【動画付き】“ツ~ンとして、キュン♥”本気のわさびは初恋のお味?@大王わさび農場


2017.11.06

NAVITIME TRAVEL EDITOR

信州安曇野きっての観光スポット「大王わさび農場」。畳9万枚分というビッグスケールな農場には、透明度抜群な湧き水クルーズや絶品わさびグルメなど、北アルプスの大自然の恵みを体感できる魅力がいっぱい♪わさび農場の人気広報室長・濱さん思い出の初恋エピソードも飛び出し、ちょっぴり切なくてキュンとするわさびの醍醐味に触れる取材となりました。

  • 01

    日本最大のわさび農場

    敷地面積は15万平方メートル、日本最大の広さを誇る「大王わさび農場」。もともとは雑草の生い茂る荒地だった土地を、先人達が20年という歳月をかけて開拓し、2016年には開拓から100周年を迎えました。

    大王わさび農場 外観

    大王わさび農場 外観

    入口横には、農場の歴史やわさびについて学べる「百年記念館」がオープンしています。

    百年記念館

    百年記念館

    わさび農場に湧く水は、北アルプスの雪解け水。なんと1日の総量12万トン!松本市の人口である約24万人が1日に使用する水量と同じ量だそうです。水温は真夏でも14度程度。わさび栽培に適した環境が、1年をとおして作り出されているのです。

    農場横に流れる湧き水の川は、まるで昔話の世界!

    農場横に流れる湧き水の川は、まるで昔話の世界!

    わさび田の中央にかけられた「幸いのかけ橋」。この橋、カップルで一緒に渡ると幸せになれるという言い伝えがあるそう。わさびの花ことばは、「幸せを運ぶ花」「目覚め」「うれし涙」。なんともハッピーオーラ溢れるワード揃い♡隠れた恋愛スポットとしても注目を集めています。

    わさびの白い花は3月中旬から4月下旬が見頃。

    わさびの白い花は3月中旬から4月下旬が見頃。

    橋の下ではわさびがすくすく成長中。夏場だけ日よけのシートがかぶせられてます。

  • 02

    【動画あり】「クリアボート」で緑の水鏡にうっとり♡

    わさび田に湧く美しい水を間近に体感できる「クリアボート」は、農場の大人気アクティビティ。前半はゆったりと川下りを楽しみ、後半はオールで漕いで戻ってくるコースです。今回は特別に取材用にボートを出して頂き、クルーズを体験してきました!(「安曇野气船」運営)

    雨が降っても濁ることがないという湧き水の川の中には、様々な種類の水草が揺らめいてなんとも涼しげ。底の砂利もはっきり見えるほど透明でした。

    ボートから足出しもOK。ひんやりで気持ちいい♪

    ボートから足出しもOK。ひんやりで気持ちいい♪

    川沿いに並ぶ水車小屋は、黒澤明監督の「夢」という映画のロケ地にもなってるんだそう。日本の原風景のようなこの景色、名監督が惚れ込むのも納得できます!

    水面に周囲の木々が映りこむので、あたり一面緑色の世界。安曇野でよく見られるというアオハダトンボが周囲を飛び交い、キラリと光る青緑の体がきれいすぎてうっとり。。。クルーズの様子をちょこっとだけ動画でご紹介いたします♪

    ~クリアボート(安曇野コース)~
    ■開催期間:4月下旬~10月末
    ■所要時間:20分ほど
    ■体験料金:12歳以上1,200円、6~11歳900円、5歳以下100円
    ■受付・乗船時間:10:00~14:00
    ◎雨天強風は中止
    ◎一般の場合は予約不要
    ◎29名以上の団体の場合は要予約
    ◎詳細はホームページをご確認ください。

  • 03

    シンプルが最強!わさびが主役の絶品グルメ

    クルーズを楽しんだあとは腹ごしらえ!農場のレストランでは、わさびそばやわさびカレー、果てはわさびビールまでとわさびグルメが目白押し。脇役のわさびがここぞとばかりに主役をはっております。いちおしは「本わさび丼」(税込720円)ということで、こちら実食させて頂きました。

    丼の手前にはミニわさびとすり器。このワンアクションがおいしさを倍増させる気がします。

    するのが楽しくなって、いつのまに大量製造(笑)。わさびのいい香りがふわ~~んと鼻腔をくすぐります。お醤油にといて、丼にオン!

    すりすり、わくわく。

    すりすり、わくわく。

    ふんわりとした鰹節とわさびの茎がたっぷり混ざったほかほかごはんは、まさに本わさびのために用意された完璧なステージ。口いっぱいに頬張れば、目からウロコのおいしさ。擦りたてクリーミーな本わさびは、とってもお上品な辛味で、ほのかに甘みを感じるほどでした。素材はいたってシンプルなのに、まちがいなくこれは“ごちそう”です。

    とはいえ、調子にのって食べてるとやってくる「ツ~ン」。静かに悶絶していると、隣で濱さんが「口から息を吸い込むとすぐ消えるよ」とアドバイスが。え?そうなの?試しにやってみると・・・・・ほんとだ!全然辛くない!わさびの辛味成分は揮発性をもった気泡なので、空気に触れるとすぐ消えてしまうんだそう。ひとつ賢くなりました。

    本わさびって、実はやさしいのね。

    本わさびって、実はやさしいのね。

    デザートには入口付近の売店で購入できる「本わさびソフトクリーム」(税込360円)を。淡いグリーンがきれいです。あっさりした食感、ほのかなわさびの風味で意外にも甘口。子どもさんも安心して食べれるおいしさでした。ほかにもわさびマヨがきいた「わさびコロッケバーガー」などオリジナルメニューがいただけます。

  • 04

    濱さんの“初恋”エピソードに「きゅん」!

    今回農場を案内してくださったのは、広報室長の濱重俊さん、御年72歳。頭にはニット帽、黒い上下に黒いエプロンをつけて足元は真っ黒のブーツ、指にはシルバーリングという出で立ちで登場した濱さん。想像だにしなかった姿に少し意外性を感じつつも、かけてくれる声は優しく、にこやかに出迎えてくださいました。

    取材中、わしわしとわさび丼をかきこむ私の隣でしてくださったお話が、心に残ったのでご紹介。
    なんとこのわさび農場は、濱さんが中学3年生のときに一緒に訪れた一級下の“よしこちゃん”に恋をした、“初恋の地”なんだそう!そう言って、濱さんの小さなバッグから出てきたのは、おさげ髪の“よしこちゃん”。しっかりとラミネート加工が施された当時の写真は、今も肌身離さず持ち歩いているんだそう。

    両想いだったものの、様々な事情でその恋は長く続かなかったそう。でもその記憶は濱さんの中に決して消えることなく残り続け、「最後は思い出の場所で働きたい」と、67歳のときにこのわさび農場の門を再び叩いたそう。当初は清掃係として雇われたそうですが、出勤初日に磨いた農場の石橋がオーナーの目に留まったのをきっかけに、農場の魅力を発信する広報室長に任命されたのです!

    広報室長の傍ら、作家としても活動する濱さん。今も絶賛執筆中で、オフィスには大量の文献や資料がてんこ盛り。最近は海外からの取材を受けることもあり、忙しい毎日を送っているそう。

    学生服姿の濱さん、イケメンすぎやしませんか?

    学生服姿の濱さん、イケメンすぎやしませんか?

    大切な自身の記憶とともに、わさび農場の魅力の発信に全身全霊で取り組む濱さん。口いっぱいに広がる「ツ~ン」とした余韻に浸りながら、一冊の純愛小説のような愛おしいエピソードに、思いがけず胸がいっぱいになるのでした。

    美しい風景の中に若かりしふたりの面影を感じます・・・ホロリ。

    美しい風景の中に若かりしふたりの面影を感じます・・・ホロリ。

  • 05

    料理ベタでも安心♪“3STEP”わさびクッキング

    おなかも心も満たされたら、突然ですがわさびクッキングの時間です。ここでは、世界でたったひとつ、自分だけの「わさび漬け」を作る体験ができるんです。道具も食材も用意されているので、身一つで参加できるのが嬉しいポイント♪

    クッキングとはいえ、大変な工程は一切なし!切って、たたいて、混ぜるだけ。でも濱さんいわく、切り方や叩き方に個性が出るそうです。私のせん切りはB型丸出しの荒めタイプ。おいしくなあれ♡と願いを込めて、わさびをどんどこ叩いて辛味を出します。

    用意されている酒粕に投入して混ぜたら、あとは梱包作業。ここはしっかりていねいに。「〇〇作」と帯に名前を書いて、箱にかけたら完成です。とっても簡単ではありますが、手作業でつくることで湧く愛着。う~ん、なんだかわさびと仲良くなれたような気がします。

    まぜて、つめつめ。段取りが完璧すぎるのでありがたい限り。

    まぜて、つめつめ。段取りが完璧すぎるのでありがたい限り。

    一人で2箱分できるので、プレゼントするのもおすすめですよ♪

    ~わさび漬け体験~
    ■所要時間:20分ほど
    ■参加費:おひとり様 1,030円
    ■体験時間:10:00~、11:30~、13:00~、14:30~
    ◎ご来場2日前までに要予約(電話:0263-82-2118)
    ◎繁忙時期は、予約不可の場合あり。ご了承ください。

    世界にひとつだけのMyブレンドわさび漬け!

    世界にひとつだけのMyブレンドわさび漬け!

  • 06

    「夢」と向き合える場所

    取材の最後に濱さんか頂いた、「おろし生わさび」と「わさびベア」。ベアは農場のイメージぴったりにつくられたもの。「ゆめちゃん」というそうで「夢が叶うよ。」と持たせてくれました。おろしわさびは、編集部のランチタイムに大活躍、ごちそうさまでした。

    緑豊かな美しい自然と、おいしいわさび。そしてそれを長い歴史の中で受け継ぎ、守り育てる人たち。今回農場を訪れて、ひたむきに夢を追い続ける“人の強さ”をひしひしと感じることができました。安曇野にお越しの際は、熱きロマンあふれる「大王わさび農場」を散策してみてはいかがでしょうか?

    いつか、わさびみたいにピリッと粋な人間になりたいなぁ。

    いつか、わさびみたいにピリッと粋な人間になりたいなぁ。

    大王わさび農場
    rating

    4.0

    766件の口コミ
    place
    長野県安曇野市穂高3640
    phone
    0263822118
    opening-hour
    [3-11月]8:00-17:00[12-2月]9:…
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