新しいマリンアクティビティとして、最近人気の「SUP」。特別な資格やテクニックが必要ないので誰でも手軽に楽しめ、エクササイズの効果もあるため、始める人が増えています。
「SUP」を楽しめるスポットは全国にありますが、海が美しく、ダイナミックな自然が残る沖縄は、特に多くの人が訪れる場所です。
この記事ではSUPの概要や基礎知識に加え、SUPにおすすめの13の沖縄のビーチを、エリア別にご紹介します。市街地に近いアクセス抜群のビーチから、手つかずの自然が楽しめる穴場ビーチまで網羅していますので、SUPのスポット選びにぜひお役立てください。
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SUPとはどんなアクティビティなのか?
SUPとは「Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード)」の略称で、浮力の大きい専用のボードに立ち、パドルで漕いで水面を進んでゆく、ニュータイプのウォーターアクティビティです。特別なライセンスなどは必要なく、難易度も高くないので、子供から大人まで幅広く楽しめます。
準備するものは、専用のボードとパドル。さらに安全のため、ボードとプレイヤーの足をつなぐ「リーシュコード」は欠かせません。これはプレイヤーが落水した時、流されないために必要なアイテムです。
ボードはカーボンや木など硬い素材でできた「ハードボード」と、空気を入れて膨らませる「インフレータブルボード」の2種類があります。また、パドルはアルミやグラスファイバー、カーボンなどさまざまな素材のものがあり、素材によって重さと値段が異なります。
ツアーの費用は、ひとりあたり6,000円~7,000円程度が相場です。ツアー会社にもよりますが、多くのツアーではボードやパドルなどはレンタルできます。 -
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SUPをする際の準備とスケジュールは?
SUPのツアーでは、ボードやパドルなどはレンタルできるところがほとんどです。しかし、服装は濡れてもいいものを自分で準備する必要があります。夏は水着、冬はウェットスーツなどがおすすめです。軽装の場合は、上にラッシュガードや化繊のTシャツ、下はサーフパンツやトレンカ、足元はかかとのあるサンダルやアクアシューズなどを着用して、怪我を防ぎましょう。
さらに、暑い日は日よけの帽子やサングラスもあるといいでしょう。プレイの際は、落水時に安全を確保するため、ライフジャケットの着用をおすすめします。ライフジャケットはツアーの際にレンタルできるところも多いので、事前に確認しておくとよいでしょう。
当日のツアーの流れとしては、海に出る前に実際にボードを使いながら、遊び方や海上マナーなどについてレクチャーを受けます。
それが終わればいよいよ海へ出ていきますが、まずは浅瀬で膝立ちになってボードに乗り、バランス感覚をつかみながら漕ぐ練習をします。慣れてきたら安定した海域に出て立ち上がり、海上散歩を楽しみましょう。所要時間はツアーの内容により異なりますが、だいたい1時間半~2時間程度です。 -
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【南部】瀬長ビーチ|那覇空港目の前の遠浅ビーチ
では、ここからはSUPにおすすめの沖縄のビーチをご紹介します。まずひとつめは、南部の「瀬長ビーチ」です。ここは那覇空港から300メートルほどしか離れておらず、抜群のアクセスのよさがポイント。あまり都会から離れず海に出たい人や、那覇観光などとセットで手軽にSUPを楽しみたい人にはおすすめです。
都会のビーチにしては長く、全長は150メートル以上あり、砂浜も広々としています。水深が浅いため遊泳はできませんが、ヨットやカヤック、SUPなどのアクティビティは可能です。ジェットスキーなどが乗り入れられないため、SUPメインで来ている人はのびのび楽しめるかもしれません。アクティビティを楽しみながら飛行機が離陸するさまを間近で見られるのは、空港に近いビーチならではの醍醐味です。
【アクセス】
那覇空港から車で約10分 -
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【南部】新原ビーチ|透明度が高く、美しく白い砂浜
那覇から一番近い天然ビーチとして知られいるのが、こちらの「新原ビーチ」です。隣にある「百名ビーチ」とはつながっており、2つを合わせると全長は約2kmにもおよびます。透明度が高い青い海と、サンゴのかけらが混じった白い砂浜には、那覇から1時間以内で行けるとは思えないほど素朴な自然が残っています。
大潮の干潮時にはリーフまで徒歩で行けるほど遠浅の海で波も穏やかなため、SUPにもぴったりのスポット。干潮時にはカニやヤドカリなどの生き物も見られ、潮干狩りも楽しめます。また、底がガラス張りになったグラスボードも人気で、天然の水族館のように、熱帯魚や海で暮らす生き物たちの姿を観察できます。
【アクセス】
那覇空港から車で約40分 -
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【中部】比謝川|マングローブに囲まれた大自然を堪能
沖縄本島中部を流れる「比謝川」は、沖縄で最大流域面積を持つ二級河川です。沖縄市など5つの市町村をまたぎ東シナ海に合流するこの川は、小規模ですがマングローブが見られることで知られています。
那覇空港から車で1時間程度のアクセスのよい場所にありながら、マングローブやガジュマルの古木など、神秘的で雄大な自然に触れられるのがポイント。また植物だけでなく、カニやハゼ、貝類や昆虫、鳥などさまざまな生き物にも出会えます。季節によってはホタルが見られることもあります。
「比謝川」では、マングローブを見るためのカヤックツアーが有名です。流れが穏やかなのでSUPにも適しており、最近ではツアーも開催されています。
【アクセス】
那覇空港から車で約1時間 -
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【中部】サンセットビーチ|海もきれい、街並みもきれい
「美浜アメリカンビレッジ」に隣接する「北谷公園サンセットビーチ」は、県内有数のサンセットスポット。一面の夕焼けと雄大な海の風景は、つかのま日常を忘れ去れせてくれるほどの美しさです。
海水浴場としても人気のスポットで、バーベキュー広場も常設されているなど、家族連れにもおすすめのビーチです。近くにはショッピングセンターもあり、ビーチの帰りにはお買い物も楽しめます。SUPのツアーのほか、カヤックやシュノーケリングなど、さまざまなマリンスポーツを満喫できます。
【アクセス】
那覇空港から国道58号線を通り、車で約40分
沖縄自動車道 沖縄南ICから県道23号北谷方面へ車で約10分周辺の予約制駐車場
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【中部】西原きらきらビーチ|穏やかな海と白砂の大型ビーチ
那覇空港から車で約35分ほどの、アクセスのよい立地にある全長550mの大型ビーチ。バーベキューができるピクニック広場や、サッカーや野球ができる多目的広場、遊具がそろったちびっ子広場やビーチハウスなど、遊泳だけでなくレジャースポットとしての設備が充実しています。
バナナボートや水上バイク、バンドワゴンなどさまざまなマリンアクティビティが楽しめるのも魅力です。SUPのツアーも手頃な価格でチャレンジできるので、家族連れや初心者の方にもおすすめです。
【アクセス】
那覇空港から車で約35分
那覇空港自動車道 南風原北ICから車で約7分周辺の予約制駐車場
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【中部】海中道路|遠浅で波が穏やかな初心者向けの海
「海中道路」は勝連半島と近隣離島を結ぶ全長約5kmの道路で、周りが海に囲まれていることからこの名がつきました。この道路を通って、浜比嘉島、平安座島、宮城島、伊計島の四つの島にわたることができ、海との距離も近いため、石段を降りるとすぐにビーチにたどりつけます。
透明度の高い青い海の上を道路がまっすぐのびていくさまは壮観で、映画やCMにたびたび使われるほど。海中道路の中央には景色を楽しめるロードパークや道の駅、資料館などがあるので、ドライブやサイクリングの休憩スポットにも便利です。
周辺のビーチでは、SUPやシーカヤック、ウィンドサーフィンなどのマリンアクティビティも楽しめます。遠浅で波が穏やかなので、初心者にもおすすめです。
【アクセス】
沖縄自動車道 沖縄北ICから車で約30分周辺の予約制駐車場
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【中部】ムーンビーチ|豊富なサンゴと透明度の高い海
沖縄本島西海岸、恩納村のリゾート地に建つホテルのプライベートビーチで、青い海を抱くような三日月形の砂浜が特徴的です。2006年に環境省が制定した「快水浴場百選」にも選ばれており、プライベートビーチですが、一般客も有料で利用できます。
ここだけしか体験できない無人島「ヨウ島」へのクルーズが人気ですが、ほかにもサンゴや熱帯魚を間近で見られるダイビングや、シュノーケリング、ウェイクボード、SUPなどさまざまなマリンアクティビティが楽しめます。
昼間の透き通った海も素晴らしいですが、夕暮れの光景はまた昼間とは違ったロマンティックな光景が広がっています。特にマジックアワーとよばれる、日の出と日の入り直前の絶景は必見です。
【アクセス】
那覇空港から車で約50分
沖縄自動車道 石川ICから車で約5分
那覇空港より空港リムジンバスで約50分
那覇空港より空港エアポートバスで約90分
路線バス120番「ムーンビーチ前」バス停から徒歩で約8分 -
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【北部】21世紀の森ビーチ|穏やかな名護湾でまったりと楽しむ
名護市の中心市街地の近く「21世紀の森公園」内にある、名護湾に面した400mほどの人工ビーチです。名護市民の憩いの場としても知られ、公園内には野球場や多目的広場、イベントドームなどがあり、バーベキューも楽しめます。また、プロ野球の春季キャンプが行われる場所としても有名です。
砂浜は2ヶ所あり、どちらも広々としていて南国らしい風景が楽しめます。潮の干満の影響が少なく、波も比較的おだやかなので、SUPにもおすすめのスポット。ビーチ以外にもさまざまな施設があるので、家族連れや団体のレジャーにもぴったりです。
【アクセス】
那覇空港から車で約80分
沖縄自動車道 許田ICから車で約10分
111番高速バス「名護バスターミナル」から徒歩約15分
路線バス120番「 宮里」バス停から徒歩約5分周辺の予約制駐車場
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【北部】真栄田岬・青の洞窟|沖縄本島で最も有名なスポット
沖縄本島北部の恩納村にある真栄田岬は、東シナ海を一望できる沖縄屈指の絶景スポットです。ここには観光名所として知られる「青の洞窟」があり、洞窟内に太陽光が差し込む幻想的な風景を見に、多くの観光客がおとずれています。
ここではシュノーケリングやダイビングなど、さまざまなマリンアクティビティが体験でき、美しいサンゴや魚の群れなどを間近で見られます。さらに2月~3月末ごろには、岬沖合にザトウクジラが現れることも。
SUPスポットとしても人気で、青の洞窟を目指すツアーなど、真栄田岬ならではの自然を満喫できる内容が好評です。
【アクセス】
那覇空港から車で約1時間
「万座毛」から車で約25分
路線バス120番「久良波」バス停から徒歩で約20分 -
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【北部】備瀬崎|遠浅の静かな海でゆったり浮かぶ
沖縄県本部町にある備瀬崎は、本部半島の先端にある岬です。海の透明度が高いここは、シュノーケルスポットとして知られている場所で、カラフルな熱帯魚を見ることができ、トートーメー石という奇岩があることでも知られます。また、干潮時には海に潜らなくてもヒトデなど海の生き物が観察できたり、磯遊びも楽しめるのでお子様にもおすすめです
最近はSUPスポットとしても人気で、備瀬ブルーの透き通った海でのんびりアクティビティが楽しめます。また、近くには自然豊かなフクギ並木があるので、一緒に散策やサイクリングも楽しんではいかがでしょうか。
【アクセス】
沖縄自動車道 許田ICから車で約30分
那覇空港から車で約1時間40分
「名護バスターミナル」からバスで約55分 -
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【北部】海洋博公園エメラルドビーチ|美ら海水族館のすぐ隣!
沖縄の観光スポットとして有名な「海洋博公園」内、「沖縄美ら海水族館」のすぐそばにあるビーチです。サンゴ礁で囲まれたラグーン(浅い水域)は沖縄でも珍しく、平成13年には「水浴場八十八選」、平成18年には「快水浴場百選」にも認定されています。
砂浜はY字型に突き出した地形により3つに分かれており、遊泳エリアが広い「遊びの浜」、のんびりできる「憩いの浜」、眺めの夕景がきれいな「眺めの浜」と、それぞれに個性の違うビーチが楽しめます。遊びの浜では4月~10月ごろまでSUPの体験イベントも開催されており、30分1,000円という手軽な価格も魅力です。
【アクセス】
沖縄自動車道 許田ICから車で約50分
那覇空港から車で約2時間
那覇空港からやんばる急行バス・高速バスで約2時間20分
那覇空港から空港リムジンバスで約2時間15分 -
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【北部】オクマビーチ|プライベートビーチで優雅に楽しむ
リゾートホテル「オクマ プライベートビーチ&リゾート」が管理するプライベートビーチ。約11kmも續く白砂がまぶしい天然ビーチは、沖縄屈指の透明度を誇るエメラルドグリーンの海が広がり、訪れる人を非日常にいざなってくれます。
プライベートビーチながら宿泊客以外も利用でき、シュノーケリングやダイビング、クルージングなど豊富なマリンアクティビティが揃っています。最近は新メニューとして、大人数で楽しめる「ビッグサップツアー」も登場。グループでのSUPが楽しめます。
近くには世界自然遺産に登録された「やんばるの森」もあり、都会の喧騒から離れた場所でのんびりリゾート気分を満喫できます。
【アクセス】
那覇空港より車で約1時間30分
那覇空港より有料シャトルバスで約2時間30分
那覇空港より高速バス「111番名護行き」に乗車、「名護バスターミナル」で下車後、路線バス「辺土名線67」に乗り換え、「奥間ビーチ入り口」で下車後、徒歩で約15分