太宰府と二日市温泉巡り1泊2日、伝説の“梅”にちなんだグルメ旅


2018.04.28

トラベルjp 旅行ガイド

福岡で訪れたい場所の一つに『太宰府天満宮』が挙げられます。博多から約30分程で行けるので、さっと行って帰る人も少なくありません。
でも実は、参道やお隣の二日市温泉には太宰府天満宮や菅原道真公にまつわるグルメが充実しており、それを食べずに去るのは勿体ない!
ここではシンボルの“梅”をテーマに、グルメ三昧の旅を紹介します!
太宰府天満宮の「御神酒」は数量限定の極希少な「梅酒」
『太宰府天満宮』に祀られている菅原道真公は平安時代の貴族で、学者であり政治家。ある陰謀により京の都から大宰府へ左遷される際、庭に残す梅木に別れを告げる歌を詠みました。
「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」
主人を失った悲しみに耐えられず、梅の木は一夜にして京から大宰府まで飛来。これが“飛梅伝説”で、本殿の右側にその梅の木があります。
『太宰府天満宮』の神紋も梅で、道真公が好んだことに起因していると言われています。
一般的に「御神酒」といえば清酒ですが、ここでは“飛梅伝説”にちなんで「梅酒」に。
境内で収穫される梅を使っており、当然ですが、ここでしか買えません。爽やかな梅と蜂蜜の甘みがあり、とてもスッキリと飲みやすいお味。無くなり次第終了なので、本当に買うべき逸品ですよ!
■御神酒(梅酒)/180ml ¥500(初穂料として)
参道で絶対に食べたい!伝統の「梅守」と定番の「梅ヶ枝餅」
紫色の梅鉢紋と焼印、そして墨文字が古風な印象の『梅園(ばいえん)菓子処』の「梅守」。“雪中にあって凛然と咲く梅花”の持つ気品高さを表現しています。
軽く畳んだだけの包装は潔く、創業時より続く変わらぬ想いを感じますね。
生地は“麩焼き”という8ミリ厚程のもので、表面に和三盆を塗り、更にグラニュー糖をふりかけるという手間が。餡には、北海道産の小豆を丁寧に練ったこし餡を使っています。
サクサクッとした軽い歯応えと、甘みを抑えた滑らかな餡のバランスが絶妙な仕上がりに。ふとした瞬間に、この味と食感が恋しくなり、再訪したくなる一品ですよ。
■梅守/1個 ¥260(税込)
『太宰府天満宮』と言えば、やはり「梅ヶ枝餅」。といっても梅が入っているわけではありません。道真公と老婆の伝説から命名され、梅の焼印が入った小豆餡の“焼き餅”です。
駅から続く参道には多数のお店が取り扱っており、どこで買うか迷います。
“生地はパリパリ、餡は甘さ控えめ”で選ぶのなら、オススメは『茶房 きくち』ですね。焼き立てを手渡しで貰って、パリッと感を楽しみましょう!
■梅ヶ枝餅/1個 ¥120(税込)
『茶房 きくち』の良さは、手焼きにあります。
4個で1枚の鉄型で、ワッフル機のように上下で挟んで焼きます。焼き加減も目視で確認しているので、どんな状況にも左右されない完成度が期待できるのです。この手間隙を惜しまない作業が、美味しさの理由ですね。
二日市でも受け継がれる、太宰府梅酒「東風の梅」と手作り最中「東風」
『太宰府天満宮』に続き、こちらも貴重な梅酒です。
パワースポットでもある“大宰府政庁跡”で採取された梅で作った、太宰府梅酒「東風の梅」。本格焼酎で漬け込んだ『大賀酒造』ならではの製法が特徴です。それにより、梅の旨みと本格焼酎の味わいが相まって、濃く深みのある味が生まれました。旅のお供にも是非!
■太宰府梅酒「東風の梅」/左・200ml ¥864(税込)、右・720ml ¥1296(税込)
■『大賀酒造』については、下記の「関連MEMO」のリンク“縁起の良い逸品”から御覧ください。
道真公へのオマージュのような最中「東風(こち)」。包紙には、梅の木との別れを詠んだ歌が流れるように書かれています。
梅の花をかたどった最中に、餡は北海道産の白手亡豆(白インゲン豆のこと)を使用。豆を煮る前に皮を剥く“皮むき製法”で作り、皮の雑味を取り除いています。
餡の中には鹿の子(かのこ)を散らし、梅肉を隠し味に。甘さの中に感じる梅のほのかな酸味、納得の味に辿り着くまでに10年もの歳月をかけています。梅らしい微かな味わいを見つけてみてください。
■東風/1個 ¥125(税込)
■『梅家』については、下記の「関連MEMO」のリンク“由緒ある名菓”から御覧ください。
旅の最後は二日市温泉『大丸別荘』で季節の会席料理
一日の締めくくりは、贅沢に『大丸別荘』で過ごしましょう。
ここでも、庭で採れた梅を使った「自家製梅酒」があります。炭酸で割れば、魚料理などサッパリしたものに合いますよ。
旬の食材を厳選した月替わりメニューは、季節を感じられるので、いつ来ても新しい料理に出会えます。
【お造り/四点盛り 白身 脇 他】
八寸の次に提供されます。この日は、玄界灘で獲れた鯛、鮪、鯖、ナマコ。毎朝の仕入れ状況によるので、何が出てくるか楽しみですね。
【箸休め/飯蒸し(アサリ、桜葉)、魚、大根花びら、銀アン】
お造りに続いて、飯蒸し(いいむし)です。魚は鰆でお米との相性も良く、あっさりと食べられます。桜葉の歯応えが効いて、シンプルな味のアクセントになっています。
『大丸別荘』には、時代の異なる3つの建物があります。ここは「大正亭」のお部屋“古梅(こばい)”専用の“古梅控”です。夕食、朝食共に、こちらで頂きます。
なかなか風情があり、歴史ある太宰府観光のラストに相応しい空間です。
■『大丸別荘』については、下記の「関連MEMO」のリンクから御覧ください。 

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太宰府天満宮
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4.0

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place
福岡県太宰府市宰府4-7-1
phone
0929228225
opening-hour
[開門]6:30[閉門]19:00※季節…
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大丸別荘
place
福岡県筑紫野市湯町1-20-1
phone
0120444126
opening-hour
[大浴場ご利用時間]6:00-10:00…
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