華岡青洲の手術具もある!千葉・印西「医科器械資料館」


2017.04.01

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千葉県印西市にある「印西市立印旛医科器械歴史資料館」は、全国でも珍しく8000点を超える「医科器械」を蒐集し、展示されている世界に誇れるほどの資料館だ。10の展示室には医療現場で活躍した様々な機器が展示されている。NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」に登場した消毒器や、江戸時代の外科医・華岡青洲の手術道具も見られ、医療関係者だけでなく小学生が訪れても、医学の発展を改めて再確認できるお勧めの施設だ。
世界でも類を見ない8000点を超える展示品
「走る手術室」の模型が出迎えてくれる「印西市立印旛医科器械歴史資料館」は、全国でも珍しい「医科器械」ばかりを10の展示室に分類、8000点あまり蒐集し展示している世界に誇れる資料館だ。そもそもこの資料館のはじまりは昭和59年(1984年)、日本医科器械学会(日本医療器械学会)の創立50周年を機に、当時の会長であった青木利三郎氏が全国を回り、病院や大学の片隅にあった医療機器を集めたものや、その機会に復刻された江戸時代の古器械が核となっている。
まさに捨てられる寸前にあった数多の医科器械を、青木氏が精力的に蒐集された功績は大きい。現在においても、展示品のうち多くの器械が、すでに歴史的に貴重な存在であるが、未来になればますます貴重なものとなるだろう。
第1展示室は心臓関連。その心臓ペースメーカーのコーナーには、数多くのペースメーカーが展示されている。心臓は心筋(洞結節部)に微少な電気刺激(1分間に50~120回位)を受けることにより心筋収縮運動(拍動)で、休みことなく全身に血液を送り続ける臓器。
心臓ペースメーカーは、何らかの病気により心臓が、本来の電気刺激ができなくなった患者に生体信号に近い電気刺激波を発生させる器械で、細いコードで心臓に接続している。
1960年代、電池寿命はたかだか1~3年。その間に切開して、入れ直す必要があった。現在では小型化し、電池寿命も10年以上に伸びた。
第2展示室では、天然大理石製の手術台をはじめ、過去に活躍した手術台や、消毒器、手術時に欠かせない種々の無影灯などの展示品に興味がわく。
4号展示室にあるレーゲンフックの顕微鏡は必見!
オランダのレーゲンフックが、自作の顕微鏡を使い、歴史上初めて「微生物の世界」を見てから340年あまり経つ。4号展示室には、他にも多くの顕微鏡が展示されている。
江戸時代の顕微鏡を画像資料で学び、多くの顕微鏡の違いを確認すれば、先人たちの向学心を窺い知ることができる。
華岡青洲の手術器械も必見!
第9展示室には、透析装置、内視鏡、内科、外科各種手術器具が展示されている。こちらで、ひときは目を引くのが華岡青洲の手術器具だ。華岡青洲は日本外科学の父といっても過言ではなく、日本が誇る偉大な医聖である。
文化元年(1804年)10月13日、自ら完成させた麻酔薬の内服投薬により、世界初の全身麻酔下による乳癌摘出の大手術を成功させている。
こちらに展示されている器具は、レプリカではあるが、現在和歌山大学に保管されている本品を忠実に再現されているとのことだ。
胃の中を観察する「内視鏡」は当初、金属製で硬質であり、口から入れるのに大変苦労したようだ。現在の内視鏡は、細いガラス繊維を束ねたファイバースコープ。柔らかくて先端にライトがつき、診察が楽になっている。さらに、最近では鼻から入れて、診察できる内視鏡まで登場している。
腎臓は、体内に蓄積された老廃物を排尿を通して体外に排出させる臓器である。その腎臓機能を損ねた患者は、人工透析装置の恩恵を受けている。その人工透析装置の開発過程も興味深い。 

医科器械資料館
rating

3.0

2件の口コミ
place
千葉県印西市鎌苅2043
phone
0476981390
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