桜に時代行列や和太鼓の演奏も!奈良「大和郡山お城まつり」


2019.03.12

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金魚が泳ぐ城下町で知られる奈良県大和郡山市。筒井順慶や豊臣秀長、柳沢吉里ゆかりの郡山城跡を彩る桜の時期になると「大和郡山お城まつり」が開かれます。「日本さくら名所100選」の郡山城跡の桜を、時代行列や金魚の品評会、和太鼓の演奏など多彩なイベントとともに楽しんでみませんか?
郡山城跡の桜オススメの撮影スポットは
郡山城跡は戦国時代に筒井順慶が城を築き、その没後、豊臣秀吉の弟、豊臣秀長が大和・紀伊・和泉の3ケ国約100万石の領主として入城し、大規模に築城、城下町も繁栄しました。1724年(享保9年)徳川5代将軍綱吉の側用人を務めた柳沢吉保の長男、吉里が15万石の領主となり、明治維新まで6代続きました。
廃藩置県により郡山城は破却されましたが、近年になって、追手門、追手東隅櫓、多聞櫓が復元され、2017年(平成29年)には「続日本100名城」に選定されました。
写真は、近鉄橿原線の線路横の歩道から、追手東隅櫓を望むアングル。電車と枝垂れ桜が同時に撮影できる人気のスポットです。
郡山城跡の桜では、内堀の回りを桜が囲む光景も絵になります。穏やかな水面に映り込む桜は、ため息が出るような美しさ。
郡山城跡の桜で、定番の撮影スポットが、内堀越しに追手向櫓と追手門(梅林門)をのぞむアングル。ここは大和郡山を紹介するパンフレットやチラシなどにもよく使われているポイントで、撮影時間帯は順光となる午前中がおすすめ。
大和郡山お城まつりでは特産の「金魚品評会・品種展」も
「大和郡山お城まつり」のゲートをくぐって城内に入ると、両側に屋台がずらりと並んでいてとても賑やかな雰囲気。屋台では、たこ焼き、フランクフルト、綿菓子などがいただけます。
本丸跡にある「柳澤神社」は、柳沢藩の開祖・柳沢吉保を祀る神社。拝殿の右手前に建つ社号標には「旧川越甲府城主柳澤美濃守吉保公」と書かれています。柳沢家は、吉保公の長男の吉里公の時代に国替えで、山梨県の甲府から郡山城に入城。以後、6代約140年に渡って明治維新まで郡山の礎を築き、繁栄へと導きました。
柳澤神社はその功績を称える同時に、大和郡山の発展と幸福を祈願し、旧藩士等の手によって1880年(明治13年)に創建されました。
桜シーズンの大和郡山お城まつりでは、柳澤神社拝殿前で金魚品評会・品種展などが開かれます。「大和郡山の金魚」は、郡山城主の柳沢吉里が甲府から郡山城に入城の際に、鑑賞用として持ち帰ったのが最初とされています。初めの頃は、鑑賞用として飼育を武士に奨励し、やがて江戸時代末期には武士の内職として広まり、明治維新とともに本業にする人も多くなりました。
さらに大和には「ため池」が多く、金魚の稚魚の飼料となるミジンコ類が天然に発生するなど立地条件にも恵まれたこともあって、養殖が盛んに行なわれ、現在では、年間生産量約8000万尾を生産しています。
柳澤神社で参拝といろいろな種類の金魚たちを鑑賞したら、神社の境内を通って、郡山城天守台展望施設に行ってみましょう。天守台を取り巻く大数珠は、2004年(平成16年)に、大和郡山市の市制施行50周年を記念して新調されたもので、全長162m、数珠の数は1080個、総重量645kgもあります。
大和郡山お城まつりの初日には、築城以来この城にまつわる諸霊ならびに石垣に埋められた佛石を弔うための「数珠くり法要」が行なわれます。
「郡山城天守台展望施設」から奈良盆地を見晴らそう
郡山城跡の天守台は、崩落の恐れがあったため石垣の修復と展望施設の整備を4年をかけて実施し、郡山城天守台展望施設として2017年(平成29年)3月26日に奈良盆地を一望する展望施設として生まれ変わったものです。
この天守台の標高は約81m。城下町一帯よりも約30m高いだけですが、なかでも東方への展望が素晴らしく、若草山や平城京跡、山の辺の道沿いの龍王山、三輪山も望むことができます。郡山城跡を訪れたなら、ぜひここからの絶景を楽しんでみてください。
<郡山城天守台展望施設の基本情報>
住所:大和郡山市城内町・柳澤神社北側
展望施設 利用時間:7:00~17:00(10月~3月)、7:00~19:00(4月~9月)
※「大和郡山お城まつり」開催期間中は、利用時間を21:00まで延長。18時から天守台をライトアップ
郡山城跡天守台の北側の石垣には転用石として用いられた「さかさ地蔵」が。転用石とは、戦国時代および江戸時代の日本の城において築城に際し、当初は他の目的で使用されていた石が石垣に転用されたもので、さかさ地蔵は、頭部を奥にうつむきに積み込まれているためにそう呼ばれています。
ほかにも郡山城跡の石垣には、寺院の礎石、石塔、石仏、石臼など石垣の表面だけで約750基も確認されています。石材が乏しいうえに築城を急いだためと思われますが、信仰の対象までを情け容赦なく投入してしまうといったところに、当時の武将たちのドライな感情が伺えます。
勇壮な和太鼓の演奏も楽しみたい
大和郡山お城まつりでは、勇壮な和太鼓の演奏も行われます。写真は大和郡山市を拠点として、和太鼓の演奏活動をしている「やまと獅子太鼓」。大太鼓は、江戸時代に作られたものを修理して使用、おそらく奈良県でもっとも古い太鼓といわれています。
和太鼓といっても種類はいろいろで、一番ポピュラーな和太鼓が「長胴太鼓(宮太鼓)」。盆踊りやお祭りの際に使用され、外見はビヤ樽型をしています。
長胴太鼓とともによく使われるのが「締太鼓」。紐やボルトなどで締め付けて皮を張った太鼓です。おもに太鼓チームやプロの和太鼓奏者が使います。咲き誇る桜とともにチーム一丸となった豪快な和太鼓の演奏を楽しんでください。
<やまと獅子太鼓の基本情報>
演奏場所:郡山城跡 追手向櫓広場
演奏日:2019年3月31日(日)
演奏時間:1回目10:00~、2回目11:30~
華麗な「時代行列・白狐お渡り」も必見
大和郡山お城まつりでは「時代行列・白狐お渡り」も開催されます。コースは、洞泉寺町の源九郎稲荷神社の近くの交差点から、やまと郡山城ホール、柳町商店街を経由し、ぐるっと回って再び源九郎稲荷神社に戻ってきます。
時代行列・白狐お渡りは「ふれ太鼓」に先導されて進みます。先頭は鎌倉時代の名僧、叡尊上人。地元出身で西大寺の復興などに尽力した人物。この後、源義経・静御前や武田信玄をはじめ、筒井順慶・豊臣秀長・柳沢吉里ら歴代藩主が続き、馬上での勇壮な姿を披露し、華麗な時代絵巻を盛り上げます。
さらに人気なのがこの後に続く「白狐お渡り」。狐のお面をかぶった白衣姿の子どもたちが「白狐踊り」をしながら練り歩きます。
このように「大和郡山お城まつり」は、咲き誇る桜を愛でるだけでなく、さまざまなイベントが楽しめるお祭りです。金魚が泳ぐ城下町、大和郡山でうららかな春の一日を楽しんでみてはいかかでしょうか。
<時代行列・白狐お渡りの基本情報>
開催日:2019年3月31日(日)
開催時間:13:30~出陣式(外堀南門)、14:00~市内巡行(※雨天中止) 

郡山城跡
place
奈良県大和郡山市城内町
phone
0743522010
opening-hour
[天守台展望施設 4-9月]7:00-1…

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