純喫茶の衝撃メニュー!『珈琲の店 デン』(鶯谷)で約1斤のグラパンと高さ約38cmのクリームソーダを食べてきた


2022.08.19

食楽web

食楽web 鶯谷駅から歩いて5分ほどの場所にある『珈琲の店 デン』。50年前からある、地元で愛され続けている喫茶店に、インパクト強めのメニューがあると聞き、早速訪問しました。 向かったのは客足が落ち着く午後15時ごろ。ですが予想外にもお店は満席でした。そこで少し時間を潰してから再度向かいやっと1テーブル分を確保。無事に噂の料理にありつくことに成功しました。木を基調とした店内。写真右側がカウンターとキッチン、ご夫婦で営む明るい雰囲気の店(食楽web) 店内は昭和の喫茶店感があり、どこかほっとする雰囲気。低めで深く座るソファーが、喫茶店の歴史を感じさせます。 卓上に置かれたメニューに目当てのものを発見。「エビとハムとベーコンのミックスグラパン」(単品980円)。他に「牛スジシチューのデミグラスグラパン」(980円)もありますが、今回はエビとハムとベーコンの方で注文。合わせてこの店の名物でもあり、「クリームソーダ」も注文します。 ランチタイムを外した時間帯だからなのか、各テーブルにはお客さんが1~2人ずつ。そしてみんなグラパンを食べている! おそらく、ご近所さんだけではなく、グラパンを目当てに来ている人も割合高めなのかも。豪快で思わずニヤッとしてしまう、食パン丸ごと器のグラパン608g!「エビとハムとベーコンのミックスグラパン」980円。掘削後のパンの中身が両サイドに 目の前にやってきたのは食パンをくり抜いた中が熱々のグラタン。早速計測です。一辺約12cm、高さ約8cm、重さは608g(器の重さを除く)。モーニングだと重いけれど、ランチならちょうどいいサイズ感かも。「パンは山崎のロイヤルブレンド。スープを入れて焼くのに一番相性のいいパンを探した結果、山崎のロイヤルブレンドがよかったんですよ。グラタンの中身は自家製のホワイトソース。エビ、ハム、ベーコンの他に、タマネギ、キノコ、上にチーズが掛かっています」と話すのは店主の根本さつきさん。高さは約8cm。実は1斤ではなく3/4斤。「3斤の長さのパンを4等分にしているので、1斤ではないんですよ」(店主) そもそも、この“グラパン”が生まれたきっかけって?「この店は義父が50年前から始めたコーヒーの店なんですが、30年ぐらい前、賄いから始めたものなんですよ。おそらくですがうちが元祖だと思いますね。私たちの代になってからメニューにデミグラスも増やしたんです。元々はホワイトソースのみだったんですよ」。30年前から! それはスゴい。「小さい喫茶店だから普段はご近所さんが多いんですが、土日になるとグラパン目当てにいらっしゃるお客さん、若い方が多く来られるので、厨房はフル回転です」。と笑いながら話す店主。多い日には40食以上注文が入るとのこと。両サイドに置かれていた中身をグラタンにin。エビやハムが見えてきた~ 食パンをくり抜いた中身、この両サイドにある2つってことですか?「いえいえ、それだけじゃなくて、底を補強するのにも使っているんですよ」なるほど。ただくり抜いてグラタンを入れているのではなく、漏れない工夫もされているんですね。 そして、どうやって食べ進めたらいいんですか?「先にグラタン部分を食べすぎちゃうと、終盤がパンだけになっちゃうからね。パンとグラタン、バランスよく食べ進めるといいですよ」。グラタンを先に行きすぎて、底部のパンの耳だけ残る、のは切ない。まず両サイドにあるふわふわの白いところのトースト部分を食べたら、上部の耳部分を少しずつちぎってまたグラタンにつけて、とグラタンがこぼれないよう耳の壁を食べ進めます。『デン』のもう一つの名物、高さがありすぎる「クリームソーダ」約38cm!「クリームソーダ」600円。コーンが帽子になっています。確かに他の喫茶店では見たことない! そして、追加で注文したのが、『デン』のもう一つの名物とも言える「クリームソーダ」。丸いアイスがソーダの上に乗っていることが多いけれど、ここではソフトクリーム、しかもコーンまで乗っているスタイル。 計測してみたところ高さは約38cm。今までチェリーがアイスに乗っているのはよくあっても、ソフトクリーム&コーンはとっても個性的。なぜこうなった?「義父の時代に、コーヒーフロートの出前が入って。ソフトクリームが剥き出しだとよくないでしょ。何かいいものないかってホコリ除けでコーンを乗っけたのがきっかけなんですよ」と笑顔で話す店主。まさかのホコリ除けって!「うちは『プリン』550円もおすすめ。仕込みが大変だから、注文が増えると困っちゃうけどね」(二代目のたかのりさん)「クリームソーダ」だけじゃなく、「コーヒーフロート」や「ココアフロート」にもソフトクリーム&コーンが乗るそうで「今や店の顔だね~」と二代目。「うちはね、『プリン』もおすすめ。『プリン』の周りにもソフトクリーム乗っているから。周りと上にぐりぐり乗ってるよ~。ただ、仕込みが大変。保存料不使用の手作り『プリン』だからね、こればっかり出ちゃったら大変だから、あまりおすすめはしない方がいいかなぁ」と明るく話します。 50~70年代の洋楽をBGMに、独創的なメニューと美味しいコーヒーが味わえる『珈琲の店 デン』。次回来るときは、もう一つのグラパン「牛すじシチューのデミグラスグラパン」(980円)は決定だな~。でも、おすすめフードと店頭で貼ってあった、「ヤタミサンド」と「テンテンサンド」も気になるし、フロートメニューも他のが飲みたい。近々、鶯谷に来ることがあったら、必ずまた寄りたいと思いました!(取材・文◎いしざわりかこ)●SHOP INFO店名:珈琲の店 デン住:東京都台東区根岸3-3-18 メゾン根岸(鶯谷)1FTEL:03-3875-3009営:大体9:00~16:00(L.O.15:00)休:木曜(月曜不定休あり) 

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喫茶 DEN (でん)
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4.0

18件の口コミ
place
東京都台東区根岸3-3-18 メゾン根岸(鶯谷) 1F
phone
0338753009
opening-hour
月-水・金-日・祝前日・祝日 0…
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9時-12時はモーニング 名物★グラパン

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更新日:2024/04/27

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