川が凍る水槽と日本一の「イトウ」!北海道「北の大地の水族館」


2018.01.23

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「北の大地の水族館」は、北海道北見市留辺蘂(るべしべ)町にあります。ここは、日本で唯一の水族館プロデューサー「中村元」氏プロデュースの水族館です。
リニューアルした当初は一躍話題となった、世界初「川が凍る水槽」や、幻と言われている淡水魚「イトウ」の飼育数が日本一、滝つぼを再現した「滝つぼ水槽」や魔法の温泉水で育つ熱帯淡水魚など、山で育つ魚と熱帯魚が生き生きと育つ様子が観れる水族館です。
幻の魚「イトウ」の数が日本一
「イトウ」はサケ科で、北海道、樺太、サハリンに分布し最大2メートルほどまで成長する日本最大の淡水魚です。環境庁の「絶滅の恐れのある動物リスト」に記載されている幻の魚と言われています。
「北の大地の水族館」では、40匹のイトウが飼育されています。どうして貴重な魚であるイトウが、数多く飼育されているかと言うと、その秘密は、留辺蘂町の良質な水が要因とされています。詳しくは解明されていないのですが、この土地に涌き出る地下水には、独特な成分が含まれており、イトウが生育する環境に適しているというのです。
イトウは大きく育つと、顔がいびつに崩れてしまうのが特徴ですが、なぜか北の大地の水族館のイトウは、上の写真のようにみな巨大で美しい。山の中にある水族館だからこそ起きた、そういったミステリーな部分にも、ワクワクさせられてしまいますよ。
この「イトウ」たちは、もう十数年ここの飼育員が丹精込めて、「北の大地の水族館」で飼育した賜物だそうです。
日本初「滝つぼ水槽」と川魚の「ジャンプ水槽」
川を遡る魚達にとって、滝は激流を生み出し上流からの餌が落ちて来る場所でもあります。
人工的に作られた滝つぼで激流に流されまいと泳ぐ、ヤマメ、オジョロコマ、アメマス、カワヤツメの姿が見られ、本来の魚の生きる力強さが感じられます。
滝つぼのある水族館は日本でも珍しく、半ドーム型水槽で泳ぐ魚の姿が宝石のようにキラキラと美しく輝いています。
ヤマメやオショロコマ、アメマス等の川魚が泳いでいる水槽。川魚は川の変化を感じると、移動を繰り返す習性があります。その習性を利用して、水槽の水位が20分ごとに変わります。
水位が低くなり、周囲の水が無くなると、一斉に上流にジャンプが始まります。小さな魚の一匹ずつに、生きる力が感じられる自然を模した展示です。
魔法の温泉水で育つ「熱帯ゾーンの魚」
北海道北見市の冬は、昼間でもマイナス10度を下回ることも珍しくないのですが、北の大地の水族館では熱帯地方でしか生息しない魚も、きちんと飼育されています。
その秘密兵器が、おんねゆ温泉の温泉水。温泉だからこそ、水温を25~27度で保つことに成功したのです。
しかも、イトウの水槽でも説明した通り、この土地に涌き出る水は不思議な力があり、熱帯魚も通常の2倍の早さで成長するそうです。
この魚は、「タイガーシャベルノーズ」といい、トラのような縞模様を持つことからこの名前で呼ばれている南米産、1メートルはある大型ナマズです。背中にハートマークがある事を、飼育員が発見しています。その他にも大型の熱帯の珍しい魚でいっぱいです。
多様な進化を遂げた、アフリカの魚たち。一匹一匹が色とりどりに美しく、元気に泳いでいます。見入ってしまいますよ。
世界初「川が凍る水槽」のわけ
写真は、北の大地の水族館(山の水族館)の屋外。ガラスの部分が、川のように大きな水槽になっています。冬になり気温がマイナスになると、川の水面が凍り付きます。凍り付いた水面の底で生きている魚がどうしているのかが、山の水族館の屋内から観察する事ができる水槽です。
屋内から水槽を見ると、ニジマス、アメマス、ウグイ、などが見えます。川底の魚達は動きは少なく、極寒の水中で春を待つ、逞しい魚たちが見えます。
このような水槽は、世界初とも言われています。
魅せる水族館「おんねゆ温泉・北の大地の水族館」
北見市留辺蘂(るべしべ)町、おんねゆ温泉道の駅に隣接しているこの「北の大地の水族館」は100坪、23の水槽で河川や湖沼に生息する淡水魚や熱帯魚あわせて50種類、約3000尾が展示されています。
大きな魚が小さい魚を食べるシーンが見られる「いただきますライブ」や「万華鏡水槽」では、金魚が美しく輝いて見えたりアイデア満載、魅せる水族館です。
近隣には温泉街もあり、魚にも効果があると言う温かいお湯につかりゆっくり体の疲れをとる事ができました。 

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北の大地の水族館
place
北海道北見市留辺蘂町松山1-4
phone
0157452223
opening-hour
8:30-17:00[11月-3月]9:00-16:…
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