ワタリウム美術館/縞模様のアートの殿堂


2020.08.01

OMOHARAREAL

キラー通りに佇むシマシマのビル! と言うと、ピンと来る人もいるかもしれない。「ワタリウム」を手がけたのは、スイスの建築家マリオ・ボッタ。三角形の建物の地下1〜1階がミュージアムショップ、2〜4階が展示室となっている。印象的な建築と通りから見えるショップの様子に誘われて、ふらりと立ち寄りたくなる雰囲気だ。 「ワタリウム」は1990年に私設美術館として開館。大小様々なギャラリーが点在するこのエリアだが、実は “美術館” は希少である。現代アートの美術館としては、ここが唯一の存在と言えるかもしれない。 企画するテーマは、国内外の現代美術・建築・思想などバラエティ豊か。展覧会に関係した講演会やワークショップ、さらにテーマ別の研究会などを年間プログラムとして実施しているのも特徴のひとつだ。最近では「鈴木大拙を体験する」「オスマン倶楽部」といった知的好奇心をくすぐるメニューが開催されている。 代表でありキュレーターの和多利浩一氏は、「原宿・神宮前街づくり協議会」を立ち上げた初代幹事でもある。意識していたのは “街はできる限り白くいる” ことだったという。街は白いキャンバスで、店をつくる人や訪れる人によって彩られる。そして時代によってその絵は変わっていく……そんな思いがあるそう。 この地のアートカルチャーの担い手として、「ワタリウム」は文化と人、そして人と人とのつながりを生み出し、リードし続けていく。 Text / Photo:Mika Kosugi ※写真は「青木陵子+伊藤存 展 変化する自由分子のWORKSHOP」(2020年3月29日ー8月30日)  

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ワタリウム美術館
rating

3.5

74件の口コミ
place
東京都渋谷区神宮前3-7-6
phone
0334023001
opening-hour
11:00-19:00
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