1日3組限定!富山の大自然と伝統が美しく調和するアートホテル


2023.02.19

一休コンシェルジュ

田園風景の中に家々が分散して立つ「散居村」。富山県にある砺波平野は、広大な散居村がある地として知られています。その散居村の只中に開業したのが「楽土庵 Rakudo_An」。これまでのホテルコンセプトでは括れない、新しい形態のホテルです。砺波の“土徳”をさまざまな角度から体感小矢部川と庄川、2つの川によって作られた扇状地である砺波平野。見渡す限りの田や畑の中に屋敷林(カイニョ)に囲まれた家屋がぽつん、ぽつんと点在する散居の風景は、日本の原風景の一つと言って差し支えないでしょう。その豊かな実りの里・砺波平野に2022年10月、「楽土庵Rakudo_An」がオープンしました。ホテルのコンセプトを一言で表すとしたら“土徳”。民藝運動の創始者・柳宗悦が、厳しい自然環境の中にあっても恵みに感謝し、自然と一つになって暮らしを育む人々に感銘を受けて付けた言葉とか。館内には、その土徳をストレートに体感できる工芸やアートが満載で“砺波愛”にあふれています。そもそも宿自体が、砺波地方独特の建築様式「アズマダチ」を改修した古民家で「砺波の魅力にどっぷり浸って過ごしたい」と願う人にとって、これほど最適な宿はありません。築120年の「アズマダチ」を再生もう少し「アズマダチ」について言葉を加えると、大きな切妻屋根を持ち、妻側に設けた玄関が東を向いているのが特徴とか。この宿の「アズマダチ」は築120年。それにしても切妻の大屋根のなんと見事なこと!格子状に組まれた木枠と白壁の意匠の美しさといい、堂々とした立ち姿といい、建築好きならずとも見惚れてしまいます。部屋は全3室。それぞれ紙・絹・土をテーマにした、心和むインテリアです。「和紙の部屋」は、和紙作家・ハタノワタル氏による手すきの和紙を壁と天井に貼った部屋。窓に写る散居村と牛岳の風景が心を和ませてくれます。「絹の部屋」は、2頭の蚕から作られる稀少な「しけ絹」を、壁と天井にたっぷり使用。白く明るく、艶やかな空間は、まさに繭の中にいるような安らぎを覚えます。「特別室・土の部屋」は、林友子氏が敷地内で採取した土を用いた土壁の部屋。この部屋からは、散居村に沈む夕日を眺められます。至る所に飾られたアートと工芸品に注目各部屋や館内に飾られたアートにも、ぜひご注目を。濱田庄司、芹沢銈介ら、民藝運動に関わった人々の作品や唐、李朝の骨董品に現代アートがミックスされていたり、かと思えば、北欧家具に西アジアの部族が織ったラグを合わせていたり。国も作風も時代さえも異なるのにすべてが違和感なく調和し、見事なセンスでまとめられています。土徳を体感する多彩なプログラムも用意されています。たとえば、仏具の製造が盛んな地ならではの「すずがみ」作り、伝統芸能「越中いさみ太鼓」の見学と体験。スタッフが案内してくれる「散居村ウォーク」もあり、宿泊者に自分の目と耳で砺波の魅力を感じてもらうことで地域の再生(リジェネラティブ)を目指しているのだとか。その思いの表れとして、宿泊代金の2パーセントが散居村保全活動団体などへの寄付に充てられています。どの季節に訪れても大満足の滞在が叶いますが、田んぼに水が入ったばかりの春は、特におすすめ。宿の周囲が一面の水鏡になって、夢のような美しい景色に出会えます。北陸道砺波ICから約6分。利用は13歳以上から。食事は富山の新鮮な魚介類や豊かな水が育んだ米や野菜をメインとした、イタリアンが楽しめます。 楽土庵 Rakudo_An 富山県/砺波市 詳細情報はこちら  

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楽土庵
place
富山県砺波市野村島645
phone
0763773315
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