石畳の坂道や、趣ある寺院、そして可愛らしい猫たちが印象的な尾道。そんな尾道の“おいしいもの”を求めて、町を歩いてみました!朝ごはんからランチスポット、そしてちょっとディープなナイトスポットまで、厳選した3スポットをご紹介します。
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01
坂の真ん中にひっそり佇む、小さな愛すべきパン屋さん「ネコノテパン工場」
「ネコノテパン工場」は尾道の坂道の中ほどにある、とっても小さなパン屋さん。道ゆく猫の姿に目を奪われていたら見逃してしまうくらいひっそりとした佇まいながら、毎日おいしい焼きたてパンを提供しています。
ひと一人が入ったらいっぱいになってしまう店内に並んだパンの数々。どれもとってもおいしそうでかわいい!
おいしそうなパンがずらり。夕方には売り切れてしまうこともあるそう。
日替わりパンもあり…
ビスコッティも色んなお味が揃ってます!
のぞき窓からは元気に働く方の姿が見えます。朝からなんだかさわやかでほっこりした気分になれる一コマでした。
この日購入したのは、シナモンロールとクロワッサン、それにフレンチトースト。3つ買っても380円というお値段に感動!「ネコノテパン工場」で買えるパンは、ひとつ60円~200円ほどで、とってもリーズナブルなんです。
少し時間をおいてからいただきましたが、少しも損なわれることのない味に二度目の感動。近所にこんなお店があればいいのに!そう思わずにいられない、小さな名店でした。道中ではこんな猫ちゃんとの出会いも♡
*おまけ 「ネコノテパン工場」への行き方*
「ネコノテパン工場」はちょっとわかりにくい場所にあります。尾道ビギナーの方のためにアクセス情報を写真付きで紹介するので、訪れる際は参考にしてみてください。
JR尾道駅からスタート。駅を背に左手へ進みます。(横断歩道を渡らず、国道2号線へ進みます)しばらく歩くと下の写真のような坂が見えますので、そこをのぼって道なりに進み、光明寺の中へ。
光明寺の境内へ入ったら、階段を上り…
本堂脇の小道に入ります。(上の写真を参考)
まっすぐ進んだ先、「東辻堂町2」と「東辻堂町7」のあいだを左折し、しばらく行くと右手に「ネコノテパン工場」があります。 -
02
市民のソウルフード・尾道ラーメンを食しに「つたふじ」へ
尾道市民にとって馴染み深い「尾道ラーメン」。豚の背脂が浮いた醬油ベースのスープに、平麺が特徴のご当地グルメです。
尾道にはたくさんの尾道ラーメン店があります。店ごとにさまざまな個性があって、どこに行っても楽しめる名店揃い。
今回は、その中でも人気の「つたふじ」さんにお邪魔しました。平日の午前、営業開始の少し前に伺いましたがすでに何人か並んでいるお客さんが。さすがは60年以上の歴史を持つ人気店です。
迷わず中華そばを注文しました!中華そば 並盛(550円)
ではではいただきます。
醤油の味が濃く、少し甘めのスープがおいしい!しつこい感じはなく、すっと喉を通っていきます。
尾道ラーメンの特色である背脂も、いわゆるラードを思わせるドロドロしたものではなく、プルプルとした食感でギトギトしていないのが嬉しいポイント。ストレート細麺はやわらかめですが歯ごたえがあります。
店内はカウンター席のみで10席ほど。店内にはいなり寿司やおにぎりも販売されています。店主のお父さんは一見こわもてですが、お客さんを大切にする職人の気骨のようなものを感じさせる方でした。
“行列のできる人気店”なので、伺う時間帯は営業開始直後の11時ごろか、夕方がおすすめ。お昼はかなり混み合うようなので避けるのがベターです。 -
03
女子一人飲みでも安心!「うどん奥山」でちょっとディープな尾道ナイト
訪れた人を懐かしい気持ちにさせる尾道。せっかくなら、尾道に住む現地の人たちと交流してみたいって思いませんか?
というわけで、「飲める尾道の名店」を探して町に繰り出してみました!
とはいえ、アルコールを提供するお店に飛び入りで入るのは勇気がいるもの。駅から近くて、女子旅や観光客でも安心して飲める、そんな理想的なお店を探して町をさまよっていると…商店街の中にこんなお店を発見。
しかも、近づいてみると…「旅人歓迎」の文字が!
一見、入りにくいかも…?と思わせる外観ですが、ドキドキしつつ店内に足を踏み入れてみました!
すると…昭和レトロな店内が目に飛び込んできました~!
「お、いらっしゃ~い」
メガネが素敵なマスターが声をかけてくれます。
店内は厨房を囲むようにカウンター席があり、お隣の人と話しやすい雰囲気!肩肘張らない雑多な雰囲気は、訪れる人を拒まない懐の深さを感じさせます。
この日お邪魔したときは、すでに3名の常連さん(男性2名・女性1名)がいましたが、みなさん「どこから来たの?」「仕事?」などなど、気さくに声をかけてくれます。
入りにくい外観なんて思ってましたが、店内はものすごくまったりした雰囲気。ところどころにお客さんが描いた落書きがあったり、こんなTシャツが飾ってあったり…うどんはないらしい…
大好物のハイボールを注文。なんと300円。そのほか、どのメニューもめちゃくちゃリーズナブルで、席料(チャージ)も無料というから驚き!
お隣さんとカンパイ!
「うちは食べるものないよ~」と言いつつ、マスターの気分次第で食べものが出てくることもしばしばなんだとか。
この日はチキンマスタードやお手製サンドイッチなどを作っていただきました!おいしい~!
もともと神奈川に住んでいたマスターのもとに集うお客さんの中には、「尾道の町に惚れ込んで移住した」という人も多いのだとか。「あのお店がおすすめ」「あそこがおいしいよ」などなど、尾道情報をたっくさん提供していただきました!皆さん、尾道が大好き!という気持ちがビシバシ伝わってきます。
「尾道には色んな居酒屋さんやバーがあるけど、女の子や旅人にはこのお店は特におすすめ」
そう語ってくれたのは一人で訪れていた女性のお客さん。
「お酒を出すお店でトラブルはつきものだけど、ここはマスターがちゃんと守ってくれるから女の子一人でも安心して飲めるし、地元のお客さんもたくさん来るから“尾道らしさ”を感じられるお店なんだよね」
なるほど~!ちなみに、「うどん奥山」さんを存分に楽しむためのポイントってありますか?
「女の子数人で訪れた人にありがちだけど、友達同士でかたまっちゃうと、みんなとお話できないからもったいないかもね。せっかく旅先でこういうお店に来たんなら、一期一会を楽しむ気持ちでどんどん交流した方が面白いよ」
確かに「うどん奥山」さんは、初めての人間でもすんなり受け入れてくれる雰囲気が魅力!
お客さんの年齢層も幅広く、色んな人たちと交流できる素敵なお店で、尾道の夜は更けていくのでした。常連さんに奢ってもらった(!)ワイン。運がいいと、こんな嬉しい驚きも…♡
ちなみに店名に「うどん」とついているのは、もともとうどん屋さんだったときの名残なんだとか。店内ではこんなグッズも扱っています。
かなりレア!
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04
朝から夜までどっぷり尾道♡
朝食から夜飲みまで、どっぷり尾道に浸れるお店をよりすぐって紹介しました。どのお店もそれぞれ尾道の情緒が色濃く表れていて、味わい深い名店ばかり。尾道観光の際は、ぜひ訪ねてみてください。素敵な旅を彩ってくれること間違いなしですよ!