見どころ多数の襟裳岬!何もないとは言わせない


2018.07.12

トラベルjp 旅行ガイド

歌謡曲「襟裳岬」で有名な襟裳岬は、北海道幌泉郡えりも町にある風光明媚な場所です。日高山脈先端で北海道の岬の象徴のような地形ですが、歌の歌詞の一部で「何もない」というフレーズがあることから、本当に何もないと思っている人も?
太平洋に向かって岩礁があり、階段を使って突端まで歩くことが出来る上に、ウミウやゼニガタアザラシの観察可能。風の館では強風体験ができる施設もあり、誰もが楽しめる観光地です。
駐車場から右回りに進み、強風には注意
日本を代表する岬といえる襟裳岬ですが、200台以上が無料で駐車出来る襟裳岬駐車場が完備されています。
観光では駐車場から直線で進むコースと右回りのコースがありますが、岬の雰囲気を味わうために右回りのコースがお勧め。
日高山脈南端部の襟裳岬は、岬の高さが60mにもなる断崖であり、風が強いことでも知られています。山岳を除く全国に900以上ある観測地点で、年の平均風速がもっとも強いのがこの岬。
年間の三分の二以上の日が風速10m/sを超えるというのですから、観光の際は帽子などを飛ばされないように注意をしましょう。
実は複数ある襟裳岬の看板。そして白い灯台
岬に沿った美しい遊歩道を歩いていると、襟裳岬の大きな看板が見えてきます。
更に進むと丸みを帯びた看板があり、どちらの看板でも観光の記念に写真撮影をする人が多数。気に入った看板で、あるいは両方で記念撮影はいかがでしょうか。
看板のすぐ近くにある白亜の襟裳岬灯台は明治22年に初点灯し、今では日本の灯台50選にも選ばれている歴史ある灯台。こちらの撮影も忘れずに。
襟裳岬突端にも行ってみよう
丸みを帯びた襟裳岬の看板の左側に、襟裳岬突端まで行ける階段があります。多少疲れるかも知れませんが、それも旅の思い出としてぜひとも歩いてみて下さい。
観光地点としては、南端の岩礁に一番近くなる襟裳岬突端。
そこから美しい太平洋を時間の限り、眺めてみましょう。
白い鳥と黒い鳥。そしてゼニガタアザラシ!
襟裳岬突端まで来ると、カモメの様子がよく分かるようになります。目の前を飛び回る姿に迫力を感じるのでは。
肉眼での細かな確認は難しくなりますが、ここにウミウという黒い鳥が生息しています。突端から見える岩礁の上に巣を作っており、地元の漁師さんによると年中見ることが出来るそうです。
襟裳岬ではズームの付いたカメラ、あるいは双眼鏡があると便利です。
そして岩礁の沖の方にはゼニガタアザラシが休憩をしています。北海道東部の根室半島から襟裳岬にかけて生息しており、4月下旬から5月にかけては出産と子育てのシーズン。夏に体毛が入れ替わるということで、色々な季節で楽しむことが出来ます。
こちらはウミウよりも更に遠くなるので双眼鏡はほぼ必須となりますが、どうしても見つけられない方は、次の風の館に向かいましょう。
風の館で望遠鏡によるゼニガタアザラシ観察とえりも風体験
襟裳岬突端から戻ったら駐車場方向に進んで下さい。すぐに「襟裳岬 風の館」に到着です。
襟裳岬について、また生息する生き物たちについて学ぶことが出来ますが、ぜひとも足を運んでおくべきが2階です。ここには無料で使える望遠鏡があり、そこから岩礁でくつろぐゼニガタアザラシを見ることが出来ます。
しかしながら、岩と似た色のゼニガタアザラシを見つけるのは容易ではありません。その際には、気軽に係の人に声をかけてみて下さい。ばっちりと焦点を合わせくれることでしょう。
入場の際に購入したチケットを受付で見せ、「えりも風体験がしたい」と言うとすぐに準備をしてくれます。風速は10m/sから始まり25m/sまで可能。施設の左側にスタンバイし、まだ行けそうと思ったら手すりを利用して前に進み、最強の25m/sを体験してみてはいかがでしょうか。
想像よりも強い風を体験出来るはずですが、帽子はもちろんのこと、眼鏡や小物が飛ばされないように注意をして下さい。
太平洋に突き出た美しい襟裳岬は見所がたくさんあり、珍しいウミウやゼニガタアザラシの観察、更には強風体験もできるユニークな観光地です。
最後に、駐車場にはお土産品と海産物を使った食堂があり、帰りの前には足を止めて旅の思い出を手にする、美味しい食事を楽しみましょう。 

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襟裳岬
rating

4.0

217件の口コミ
place
北海道幌泉郡えりも町えりも岬
phone
0146624626
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襟裳岬風の館
place
北海道幌泉郡えりも町字東洋366-3
phone
0146631133
opening-hour
[5-8月]9:00-18:00[3-4月・9-1…
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