中禅寺湖遊覧船

船の駅中禅寺。始発は9:30。以降15:30発まで1時間ごとに出航

名所巡りならフリー乗船券がお得！

中禅寺湖遊覧船乗り場、および下船場は「船の駅中禅寺」「菖蒲ヶ浜」「大使館別荘記念公園」「立木観音」の計4地点。船の駅中禅寺から乗船する人が多い。自家用車で中禅寺湖まで行く場合は、近くに県営駐車場(1日320円)があるのでそこへ駐車する。船の駅中禅寺へは徒歩3分ほど。中禅寺湖をぐるっとまわって元の乗船場へ戻る「一周コース」が55分で1400円。乗り降りしながら各停船場で周辺観光を楽しむなら「一日フリー乗車券」がオススメだ。同じく1400円で何度でも乗ったり降りたりできる。中禅寺湖畔にそびえ立つ霊峰・男体山や白根山の雄姿。湖畔から眺める景色とはまたひと味違う、湖上からの絶景を堪能する旅へ、いざ。

「船の駅中禅寺」遊覧船のりば。子どもの乗船料金は大人の半額

船は特別展望個室を設けた「男体」やシャープな形の「アストリア」など計3艘ある

八丁出島から神秘的な日光富士を望む

船の駅中禅寺から船は菖蒲ヶ浜、大使館別荘記念公園の順でまわる。菖蒲ヶ浜からは男体山を目の前に望めるが、船もゆっくりとスピードを落として進んでくれるので、移り変わる景色をゆっくりと楽しめる。その男体山山頂を極め、中禅寺を開いた日光開山の祖・勝道上人の墓石がある孤島・上野島(こうずけしま)の付近も通過するので、ぜひ写真に収めたい。中禅寺湖の南縁にそびえる半月山の山陵から突き出る半島・八丁出島の付近まで進めば、景観のハイライト。この辺りから見える男体山は「日光富士」とも呼ばれているそう。まさしく、この船上のみで拝める絶景だ。

上野島。ふだんは上陸できないが、水かさが減ったときのみ岸から行ける

人気はやはりデッキスペース

中禅寺湖必見のパワースポット

かつて奥日光が国際避暑地として、たくさんの外国人に愛されていたことを象徴する大使館別荘記念公園。この付近にはイギリス、イタリア、フランスなどの別荘があり、フランスとベルギーは現在も使用されている。イギリスとイタリアは記念公園として館内を見学可能。フリー乗車券を持っていなければ、ここで降りて次の停船場である立木観音も見学し、そこから駐車場まで歩くのもいい。立木観音から船の駅中禅寺までは20-30分ほど。立木観音は勝道上人によって建立された古刹。勝道上人自らが彫った十一面千手観音菩薩像や、映画『愛染かつら』のロケで使用された桂の木など見どころ満載。中禅寺湖へ来たらはずせないスポットだ。この付近からの中禅寺湖の眺めもすばらしい。この絶景クルージングを生かして、中禅寺湖の自然と空気、歴史、風景をたっぷりと堪能したい。

イタリア大使館別荘記念公園。館内から観光客やスタッフが手を振ってくれる

船上から見た日光山中禅寺立木観音