【取材】草津の名湯を堪能!全室スイートが自慢の大人の温泉オーベルジュ


2023.05.17

一休コンシェルジュ

日本を代表する人気温泉地、草津。観光名所「湯畑」のほど近くに佇む「草津温泉 炯-kei-」は、12歳以下宿泊不可の大人の宿として旅慣れたゲストから愛されています。今回は、オリジナリティあふれる会席が味わえる温泉オーベルジュを取材しました。湯畑の間近に佇む、スタイリッシュな和モダン宿日本屈指の名湯として名高い草津温泉は、一年を通じて老若男女問わず人気を集める温泉地。「草津温泉 炯-kei-」は、温泉街のシンボルである「湯畑」から徒歩3分ほどの「草津地蔵地区」にあります。1902年(明治35年)創業の老舗旅館「昔心の宿 金みどり」の別館として、2019年にオープンしました。テーマは “温泉・レストラン・宿泊、三位一体の温泉オーベルジュ”。エントランスからロビーに入ると、草津の喧騒が嘘のように落ち着いた空間が広がります。ロビーの先には、宿泊者専用のラウンジがあり、コーヒーやオーガニックハーブティー、オリジナルドリンクやナッツなどを自由にいただけます。壁に飾られているのは、フラワーアーティストの木村亜津氏が手掛けた作品。宿の中には、植物を素材とした作品がそこかしこに飾られていて、草津の色彩豊かな四季の移ろいを感じることができます。壁沿いはライブラリーとなっていて、日本の自然や食材、インテリアなどの書籍がセンス良く並べられています。滞在の合間に立ち寄って、読書をされる方も多いそう。意匠が異なる7つのスイート客室客室は7部屋で、全てスイートタイプとなっており、そのうち露天風呂付客室は3つ。デザインはそれぞれ異なり、お部屋ごとのテーマカラーに調和するインテリアが配され、こだわりが感じられます。まずご紹介するのは「【禁煙】C01(80平米、露天風呂、メゾネットタイプ)」。珍しいメゾネットとなっています。上の階はベッドルームで、ツインタイプのベッドが備わります。天井近くと壁側には窓があり、明るい印象を受けました。螺旋階段で下の階へ降りると、広々とした畳のリビングスペースが。ブラウンのゆったりとしたソファと、丸みのあるクッションがあり、ころんとした形が可愛らしいですね。右側の棚はミニバーになっています。扉を開けると、ラスクなどのお菓子やお茶、コーヒーなどが用意されています。また、冷蔵庫内の飲み物は滞在中自由にいただけます。続いて、露天風呂のあるバスルームへ。湯量が限られている地蔵源泉を満喫することができます。白濁の地蔵源泉は草津温泉でも貴重で、贅沢な湯浴みが楽しめますね。露天風呂のあるバルコニーにはチェアが置かれていて、草津の風が火照った身体を優しく冷やしてくれます。露天風呂の隣にはシャワーブースがあります。バスアメニティは、日本の敏感肌向け化粧品ブランド「OSAJI」を採用。洗面スペースはダブルベイシンになっていて、複数人でも使いやすそう。アメニティも各種そろっています。草津ならではの湯巡りにも使えそうなロゴ入りのフェイスタオルが、色も華やかで可愛かったです。また、浴衣は男性3種類・女性4種類ずつ用意されていて、チェックインの際に好みで選べます。淡い色合いの浴衣で、どれを着ようか悩んでしまいますね。続いて、特別室「【禁煙】TAKASAGO(95平米、露天風呂付)」へ。もともとこの宿の場所には「高砂館」という湯治宿として人気の温泉旅館があり、当時の宿に対する想いや敬意を客室に込めているそうです。客室内には、旧「高砂館」のお部屋に点在していた飾りの木材を再利用しています。ローベッドタイプのベッドルーム。こちらの天井は、人気が高かった客室「欅の間」の格天井を再現しているとのこと。‘’故きを温ねて新しきを知る”という「草津温泉 炯-kei-」のコンセプトが散りばめられたお部屋になっています。坪庭を見渡す縁側とリビングは、掘りごたつになっています。初めて来たのにどこか懐かしいと思わせるのは、随所に熟練の職人の仕事を施した歴史の趣が感じられるからでしょうか。天井が高く、広がりのある露天風呂では「万代鉱源泉」の湯浴みが楽しめます。ゆったりと湯船に浸かったら、寝室でくつろいでもよし、縁側で坪庭を見ながら涼んでもよし。特別な時間が過ごせそうですね。源泉掛け流しの名湯を独り占めできる貸切風呂宿の中には、予約不要で空いていれば自由に利用できる3つの貸切風呂があります。まずは、草津につたわる伝統的な入浴法が試せる「AWASE」。脱衣スペースが広々としていて驚きました。地蔵源泉の湯を使った3つの浴槽があり、低温から高温へ温度の違う湯を巡ることで、さまざまな病に効果がある草津古来の入浴法を楽しめます。貸切風呂で3つの浴槽があるのは珍しいので、滞在の際にはぜひご利用をおすすめします!洗い場はレインシャワー付き。壁に立てかけてあるのは、草津名物「湯もみ」で使われる板!草津ならではの雰囲気で、歴史と文化を感じる入浴体験となることでしょう。2つ目の貸切風呂「HIKARI」の脱衣所は、黒とグレーを基調とし、スタイリッシュな印象。地蔵源泉の湯船は間接照明に輝く竹で囲まれ、神秘的な雰囲気を味わえます。こちらにも「湯もみ」の板が立てかけられていました。露天風呂を貸切で利用できるのが、万代鉱源泉の湯を使った「RYOKU」。緑に囲まれた草津の空気を感じ、水鏡に映る木々の揺らぎを、上質な温泉と共に堪能できます。こちらは、浴槽と別にシャワーブースが備わっています。日本料理をベースに、遊び心あるエッセンスで自然の恩恵をいただくお食事は、夕朝食共に専用レストラン「惠」でいただきます。店名には「自然からの恩恵、大地の恵みに感謝」という意味が込められています。夜は窓辺の木々がライトアップされ、幻想的な雰囲気に。旧「高砂館」時代からある樹齢の長い木々を極力残し、元々の自然を保っているそうです。個室も用意されているので、プライベートなお食事を楽しみたい方にもぴったり。夕食は、料理長の村田経博氏によって編み出されるコース料理となっています。日本料理をベースにジャンルにとらわれず様々な調理法を取り入れ、旬の食材の持ち味をバランスよく織り交ぜた繊細な味わい。その時々で内容は変わりますが、香りや食感の良さから食材同士の掛け合わせの妙を感じられるものばかり。なかでも、常連のゲストが心待ちにしているスペシャリテが、インパクトある「八寸」。色とりどりに盛り付けられた立体的な一皿を見て、日本料理の持つ華やかさ、季節の走りから名残りまでを愛でる文化の美しさを実感しました。料理の〆には、羽釜の炊きたて混ぜご飯がふるまわれます。一通りお食事をいただいた後でも、炊き立ての良い香りでお代わりしてしまうほど。余ったご飯はおむすびにして、持ち帰らせていただきました。朝食も盛りだくさんな和食のお献立を用意していただきました。この日のテーマは“鴻雁北(コウガンキタヘカエル)”。二十四節気七十二候の第14候にちなんだ朝食となっています。新鮮な季節のサラダと、群馬県・中之条町「こうじや」の麹を使った甘酒。2段のお重の中には、炭火焼(この日は銀鱈の西京焼き)と季節の豆皿が所狭しと並んでいます。ココット鍋に入っていたのは、出汁巻き玉子と北軽井沢産のキノコの餡掛け。ふわっと香る出汁と柔らかな玉子の食感、キノコの風味が混ざり合い、朝から優しい気持ちになれました。温泉と共に語り継がれてきた、草津ならではの時間を大切にする「草津温泉 炯-kei-」。ゆったりとした空気が流れるこの宿は、旅慣れた大人が求める本物の上質さで満ちていました。自分へのご褒美や、大事な人と記憶に残る思い出旅行に、訪れてみてはいかがでしょうか。 草津温泉 炯-kei- 群馬県/草津温泉 詳細情報はこちら  

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炯 kei
rating

3.0

4件の口コミ
place
群馬県吾妻郡草津町草津297
phone
0279821800
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