長野県松本市は、北アルプスや美ヶ原高原など雄大な自然と松本城の城下町として栄えた歴史ある街。周囲の山々から約湧き出る豊富な水を地下にたくわえ、名水の街としても有名です。
そのため街には、お蕎麦屋さんやお菓子屋さん、酒蔵、ワイナリーなど、松本の美味しい湧き水を使っているお店が軒を連ねています。
そこで今回は、お酒好きの方に向けて「松本市の酒造」をご紹介!見学や試飲の有無など、日本酒・ワインがお好きな方必見の情報をお届けします。
毎月8日の「信州地酒で乾杯の日」を狙って行けば、「信州カンパイFES」などのイベントにも参加できるかもしれません。
オトナ旅で人気の松本で、酒造めぐりを楽しみましょう。
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【亀田屋酒造】見学OK(事前予約制)
明治2年創業の伝統ある酒造店「亀田屋酒造(かめだやしゅぞう)」。酒造りに最も適しているといわれる12月から約2月頃に酒を造る、昔ながらの“寒造り”を今なお続けています。
松本城観光や上高地・安曇野方面へ向かい際にも立ち寄りやすい立地で、外国人観光客も多いといいます。
代表銘柄である「秀峰アルプス正宗 大吟醸」は、蔵人が丁寧に手間をかけて醸した逸品。兵庫県産山田錦を使用ししており、芳醇な香りとふくよかな味わいが魅力です。良いお酒の完成を願う、願掛けの杉玉
事前予約のうえ、母屋・酒蔵見学が可能(母屋のみ1名〜数人程度であれば、事前予約なく見学可能)。明治時代の面影を色濃く残す母屋では、当時の道具や大黒柱などを見ることができます。
酒蔵見学は、非醸造期(5月~9月)のみ事前予約のうえ見学が可能です。醸造期(10月~4月)は、衛生状態を保つために見学不可のためご注意を。蔵出し作業中など、場合によっては見学ができないこともあるようなので、必ず事前に問い合わせましょう。
【アクセス】
車:長野自動車道「松本IC」から約2分
車:松本城から約18分 -
02
【善哉酒造】見学OK(事前予約制)
松本の城下町にて、創業80年以上の歴史を誇る「善哉酒造(よいかなしゅぞう)」。かつての松本には、多くの蔵元があったそうですが、現在は市街地に残る唯一の蔵元となりました。
「女鳥羽の泉(めとばのいずみ)」と名付けられた湧水は、なんと敷地内の地下30メートルから約自墳しているんだとか。平成の名水百選にも認定された銘水と厳選された酒米を使い、杜氏と蔵人の伝統の技術により丹精込めて造られています。女鳥羽川の風景
代表銘柄のひとつ「女鳥羽の泉」は、香り高くすっきりとした味わいが特徴。冷酒と熱燗、どちらの飲み方でも美味しくいただけます。淡麗で柔らかな飲み口のため食事との相性も抜群です。
見学は、事前予約のうえ10人程度迄可能とのこと。試飲も可能で、地元の人もよく訪れる憩いの場にもなっているようです。蔵の前では湧水を汲むこともできるので、ぜひいただいてみてくださいね。
【アクセス】
徒歩:JR篠ノ井線「松本駅」から約20分(タクシーで約5分)
バス:松本周遊バス(東コース)松本周遊バス「伊織霊水」又は「薬祖神社」下車、徒歩約5分
車:長野自動車道「松本IC」から約15分 -
03
【笹井酒造】試飲OK
米・水・作り手の全てを松本育ちにこだわっている、大正15年創業の「笹井酒造(ささいしゅぞう)」。もとは北アルプス山麓源流と美ヶ原の伏流水が合流する場所に位置しており、酒造りにはその豊かな湧水と、松本・安曇野の契約農家と一緒に育てた酒造好適米が使われています。
代表銘柄の「笹の譽(ささのほまれ)」には、酒米・ひとごこちを使用しており、爽やかな酸味と自然なお米の甘みが魅力の逸品です。松本の素材にこだわって造る日本酒
家族一丸となって酒造りを続けており、その約8割が火入れと加水を行わない「生原酒」での出荷なんだとか。火入れをしない生原酒は保存期間が限られますが、フレッシュなフルーティーさが魅力。さらに加水をしていないため、しっかりとした飲み口と濃厚さも同時に楽しめます。
松本平で唯一作られているという「どぶろく」は、米の粒感が感じられて、“飲む”お酒というよりまるで“食べる”お酒。ほんのり甘くて口当たりが優しく、アルコール度数も10%と比較的低いため、強いお酒は苦手…という方にもおすすめです。
【アクセス】
徒歩:JR大糸線「島内駅」から約5分周辺の予約制駐車場
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【大信州酒造】見学一部OK・試飲停止中
北アルプスの雪解け水を使い酒造りを行うのが、明治13年創業の「大信州酒造(だいしんしゅうしゅぞう)」。海抜3000m級の北アルプス連峰の地層深くに浸透し、長い年月をかけて濾過される雪解け水は、まろやかさとほのかな甘さが特徴です。そして酒米には、全量契約栽培している長野県生まれの酒造好適米「ひとごこち」と「金紋錦」が使用されています。
機械に頼らずに手間ひまを惜しまず造る、その姿勢を名に冠した「手いっぱい」は、蔵を象徴する1本。契約栽培農家が丹精込めた長野県産金紋錦を、麹米38%掛米45%という精米歩合で仕込んでいます。松本市の街並み
毎年行われる「IWC インターナショナルワインチャレンジ」では、全国700近い銘柄の出品のなかから約、数々の賞を受賞しています。
現在、酒蔵見学は一時的に非公開となっていますが、一部蔵の内部を見学できるスペースあり。同じくお酒の試飲も一時中止中ですが、酒造りに使われている仕込水(北アルプス伏流水)は自由に試飲可能です。
信州の気候・風土が詰まった“天恵の美酒”を、ぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。
【アクセス】
徒歩:アルピコ交通上高地線「下新駅」から約11分
車:長野自動車道「松本IC」から約5分 -
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【岩波酒造】見学・試飲停止中
松本市里山辺の地に蔵を構えるのは、明治5年創業の「岩波酒造(いわなみしゅぞう)」。清酒を中心に焼酎やリキュール、甘酒など、創業から約今も変わらず自醸造100%で製造しています。「料理を引き立てる酒=食中酒としてうまい酒造り」を理念に掲げており、飲み飽きないスッキリとした味わいのお酒が高く評価されています。
代表銘柄である「岩波」は、多くの人に愛されている信州・松本の「晩酌の定番」。 岩波酒造の大黒柱ブランドであり、飲みやすく落ち着いた味わいが特徴です。長野の水は美味しい酒造りに最適
一方で多様化するニーズに応えるために、伝統の技と新しい技術を融合させ、大吟醸酒をはじめとした幅広いラインナップを展開しています。華やかな味わいが特徴のプレミアムブランド「鏡花水月」や、純米吟醸と本醸造の力強さが特徴の大人気ジャンル・無濾過生原酒のブランド「いわなみ」など、きっと自分好みの1本に出会えるはずです。
現在、酒蔵見学・試飲ともに一時中止となっていますが、コロナ禍以前は通年見学可能だったようですので、再開のタイミングをチェックしておきましょう!
【アクセス】
タクシー:JR「松本駅」から約20分周辺の予約制駐車場
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【山辺ワイナリー】一部見学OK
自社農園と契約農家で育てた松本平産ぶどうのみを使用して、ワイン造りを行う「山辺ワイナリー」。松本駅から車で20分ほどと、アクセスしやすい立地にあります。
ぶどうの一大産地である長野のなかでも、美ヶ原高原のふもと標高600m~850mに位置する山辺地域は、 “長野県ぶどう発祥の地”として知られています。標高が高く昼夜の寒暖差が大きいため、ワイン醸造に適した味わいのぶどうの栽培に適しているのだとか。山辺ワイナリー
ワインに使用しているぶどうは11品種あり、それぞれの品種の個性や味を引き出すためブレンドを行わず単一品種にこだわって醸造されています。
工場内部への立ち入りはできませんが、ワインホールから約は、醗酵室や樽貯蔵室、瓶詰め室が見学可能。さらに、「日本ワインコンクール」の受賞ワインや外務省御用達のものなど、ヴィンテージ別におよそ40銘柄がずらりと並んだショップも必見です。
店頭では試飲も行っているため、ぜひ飲み比べて好みのワインを見つけてみてくださいね。
【アクセス】
車:JR「松本駅」から約20分
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