクすべて選べる「パスタランチ」1650円} パスタ、トースト、ドリンクすべて選べる「パスタランチ」1650円

スポット詳細

住所
兵庫県丹波篠山市今田町上立杭4 map map 地図
電話番号
0795973961
時間
10:00-18:00
[7月・8月の土日祝]9:30-18:00(最終入館17:30)
休業日
月(祝の場合は翌平日)、12/31-1/1
料金
展覧会により異なる
駐車場
あり(58台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
コンセント口
なし
喫煙
可(屋外喫煙コーナーあり)
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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