東京から日光東照宮までの公共交通機関を使ったルートや、マイカーを利用して周辺の観光スポットを巡る際に知っておくと便利な駐車場情報など、人気観光スポットへのアクセス方法を紹介します。日光東照宮は二荒山神社、輪王寺とともに世界遺産「日光の社寺」に登録された日本を代表する社寺のひとつ。日光周辺の観光であれば最寄りの駅のJR日光駅、東武日光駅の利用がおすすめです。
-
01
東京から日光東照宮への行き方は?
東京都内から日光東照宮に行く場合は、主に次のようなアクセス方法があります。
・新幹線で移動
・在来線で移動
・高速バスで移動
・自動車で移動
日光東照宮は山の麓にあるのでアクセス方法が限られており、空港などはありません。ここでは上記の各アクセス方法について順番に紹介します。 -
02
新幹線で行く
日光周辺には新幹線が通っていないため、途中で在来線への乗り換えが必要です。
東京から新幹線で日光東照宮を目指す場合は、宇都宮駅で日光線に乗り換えて日光駅に向かう方法と、小山駅でJR両毛線に乗り換えて東武日光駅に向かう方法があります。
◆乗換結果
ナビタイムの経路検索結果を表示
ナビタイムの経路検索結果を表示
■東京駅から北陸新幹線を利用した場合(宇都宮駅経由)
所要時間:約2時間
東京駅→宇都宮駅の新幹線をチェックする
宇都宮駅→日光の時刻表をチェックする(ナビタイム公式サイト)宇都宮駅
■東京駅から東北新幹線を利用した場合(小山駅経由)
所要時間:約2時間 運賃:4,360円(乗車券:2,310円 特急券(自由席):2,050円)
東京駅→東武日光駅の経路検索結果をチェックする(ナビタイム公式サイト)
東京駅→東武日光駅の経路検索結果をチェックする(ナビタイム公式サイト)
東京 → 小山の新幹線をチェックする
東京駅から宇都宮駅経由で新幹線を使って日光東照宮を目指すと約2時間かかりますが、小山駅を経由した場合の所要時間とさほど変わりません。そのため、小山駅経由の4,360円に対して宇都宮駅経由の5,060円の方が割高に感じてしまいます。しかし、乗り換えの回数が1回少ないので、経路をシンプルにしたい場合は宇都宮駅経由がおすすめです。宇都宮駅の東口には餃子のお店が並んでいるので昼食や夕食を宇都宮駅で食べるプランも立てられます。
一方で、小山経由であれば栃木駅で乗り換えが必要です。栃木駅周辺には歴史ある街並みである蔵の街、実際に船頭の乗る船で回遊する舟行(しゅうこう)などが楽しめます。日光東照宮と合わせて栃木の歴史を感じたい方におすすめです。東武日光駅
-
03
在来線で行く
在来線でも東京から日光に行くことができます。ここでは東京駅・新宿駅・浅草駅から在来線を使う方法を紹介します。
■東京駅から宇都宮線を利用した場合(宇都宮駅経由JR日光駅行き)所要時間:3時間~3時間30分
運賃:2,590円
東京駅→日光駅の経路検索結果をチェックする(ナビタイム公式サイト)■東京駅から特急スペーシアきぬがわを利用した場合(東武日光駅行き)
所要時間:2時間~2時間30分
運賃:4,000円(乗車券:1,940円 特急券(指定席):2,060円)
東京駅→東武日光駅の経路検索結果をチェックする(ナビタイム公式サイト)
JR宇都宮線(東北本線)で東京駅から宇都宮駅まで移動し、日光線に乗り換えて日光駅で下車します。先ほど紹介した東京から宇都宮までの新幹線の区間を在来線に変えたルートで、新幹線に比べると時間はかかりますが、途中1回の乗り換えで特急券の2,470円分の費用を抑えることができます。
特急スペーシアきぬがわを利用する方法は所要時間2時間~2時間30分で、運賃が4,000円と、新幹線を使う方法と宇都宮線を利用する方法のちょうど間を取っています。ただし、「特急スペーシアきぬがわ」は鬼怒川方面行きなので、下今市駅で乗り換えが必要です。
■新宿駅からスペーシア日光を利用する場合(東武日光駅行き)
所要時間:1時間58分
運賃:4,000円(乗車券:1,940円 特急券(指定席):2,060円)
新宿駅→日光駅の時刻表をチェックする(ナビタイム公式サイト)
新宿駅からの出発で東武鉄道に直通している列車は特急スペーシアのみです。
特急スペーシアは1日に4本運行しています。しかし、日光へ直行するのは朝7時30分発のスペーシア日光のみ。それ以外は鬼怒川方面行きのスペーシアきぬがわなので、「下今市駅」で東武日光行きに乗り換えが必要となります。
深夜バスでバスタ新宿に朝到着するプランであれば、利用がおすすめです。
別途料金が必要ですが、6号車には中央に大理石のテーブルが置かれている個室が用意されているため、空調も調節できる快適な旅になるでしょう。また、3号車にはビュッフェが用意されています。
在来線を利用して交通費を安く済ませるか、特急に乗って贅沢な旅を満喫するかを好みで選びましょう。スペーシア
■浅草駅からけごんを利用する
所要時間:約1時間50分
運賃:2,700円(乗車券:1,360円 特急券(指定席):1,340円)
浅草駅→東武日光駅の時刻表をチェックする(ナビタイム公式サイト)
浅草からは、東武日光駅まで乗り換えなしで行ける特急列車「けごん」が運行しています。
普通の「けごん」と「リバティけごん」があり、「リバティけごん」は各座席にコンセントが設置されています。リバティけごん
-
04
高速バスで行く
東京駅から電車で日光を目指す場合は、どうしても乗り換えが必要になってしまいます。日光駅まで乗り換えなしで行きたいのであれば高速バスがおすすめです。東京駅-日光駅間をつなぐバスは以下のとおりです。
・東北急行バス
http://www.tohoku-express.co.jp/
・京浜急行バス
http://www.keikyu-bus.co.jp/
◆東北急行バスの高速バス
東京駅(八重洲南口) ⇒ 東京駅日本橋口 ⇒ 下今市駅 ⇒ 東武日光駅
所要時間:2時間55分 運賃:2,500円(往復4,000円)
東京駅(八重洲南口)→東武日光駅の時刻表をチェックする(東北急行公式サイト)
http://www.tohoku-express.co.jp/course/nikko.php
※2019年1月現在の情報です。
東京駅から唯一日光に直接行けるバスです。朝7時50分に出発する1便だけですので、高速バスを利用する場合は逃さないように注意しましょう。
チケットは高速バスドットコムや日本旅行バスプラザ、コンビニエンスストアで予約が可能です。また、発着は八重洲南口を出てすぐの場所にあるJRバス5番乗り場から乗車できます。
◆京浜急行バスの高速バス
羽田空港 ⇒ 下今市駅 ⇒ 東武日光駅
所要時間:2時間55分 運賃:2,500円(往復4,000円)
羽田空港→東武日光駅の時刻表をチェックする(ナビタイム公式サイト)
http://www.keikyu-bus.co.jp/airport/h-nikko/
※2019年1月現在の情報です。
京浜急行バスとありますが、実際は東武バス日光も運行しています。1日2便の運行で、9時55分と15時20分に羽田空港第2ターミナルを出発します。飛行機を利用して日光東照宮にアクセスするなら、高速バスの利用が便利でしょう。
予約は前日の18時15分まで受け付けており、それ以降は当日乗車券のみの取り扱いとなります。当日乗車券は、羽田空港第2ターミナルの1階到着ロビー バス乗車券カウンターもしくは京浜急行バス自動券売機で購入できます。 -
05
車で行く
東京から日光に行く一例を紹介します。
【出発地】東京
【目的地】日光東照宮
【所要時間】2時間9分(12:30発~14:39着)
【総距離】160.5km
【ガソリン】11.37L
【料金】4,290円(普通車)
※区間によって30%の深夜割引(0~4時)や、閑散期割引(12~4月)、時間帯割引などが適用されます。
東北自動車道⇒日光宇都宮道路⇒日光ICで降りるルートです。
東京→日光東照宮のルートをチェックする(ナビタイム公式サイト)
高速道路を使って車でアクセスする場合は、東名高速道路「東京IC」から東北自動車道「宇都宮IC」へ。さらに「日光宇都宮道路」を経由して「日光IC」で降り、県道14号線を約3.5km走ると日光東照宮に到着します。
県道14号線は、長野県上田市から群馬を抜けて日光市まで続く横断道路「日本ロマンチック街道(全長約320km)」の栃木エリアにあたります。本場ドイツのロマンチック街道の姉妹街道にもなっている国際的な観光路線として見どころが多く、日光東照宮のほかにもラムサール条約に登録されている日光国立公園の「奥日光の湿原」など、美しい自然の景観を楽しめるスポットも豊富です。
また、高速で休憩を取るなら佐野サービスエリアがおすすめです。ここでは数量限定の「青竹手打ち佐野ラーメン」や「佐野名物 桜あんぱん」など佐野グルメが楽しめます。日光までちょうど半分を過ぎたところで出てくるサービスエリアなので、時間を調整して昼食を楽しんでも良いでしょう。朝食バイキングやレストランは朝7時から営業しているので、食事には困りません。東京→日光東照宮の車ルート
-
06
JR日光駅から東照宮までのアクセス
JR日光線の終着駅となる日光駅や東武日光駅から日光東照宮までは、10分おきに出発する東武日光のシャトルバス「世界遺産めぐりバス」がおすすめです。このバスは500円の運賃で1日に何回でも乗り降り自由で、「東照宮東参道入口・ホテル清晃苑前」や「勝道上人像前」など、日光東照宮の広大な境内周辺に点在する6つの主要観光スポットを約30分かけてめぐります。早朝の8時台から利用できるので、目的に合ったバス停で途中下車しながらゆっくり名所を見て回ることができるので便利です。
東照宮の最寄りのバス停は、陽明門まで徒歩5分の「表参道」「東照宮東参道入口・ホテル清晃苑前」「大猷院・二荒山神社前バス停」で、所要時間は10分~20分程度で到着します。
乗車券は東武日光駅ツーリストセンターか、JR日光駅のみどりの窓口で購入できます。東武駅から日光東照宮へのアクセス
JR日光駅のやや西方に位置する「東武日光駅」は、日光観光の玄関口として国内外からの観光客で賑わっている東武鉄道日光線の終着駅です。コンパクトな駅ながらレンタカーの営業所もあり、東照宮の拝観券もここで購入できます。
世界遺産めぐりバスも停まりますが、観光シーズンともなると込み合う恐れがあります。バスにゆっくり座って移動したい場合は、出発点のJR日光駅まで徒歩でも3分ほどなので、歩いて移動すれば確実でしょう。
タクシーを利用する場合に予想される運賃は、「東照宮大駐車場」まで約910円(約2.6km)、所要時間は約6分。乗り場はレトロな建物(有形文化財)やオムレツライスで有名な日光の名物店「西洋料理 明治の館」近くです。
また、東武駅から日光東照宮までは歩いても30分ほどの道のりで、長い上り坂が続きますが、散策を兼ねて歩くも人も少なくありません。
東武日光駅から東照宮大駐車場までのタクシー料金(ナビタイム公式サイト) -
07
日光東照宮周辺の駐車場
日光東照宮に最も近い駐車場は「日光山輪王寺第2駐車場」です。一日中停めても1回500円でバイクの駐輪も可能です。この駐車場は、循環バスのバス停「東照宮東参道入口・ホテル清晃苑前」のすぐ近くにあるので、便利でしょう。ただし、表参道の東側にあるので、表参道を正面から歩きたいという方にはおすすめできません。
その場合は「西参道第1駐車場」が最適です。1回510円で駐車でき、循環バスのバス停「表参道」の近くにあります。表参道の正面にあるので、日光東照宮を正面に捉えることができるでしょう。
また、日光市が運営する「日光市営上鉢石駐車場」は、日光東照宮から徒歩数分という好立地にありながら無料で駐車できる穴場スポットです。駐車できる台数には限りがあるため、利用する際は早めに到着しておくと安心でしょう。
日光東照宮にも普通車200台が収容可能な「日光東照宮駐車場」があります。ただし、こちらもグループで大型バスやマイクロバスを利用する場合には台数に制限があり、土・日・祝祭日や特別な行事が予定されている日には使用不可となっていますので、あらかじめ使用可能か確認が必要です。
もし日光二荒山神社へのアクセスも気にするのであれば、「日光二荒山神社駐車場」の利用も検討してみてください。巡回バスのバス停が近くにあるだけでなく、日光東照宮も目と鼻の先にあります。
ただし、日光二荒山神社や日光東照宮の方向に山があるため、参拝するとなると上り坂を歩くことになってしまいます。体力に自信がない方は参道まで下っていける日光二荒山神社駐車場を利用すると良いでしょう。