国際通り近くにある市場「牧志公設市場」は、人気の沖縄観光スポットのひとつです。沖縄独特の食文化を楽しめる公設市場として、近年ガイドブックなどでも紹介されるようになり、観光で訪れる人が増えています。牧志公設市場は、実は古くから沖縄に存在する、歴史が長い市場です。建物内の1階には鮮魚店や精肉店などが、2階には食堂などが入っており、沖縄の食文化を堪能できる場所として栄えています。公設市場では、市場で購入した食材を2階で調理してくれる点が特徴で、この珍しいシステムが多くの観光客を惹きつけている理由でしょう。牧志公設市場の中から、訪れるべきおすすめのお店3選を紹介します。沖縄旅行を企画している人に向けて、ゆいレール牧志駅からのアクセス方法も記載しています。ここでしか食べられない沖縄グルメを楽しんでみてはいかがでしょうか。
-
01
那覇市第一牧志公設市場について
「牧志公設市場」は、沖縄県那覇市にある公設の市場です。沖縄県民の台所として、昔から親しまれてきました。2階建ての第一牧志公設市場には、沖縄ならではの精肉や鮮魚の売り場をはじめ、生鮮食材・薬草・乾物・お酒・お土産などが販売されている市場、食堂、甘味処などが入っています。那覇市の国際通りの近くにあり、珍しい沖縄の食材が安く手に入ったり、1階の市場で購入した食材を2階の食堂で調理してくれたりすることから、人気の観光スポットのひとつとして名を馳せています。本土からの観光客はもちろん、東南アジアなど海外からの観光客も訪れるため、しょっちゅう賑わっている状況です。
牧志公設市場の歴史は古く、第二次世界大戦後の生活において、人々から自然に発生した闇市が発展し、1950年に公設の市場として誕生しました。1969年にそれまでの市場に加えて、第二牧志公設市場がつくられ、沖縄県民の胃袋を長く支えてきました。ところが、1972年に沖縄が日本に復帰した後は、本土資本のスーパーなどが増え始めたため、公設市場はだんだん衰退していき、2001年には第二牧志公設市場が閉鎖されてしまいます。
現在、市場はひとつしかないのにもかかわらず、名称が第一牧志公設市場になっているのは、前述したように、かつて第一と第二の市場が存在したためです。そんな第一牧志公設市場も建物の老朽化により、リニューアルすべく、2019年6月に閉鎖されてしまいました。そして、同年7月からは、それまでとは別の場所で仮説市場として営業されています。現在、旧市場の場所で工事が行われており、2023年3〜4月頃にリニューアルオープンする予定です。周辺の予約制駐車場
-
02
牧志駅からの公設市場へのアクセス
公設市場へは、ゆいレールの「牧志」駅または「美栄橋」駅から行けます。徒歩で行く場合とタクシーを使う場合のアクセスについて紹介します。公設市場専用の駐車場は設けられていないので、レンタカーで行く場合は、近くの有料パーキングを利用しましょう。
-
03
徒歩で行く場合
牧志駅の西口を出たら、「南西観光ホテル」を左手に曲がると、国際通りがあります。まっすぐ進むと、ドン・キホーテが見えてくるので、すぐ手前のアーケードがある市場本通りに入ります。そのまま直進して、「松原屋製菓店」を右折し、直進します。所要時間は約9分で、移動距離は約700mです。美栄橋駅からは沖映通り経由のアクセスにより、同等の距離なので同じく約9分かかります。
-
04
タクシーで行く場合
牧志駅西口を出るとすぐ、タクシー乗り場があるので、そこでタクシーをつかまえましょう。蔡温橋交差点から国際通りを直進してもらいます。むつみ橋交差点を過ぎて、右手に「ホテルJALシティ那覇」がある交差点を左折し、直進します。所要時間は約2分、このルートで行くと移動距離は約900mで、タクシー料金の目安は約410円です。美栄橋駅からは、一銀通り・県道222号経由のアクセスにより、移動距離は約1km、所要時間は約7分かかるので、タクシーの場合は牧志駅から向かった方がよいでしょう。
※初乗運賃(1,052mまで410円)、以後237mごとに80円を加えて計算 -
05
公設市場でおすすめのスポット3選
公設市場には、鮮魚店や精肉店、お土産コーナーなど、さまざまなお店が連なっていますが、特におすすめしたいスポット3選を紹介します。ここでは、野菜やフルーツ、魚など、沖縄独特の素材をふんだんに使ったグルメを堪能できるので、観光で訪れる際の参考にしてみてください。
-
06
沖縄フルーツを使ったジェラート屋【H&B(ハート&ベリー)ジェラ沖縄】
第一牧志公設市場(仮設市場)の1階、イートインスペース前のエスカレーターで2階に上がると、ベンチの前にあります。2023年3~4月頃に、現在工事中の新市場建設予定地へ移転予定です。新市場建設予定地は、現在の仮設市場から徒歩で約3分の場所に立地しており、国際通りから市場本通りに入って直進すると、右手に見えてきます。
周辺の予約制駐車場
-
07
喉が乾かない不思議なアイス!?
沖縄県産のフルーツを使った、ヘルシーなジェラートが大人気のお店です。気さくな女性店主が提供してくれる、おいしいジェラートと生ジュースは、着色料や香料を一切使っていないため、口に入れた瞬間に自然な甘みが広がります。ジェラートの原料はフルーツなので、食べた後も口の中がさっぱりとして、喉を潤してくれます。沖縄の暑い気候にぴったりのデザートです。
-
08
今の旬が味わえる【与那嶺鮮魚店】
仮設市場1階の鮮魚エリア、イートインスペース前のエスカレーターの隣に店舗があります。こちらも同じく2023年3~4月頃に、現在工事中の新市場建設予定地へ移転予定です。
周辺の予約制駐車場
-
09
沖縄ならではの品ぞろえ
沖縄近海で獲れる、旬の鮮魚が味わえる鮮魚店です。沖縄ならではのカラフルで珍しい魚と出会えるので、見ているだけでも楽しめます。購入した鮮魚を2階で調理してもらったり、購入した刺身を2階ですぐに食べたりできます。特に、刺身の盛り合わせはコスパよく新鮮な魚を満喫できるため、一度試してほしい一品です。
-
10
沖縄の郷土料理【ツバメ食堂】
仮設市場1階の南口から入って直進し、つきあたりのエスカレーターを上がって右折、2店舗めが沖縄の郷土料理を味わえる食堂です。こちらも同じく2023年3~4月頃に、現在工事中の新市場建設予定地へ移転予定です。
周辺の予約制駐車場
-
11
市場で愛される食堂
昔から市場に営業しており、定番の沖縄料理から中華料理、海鮮料理まで、幅広いメニューが特徴です。「沖縄そば」や「ゴーヤーチャンプルー」などの大衆的なメニューもあれば、「ヤギ肉野菜炒め」や「イラブ汁(ウミヘビのスープ)」などの高級食材を使った、沖縄郷土料理も食べられます。沖縄そばは500円などと、リーズナブルな価格で提供しています。1階の鮮魚店で購入した魚を調理してくれるサービスも受け付けているので、食べたいものが見つけたら頼んでみましょう。