土地の恵みを五感で味わう。山陰湯村温泉「湧泉の宿 ゆあむ」


2023.07.26

トラベルjp 旅行ガイド

旅館ならではのアットホームなおもてなしがありつつも、ホテルのようなスタイリッシュな部屋で眠りたい。食事は地元ならではの素材を使った身体に優しく、目でも舌でも味わえるものが食べたいというわがままな願いが叶う宿が兵庫県北部山陰地方の湯村温泉にあります。
川のせせらぎを聞きながら温泉にゆっくりと浸かる極上のくつろぎ時間と、夏は牡蠣、冬はカニ、そして一年を通して但馬牛がいただける話の花咲く宿です。
春夏秋冬の美味を味わえる幸せ
湧泉の宿 ゆあむは兵庫県北部に位置し、浜坂漁港(白烏賊)、香住漁港(香住ガニ)、そして、鳥取県の鳥取漁港(天然岩牡蠣)などに近く、山陰地方の海の恵みを鮮度抜群の状態で味わうことができます。
夏のお楽しみは、全国でも鳥取県をはじめ日本海側の数か所でしか獲れない天然岩牡蠣。鳥取県内で採取された天然岩牡蠣を「夏輝(なつき)」というブランド名で販売していますが、この「夏輝」は全体の一割ほどしかないとても希少価値の高いものなんです。
ミネラルやビタミンが豊富で海のミルクとも呼ばれる岩牡蠣ですが、夏輝のうまみ、肉厚さ、食感は、トロッと口の中でとける自然の甘味が広がり、まさに美味の極み!「夏輝」を食べるためだけに泊まりたいと思えるほどです。
料理長自らが漁港に足を運び厳選した日本海の海の幸を通年で食べられるのが、湧泉の宿 ゆあむの魅力のひとつ。
春と秋は香住漁港で水揚げされる香住ガニ(紅ズワイガニ)が登場。香住ガニの数杯をえりすぐり1杯として焼き上げる宝箱焼きは、身がぎっしりで食べ応え抜群。
冬は山陰が誇る「松葉ガニ」の甲羅焼き。ぐつぐつと煮込んだカニ味噌に、生のカニ身をしゃぶしゃぶすると、プリっとはじける食感と旨味に感動の嵐!通年で黒毛和牛の原点といわれている但馬牛をいただけるのも、肉マニア必見です。
おいしい海鮮料理にあわせたいのが日本酒。日本四大杜氏のひとつ「但馬杜氏」が醸す地酒である香住鶴、竹泉がいただけます。
珍しいのが世界初のドラフト日本酒サーバー(KEG DRAFT SAKE」と竹泉がコラボした搾りたての日本酒体験。酒蔵でしか飲むことができなかった搾りたて生酒が料理と一緒に飲める幸せといったら!
おススメは飲み比べ。純米吟醸や大吟醸の甘味の違いのほか、生ならではのまるで果物のようなフレッシュ感、飲み口の切れも抜群。くせのある「にごり」も生だからこその自然な発砲感が小気味いい。
生酒の圧倒的な感動が料理と堪能できる幸せは何にも代えがたい!
視覚に訴える”温かい”朝食は元気の源
朝ごはんは契約農家で栽培された採れたての新鮮野菜をたっぷりいただける体に優しい献立が並びます。
野菜のうまみを存分に味わえるのがゆあむ名物「せいろ蒸し」。目の前で蓋を開けてもらうと湯気がぼわ~っと立ち上がり、その先に見えるのは色とりどりの野菜たち。野菜の重層的なうまみが口の中に広がり、野菜ならではの甘味への欲求を刺激します。見た目の美しさ、味の濃淡、食感や香りなど野菜本来の味を感じられるはず。
満足感はあるのに、食後感が軽やかなのもせいろ蒸しのなせる業。
朝ごはんにかかせない炊き立てご飯は、ゆあむがある新温泉町産のこしひかり。米の甘味を引き立たせつつ、米の粒感も残した絶妙な炊き上げはご飯だけで十分に美味。
ですが、やはり卵かけご飯の魅力には勝てない!但馬のこだわり卵は黄身がとっても甘く、濃厚。たまごかけ専用醤油をたらりとかければ、口中にあふれる卵のうまみにうっとり。口に運ぶご飯との交互運動が止まりません!
摂氏98度のお湯がこんこんと沸く日本屈指の高熱の湯として知られる湯村温泉の源泉「荒湯」。その源泉を利用して作る湯豆腐はトロッと口の中でとろける豆腐本来の甘味が味わえます。そのままでもよし、塩をつけてもよし、但馬牛味噌をつけてもよし。
そのほか、身が大きく、栄養価が高いことで知られる鳥取県東郷湖産のしじみの味噌汁、浜坂漁港産の鰈一夜干し、じんわりと染み入る出汁が魅力の出汁巻き玉子など“温かい”メニューが満載。
食後の“冷たい”きなこプリンまで一切ぬかりなし!
眼下に流れる渓流の音を客室で楽しめるリゾート
昔ながらの旅館スタイルの和室から、スタイリッシュな畳の上にツインベッドをいれた和モダンツインと旅のスタイルにあわせて部屋を選択できるのもゆあむの魅力のひとつ。
2023年2月からは新たに温泉半露天風呂付客室 かわみがオープン!3名から最大6名まで利用できる3タイプの部屋があります。一押しは、87平米定員6名のスイート和モダン。広々としたソファに、話が弾みそうなお座敷があり3世代で楽しめる作り。
天井が高いため日常を忘れさせてくれる解放感と温もりが感じられます。
なんといっても魅力は窓から春来川を眺めながら入浴できる温泉半露天風呂。春は桜、夏は木々の緑、秋は紅葉、冬は雪景色と季節の移ろいを感じながら、自然と一体化するようなくつろぎを感じられます。
広々としているので家族4人で入浴も可能。
蛇口をひねれば温泉がたっぷり注がれます。ただし、熱いので加水しながら自分が心地いいと思う温度に調整しましょう。
2~3人の女子旅やワーケーション利用におススメなのがスタイリッシュツインルーム。小上がりと木のテーブルとイスがあるのがポイント。
小上がりには体を沈めてリラックスできる大きなクッションがあり、女子トークも弾みそう。もちろん温泉半露天風呂付。
基本は2名からの予約ですが、閑散期や平日に空きがでたときなど、ランダムで一人旅プランも登場します。露天風呂付客室を一人で利用できるホテルはかなり希少!気になる人はHPを要チェックです。
和みくつろげるための気配りはいたるところに
1階にある天然温泉は、内風呂、露天風呂共に広々空間が魅力。目の前に広がる木々の緑に癒されます。
湯村温泉は高熱温泉であることと、美人の湯としても知られています。層の岩石の間をじっくり時間をかけて地上に出てくるのでミネラル豊富でお肌に優しいお湯。
お湯を肌にすべらせていくと、ほんの少しとろみがあるのを感じるはず。保湿、保温効果が抜群です。
湯上りはティーコーディネーター厳選のお茶が3種類用意されています。
爽(紅茶):イタリア産のベルガモットオイルを着香した紅茶。すっきり効果あり
痩(ブレンド茶):杜仲茶やプーアル茶をブレンドした脂肪分解、新陳代謝UPに期待
艶(ノンカフェイン):ルイボス、ローズヒップを配合したビタミンたっぷりのお茶。身体を温めるほか、肌の保湿力も抜群
またお風呂上りのアイスバーも横にあります。
15:00~17:00のチェックインタイムには、フロント横のラウンジでウェルカムティーも用意されています。ここでもティーコーディネーター厳選のこだわりのお茶がスタンバイ。地元のお茶菓子もセットされているのがうれしいポイント。
湯村温泉街散歩で癒しのひととき
1階の大浴場奥の扉から春来川に降りることができます。川沿いは遊歩道が整備され散歩にぴったり。
川のせせらぎを聞きながら足湯ができるコーナーも。
高温で有名な湯村温泉では温泉卵作り体験も。近くの売店で卵を購入し、作ってみましょう。できたての温泉卵は絶品です。
ちなみに6時間以上かかりますが、キャラメル作り体験も可能。6時間も待てないという人は温泉で作ったキャラメルを購入することができます。
こじんまりとしつつも、昭和の趣が感じられるスポットが点在するのも湯村温泉ならでは。歩くたびにさまざまな発見があります。
足湯カフェやおしゃれランチを提供するカフェから猫カフェ、おばあカフェといったレトロなものまで、散歩休憩にぴったりなカフェも続々オープンする注目の温泉地です。 

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山陰湯村温泉 湧泉の宿 ゆあむ
place
兵庫県美方郡新温泉町湯1610
phone
0796921101
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【素泊まり/食事なし】鳥取砂丘車40分、竹田城跡車75分。一人旅にも<チェックイン21時迄>

¥12,900

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2024/05/10 チェックイン(2名1室)※1泊1名あたりの料金   更新日:2024/04/29

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