鎌倉を代表するパワースポット「鶴岡八幡宮」の魅力と見どころをご紹介


2016.12.09

NAVITIME TRAVEL EDITOR

鎌倉を代表する歴史スポットのひとつ「鶴岡八幡宮」。鎌倉駅からほど近いここは源頼朝ゆかりの地で、鎌倉観光の目玉とも言える場所です。厄除け・健康・心願成就、縁結びなどのご利益があり、境内にはパワースポットが数多く存在します。四季折々の美しい花々や流鏑馬などの祭事も見ごたえ抜群。今回は鶴岡八幡宮で“ここだけは押さえたい!”ポイントや名所、トリビアなどを紹介します。

  • 01

    鶴岡八幡宮の歴史

    「鎌倉八幡宮」という別称で呼ばれることもあるここは、源頼義が、前九年の役での戦勝を祈願して、京都の石清水八幡宮護国寺を鎌倉の由比郷鶴岡に勧請したのが始まりと言われています。
    その後、源頼朝によって由比ヶ浜辺の八幡宮を現在の位置に遷し、建久2年には上下両宮の現在の姿に整えられたといいます。頼朝が鎌倉幕府を開いてからは、幕府の中枢となる施設を整備し、関東の守護、国家鎮護の神社となり、武士の崇拝を集めました。
    幕府滅亡後も、足利氏、後北条氏、豊臣氏、徳川氏に崇敬され、江戸時代には幕府の庇護を受けて大規模化が進みました。現在見られる建物が、流権現造りの代表的な江戸建築物が多いことからもそのことがわかります。

    鶴岡八幡宮

    鶴岡八幡宮

  • 02

    ここだけはまわりたい!見どころスポット5つ

    ■源平池
    三ノ鳥居をくぐった先、太鼓橋を挟んで右が源氏池、左が平家池に分かれており、二つの池の総称として「源平池」と呼ばれています。
    毎年春には池の周辺に植えられた桜が、夏になると蓮の花が咲き誇ります。
    源氏池には三つの島が、平家池には四つの島があります。源氏の発展を願う「産」(三)と平家の滅亡を願う「死」(四)をかけたものであったといわれています。

    秋には紅葉が美しい

    秋には紅葉が美しい

    ■舞殿
    本宮・大石段の手前に設置されている舞殿。ここは「下拝殿」とも呼ばれます。朱色の鮮やかな建築で目を引きますが、これは21世紀に入ってから増築されたもので、当初は白木造りであったそうです。
    源義経の側室で白拍子であった静御前が、頼朝の命に応じてここで舞を披露したと伝えられる場所でもあります。年間を通じてさまざまな行事が行われ、4月に奉納される「静の舞」は特に人気です。

    舞殿

    舞殿

    ■白旗神社
    源頼朝と源実朝を祀る神社です。黒塗りの社殿が異彩を放つここは、必勝・学業成就の祈願にご利益があるとされ、学生の姿があとを絶ちません。
    ここには昔、源頼朝坐像が安置されていたと言われています。天正18年、小田原城を落とした豊臣秀吉が鶴岡八幡宮を詣でた際、頼朝像を撫でながら天下を語り、「御身と吾は天下友達である」と言ったという逸話が残される場所です。

    白旗神社

    白旗神社

    ■大銀杏
    かつて鶴岡八幡宮には、高さ30m、幹周約7m、樹齢は千年を超える銀杏の木があり、シンボルとして参拝者に親しまれてきました。
    1219年、八幡宮の参拝を終えた鎌倉幕府の3代目将軍・源実朝が、この木に隠れていた公暁に暗殺されたという伝説から「隠れ銀杏」とも呼ばれます。
    千年の昔から鎌倉の歴史を見守ってきた大銀杏は、2010年、強風によって倒伏してしまいます。ですが現在、人々の努力が実を結び、根の部分から新たな「ひこばえ」(若芽)が確認され、成長を続けています。
    「植物の持つ生命力の強さが感じられる」と感動を覚える人も少なくないスポットです。

    倒伏した大銀杏(写真左手奥)と若芽(右)

    倒伏した大銀杏(写真左手奥)と若芽(右)

    ■本宮(上宮)
    大階段を登ると楼門、その奥に拝殿とつながった本宮(上宮ともいわれる)があります。現在の建物は、1828年に徳川家斉によって造営された流権現造りのもの。国の重要文化財に指定されており、その鮮やかな色彩と装飾は圧巻の一言。
    本宮は、広い回廊が巡らされているのが特徴的。神輿が7基安置され、宝物殿としても使用されています。宝物殿には鶴岡八幡宮ゆかりのみこしや武具、工芸品などを展示。毎年正月には企画展が開催されます(200円)。

    本宮(上宮)

    本宮(上宮)

  • 03

    本宮の隠れスポット

    本宮を詣でる際にちょっと注目したいのが、楼門に掲げられた額の「八」の字。二羽の鳩のかたちになっているんです。
    これは、鳩が神聖な神の使いであること、さらに「八幡宮」の神使は鳩であるとされることによるものなんだとか。鶴岡八幡宮の境内にもたくさんの鳩の姿が見られます。

    「八」の字で鳩を表現

    「八」の字で鳩を表現

    境内には鳩がたくさん

    境内には鳩がたくさん

  • 04

    鶴岡八幡宮の花見スポット

    夏の源平池で見られる蓮の花をはじめ、鶴岡八幡宮では数々の花が見る人の目を楽しませてくれます。
    1月~2月、4~5月にかけては神苑ぼたん庭園でボタンの花が。3月下旬~4月上旬にかけては源平池で桜、6月~8月上旬にかけては平家池でキショウブ、11月下旬~12月中旬にかけては白旗神社・平家池で紅葉が楽しめます。ぜひそれぞれの季節の美しさを堪能してください。

    源平池の蓮の花

    源平池の蓮の花

  • 05

    あわせて行きたい!鶴岡八幡宮の祭事

    鶴岡八幡宮では、毎月さまざまな行事が開催されています。毎年4月の第2日曜日には、前述の「静の舞」が、9月には鎌倉武士に扮した射手が、馬で駆けながら3つの的を射抜く「流鏑馬神事」が執り行われます。お出かけ前にチェックして行きましょう!

    ◆主な祭事スケジュール◆
    https://www.hachimangu.or.jp/about/lineage/index.html
    (公式ウェブサイトリンク)

    画像はイメージです

    画像はイメージです

  • 06

    鶴岡八幡宮へのアクセス

    最寄駅はJR・江ノ電の鎌倉駅です。東口方面より徒歩10分。鎌倉駅東口を出て大通りを北に進むとたどりつきます。道路中央にある参道「段葛」を歩いていくもよし、賑やかな小町通りを見てまわりながら行くもよし、観光しながら歩けばあっという間の道のりです。

    段葛

    段葛

    鶴岡八幡宮
    rating

    4.0

    1615件の口コミ
    place
    神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
    phone
    0467220315
    opening-hour
    6:00-20:30(21:00閉門)
    info
    【URL】https://www.hachimangu.or.jp/
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