川越城本丸御殿

城/城址

4.0

川越周辺エリア

東日本では唯一残る本丸御殿の遺構

室町時代に扇谷上杉持朝の命により太田道真・道灌親子によって築かれ、江戸時代には江戸の北の守りとして重要視された川(河)越城。東日本では唯一残っている本丸御殿の遺構であり、川越を訪れたならぜひ立ち寄りたい見どころだ。

見事な唐破風屋根の玄関。八寸角の太い柱が使われている

本丸御殿の遺構といっても、残されているのは玄関、大広間、そして移築・復原された家老詰所のみ。広大な敷地に広がっていた城のほんの一部だ。それでも本丸御殿が現存しているのは、日本では川越城と高知城のみ。たいへん珍しく、見ごたえもあるのでぜひ立ち寄りたい。入り口は立派な唐破風の屋根が印象的。金箔が貼られた三つ葉葵の紋が輝く鬼板も必見だ。建物は1848年(嘉永元)に建てられたもので、各所に残る装飾は川越17万石の風格を感じさせてくれる。

家老詰所では人形を使った展示も見られる

庭園もきれいに整備されている

川(河)越城が築かれたのは1457年(長禄元)。北武蔵の覇権を足利成氏と争っていた上杉持朝が太田道真・道灌親子に命じて築城させた。1639年(寛永16)に城主となった松平信綱の時代に整備拡張が行われ、9つの曲輪(くるわ)、3つのやぐら、13の門をもつ巨大な城郭になった。1846年(弘化3)に二ノ丸御殿が焼失し、新たに建てられたのが現在残っているもの。3388平方メートル(1025坪)にも及ぶ巨大な建物だった。明治に入って城としての役目を終えると、多くの建物は移築・解体され、本丸御殿は県庁舎などとして利用された。

36畳の大広間は来客が城主のお出ましまで待機した部屋と考えられている

建物は埼玉県の有形文化財に指定されている

本丸御殿の周囲には、一緒に訪れたい川越城の遺構が残されている。すぐ近くにある三芳野神社は歴代城主の信仰を受けてきた神社で、童謡『とおりゃんせ』発祥の地ともいわれている。川越市役所前はかつての西大手門があった場所。その東にある中ノ門堀跡は松平信綱の大改修の際に造られた堀の跡だ。ほかにも川越城の痕跡は各所に残されているので、周辺を散策して川越の歴史に触れてみよう。

住宅に囲まれている中ノ門堀跡

スポット詳細

住所: 埼玉県川越市郭町2-13-1 地図
エリア: 川越周辺エリア
電話番号: 0492225399
時間: 9:00-17:00(最終入館16:30)
休業日: 月(休日の場合は翌日)、第4金(休日の場合は除く)、年末年始
料金: [入館料]一般100円、大学・高校生50円
駐車場: あり
※博物館・美術館と共用
クレジットカード: 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯)
電子マネー/スマートフォン決済: 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、PayPay、楽天ペイ、メルPAY、d払い、auPAY、ALIPAY)
Wi-Fi: あり(Kawagoe Free Wi-Fi)
コンセント口: なし
喫煙: 不可
平均予算: 【昼】1-1,000円
滞在目安時間: 0-30分
車椅子での入店: 可
乳幼児の入店: 可
雨の日でも楽しめる: はい
備考: ※電話番号は川越市立博物館へ繋がります。

情報提供：ナビタイムジャパン

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クチコミ

100名城の一つ

投稿日 : 2023.05.10

時の鐘などがあるメインの観光エリアから10分少々歩きました。観光客は多少いました。天守はありませんが、大きな本丸御殿でした。100名城の一つでスタンプは、中に入るとすぐにありました。庭が綺麗に整備されていました。
小江戸川越

投稿日 : 2023.05.08

近くにある蔵造りの建物が並ぶ小江戸川越の街並みがとても良い。お土産物屋、食事処が充実し観光地としても楽しめる。
御殿は立派だったが…

投稿日 : 2023.05.02

明治維新後や太平洋戦争後に城内に軍・学校や公共施設が置かれ城址公園になった城郭は多々あるが川越城ほど宅地化が進み城郭を偲ばせない城はない。現存する県文化財の本丸御殿は家老詰所を含め往時の約5/1程度、嘉永元年に建てられたもので、現在は玄関・大広間・家老詰所が残り公開されている。御殿入口で100名城スタンプを押し帰途、川越藩17万石の城にしては寂しい...