サザンビーチちがさき

多くの著名人が愛した海水浴場

サザンオールスターズファンが聖地巡礼する海への通り

JR東海道線、相模線の茅ケ崎駅南口ロータリー周辺から始まるサザン通り。サザンビーチちがさきまでの1.5kmには、昔ながらの商店が並ぶ。サザンオールスターズのボーカル&ギターの桑田佳祐が通った小学校のあることから、南口中央商店街は「サザン通り商店街」に改名した。通りには、サザンオールスターズゆかりの店が軒を連ねている。商店街から脇に入ると、ちょっと風変わりな神社が目に入る。茅ヶ崎サザン神社は、茅ヶ崎でサザンオールスターズのライブコンサートが行われることから2008年(平成20)に造られたもの。今では、茅ヶ崎を代表する観光名所になっている。

国道134号をくぐるサザンビーチ地下道には、子どもの手形タイルが設置されている

サザンオールスターズ茅ヶ崎ライブの特設会場に

商店街や住宅街を抜けたところがサザンビーチちがさき。1898年(明治31)に茅ヶ崎海水浴場が開設されると、歌舞伎の9代目市川團十郎をはじめ著名人が周辺に別荘を構えた。1960年(昭和35)代には、続々とサーフショップも誕生。海水浴場はサザンオールスターズにあやかり、1999年(平成11)サザンビーチちがさきに改称される。2000年(平成12)、サザンオールスターズが茅ヶ崎公園野球場で野外ライブを行った際、ビーチに大型スクリーンが設置されコンサートが生中継された。海水浴場は7-8月のオープン。7月の海の日、寒川町・茅ヶ崎市の神輿が夜明けとともにビーチの西側に集まり、みそぎ(神輿が海に入る)の神事、浜降祭が行われる。

ビーチの目の前にはカフェが並ぶ

サザンビーチちがさきのシンボル「茅ヶ崎サザンC」

サザンビーチちがさきは、奥行き100m、幅200mのこぢんまりとした海水浴場。遠浅で比較的波が穏やかなので、家族連れでも楽しめる。ビーチからは、東に江の島、正面にえぼし岩、西に富士山が望める。えぼし岩の正式名称は姥島といい、沖合1.4kmほどのところにあり、約15mの高さがある。2002年(平成14)に海水浴場の東側に設置された茅ヶ崎サザンCは、茅ヶ崎の頭文字のCであるとともに、Cの右側の文字の切れ目に立つと、Cがひとつの円(縁)になることから、縁結びのスポットとしても人気だ。円の中心にえぼし岩を入れて写真を撮るのがおすすめ。なお、サザンビーチちがさき海水浴場には駐車場があるので、車での来場も問題ない。

サザンオールスターズのCD『I AM YOUR SINGER』のジャケットにも採用された景色

昔、公家や武士がかぶっていた帽子(えぼし)に岩の形が似ていたから、えぼし岩と名づけられたといわれている姥島