【取材】リピーターが絶えない金沢の温泉宿で、美しい渓流と里山の自然に癒される


2022.11.12

一休コンシェルジュ

金沢城の西側を穏やかに流れ、市民や観光客の憩いの場となっている犀川。「金沢犀川温泉 川端の湯宿 滝亭」は、その流れを暫く遡った川の畔に佇む、田んぼと里山の自然に囲まれた一軒宿です。
「兼六園」や「金沢21世紀美術館」「ひがし茶屋街」といった人気観光地から15~20分程という好立地ながら、自然に囲まれてゆっくり寛げると、一休.comユーザーの中にも再訪を願うリピーターが後を絶ちません。
今回は取材を通じて「金沢犀川温泉 川端の湯宿 滝亭」を、たっぷりとご紹介いたします。金沢駅から約30分、田園風景の中にぽつんと佇む一軒宿金沢駅から「金沢犀川温泉 川端の湯宿 滝亭」までは、車で約30分。市街地や住宅街を進み、両脇に木々が生い茂る細い道を抜けると雰囲気は一変。日本の原風景を思わせる田園風景が一面に広がり、その中にぽつんと佇む一軒宿が見えてきます。創業約60余年。「滝亭」という宿の名は、先々々々代の当主が裏庭にある滝に惹かれて温泉を掘り、宿を始めたことがきっかけになっているそうです。風格のある佇まいに一瞬背筋が伸びたのですが、暖簾をくぐると狸や金魚などの可愛らしい焼き物達に迎えられ、ほっこりとした気持ちになりました。石川県ゆかりの美術品に彩られた華やかな館内空間館内に入ると、玄関ロビーは天井が高く、開放的な空間。天井から吊るされた「大提灯照明」と、壁の上部を占める大きな「壁面加賀友禅」に思わず目を奪われてしまいました。季節の花と共に飾られているのは、書道家・金澤翔子氏による「滝」という文字の書。他にも、金沢や北陸にゆかりのある美術品があちこちに飾られており、館内案内図でも紹介されています。館内を散策することで郷土色を感じられるのも、この宿での楽しみのひとつです。「花嫁のれん」の先は「離れ犀川」宿泊者だけの特別エリア「金沢犀川温泉 川端の湯宿 滝亭」の客室は、本館の「椿花亭」「別邸 辰巳亭」「離れ犀川」の全27室。今回は、その中でも特に人気のお部屋「離れ犀川」を見せていただきました。
美しい絵柄が印象的な「花嫁のれん」の先は「離れ犀川」の宿泊者専用エリア。ちなみに「花嫁のれん」とは石川県の伝統的な婚礼道具で、こちらは宿の若女将が使われたもののレプリカだそうです。客室の手前には「離れ犀川」宿泊者専用のラウンジ「さくら」があり、7時~24時の営業時間中はいつでも利用可能。ソフトドリンク&スナックコーナーには、おかき、ビスケットなどのお菓子や、コーヒー、紅茶、ジュースなどが用意されており、セルフサービスで好きなものをいただけます。コインを入れて回すと金平糖やマーブルチョコ、ラムネが出てくるガチャガチャは、他ではなかなか見られない珍しいアイテム。遊び心と共に、どこか懐かしさを感じられます。湯呑みやカップは、九谷焼や大樋焼(おうひやき)、金沢で生まれた陶磁器メーカー「NIKKO」のものなど、石川県にゆかりのあるものが揃えられています。こちらはミニライブラリー。子供から大人まで楽しめるように、石川県の文化や歴史にまつわる本を始め、文庫本や漫画、絵本、海外の書籍など、ラインナップは様々。貸出用のボードゲームもありました。窓から見えるのは自然の景色だけ。お気に入りの席を見付けて、思い思いに寛ぎましょう。宿で一番人気!全室に温泉露天風呂を備えた「離れ犀川」「離れ犀川」は、1階と2階に各5室の全10室で、こちらは1階にあるお部屋(予約時にお部屋の指定はできません)。
間取りはお部屋によって少しずつ異なりますが、12.5畳の本間にゆったりした踏込とリビングが備わり、お部屋の名前の通り全室が犀川を望むリバービューとなっています。本間とリビングの間に段差が設けられているので、本間から外を眺めると、まるで川を見下ろしているかのよう。
マッサージチェアも全室に完備されており、マッサージされながら景色を眺めるという贅沢なひとときを過ごせます。テラスは、川の流れと川音をより間近に感じられる特等席です。そして、特筆すべきはお風呂。「離れ犀川」は、全室に温泉の露天風呂が備わっています。温泉は、お肌を美しく潤す弱アルカリ泉。「つるつる湯」とも呼ばれ、お肌がつるつるになると、特に女性のゲストから好評だそう。
自然の音をBGMに自分だけの温泉を存分に満喫しましょう。内湯は無く、湯船の手前が洗い場になっています。洗面台はシンクの両サイドに広めのスペースが取ってあるので、私物を置くのにも便利そう。男性用・女性用の化粧水などがボトルで用意されている他、フェイスマスクや「ミキモトコスメティックス」のスキンケアセットもありました。ドライヤーはパナソニックの「イオニティ」。
ドライヤーホルダーの装飾の九谷焼は、お部屋毎に柄が異なるそうなので、宿泊された際には是非チェックしてみて。ラウンジでお菓子をいただけますが、お部屋にもお着き菓子が用意されているのは嬉しいですね。宿泊するなら是非利用したい、滞在を彩る多彩な施設の数々続いて、全宿泊者が利用できる共有エリアをご紹介します。
玄関ロビーの正面にあるロビーラウンジ「四季桜」(営業時間:18時~24時、7時~9時半)は、3面に設けられた窓から中庭を一望する宿のメインエリア。ゲストは宿に到着すると、こちらでお抹茶をいただきながらチェックインを行います。窓から景色を見ると、建物は中庭を囲む回廊のように配置されていることが分かります。中庭には、大女将が手塩にかけて育てた大しだれ桜を始め、様々な植物が植えられており、四季折々の景色を楽しめそうです。
可愛らしい2匹の鹿は、富山県・高岡銅器の「青銅夫婦鹿」。このような動物の置物も敷地内にたくさん飾られているので、館内を巡りながら探してみましょう。今年から導入した夜間限定(19時~23時30分)のフリーフローサービスは、ゲスト達から好評なサービスのひとつ。能登のワインや金沢の冷酒、おつまみ、夜食にぴったりのミニラーメンなどを、自由にいただけます。私がびっくりしたのは、使用している器の数々。九谷焼や大樋焼など、石川県を代表する有名な窯元の作品に、おつまみやミニラーメンが盛り付けられています。実際に触れられるのは何とも贅沢ですし、器好きには堪りません。アルコール以外のドリンクやスナックは、ドリンク&スナックバー「木の香」に用意されています。お部屋への持ち帰りがOKなのも嬉しいですね。各お部屋に浴衣は用意されていますが、着替え用に便利な浴衣コーナーも併設されていました。その先には「滝亭」がセレクトした金沢のおすすめを販売するショップ「金澤 すずめ」。お着き菓子の「金沢雅」も、こちらで購入することができます。回廊を進み、ロビーラウンジ「四季桜」のほぼ正面にあたる場所には大浴場があります。温泉は、客室のお風呂と同じ弱アルカリ泉。露天風呂からは、宿の名の由来にもなった滝を見ることも。水の音を聞きながら温泉に浸かれば、旅の疲れもあっと言う間に癒されそうです。大浴場を出たところにあるのは、小さな「月見台」。北向きなので実際に月は見えないそうですが、湯上りに涼むのにぴったりのスポットです。そして、この宿に宿泊するなら是非足を運んでいただきたいのが「滝見台」。約400年前に加賀藩が造った用水路のこぼれ水から成る2本の滝で、季節や天候によって水量や滝の本数が変わるそう。
一番滝に近い4席の足元は足湯になっているので、寒い季節も安心です。昼間の取材だったので実際に見ることはできませんでしたが、暗くなるとステンドグラス灯に明かりが灯り、幻想的な雰囲気を演出してくれるそうです。大浴場と滝見台の近くにはピローコーナーがあり、好みの枕を選んでお部屋で利用することができます。もうひとつラウンジがあるとのことで、階段を上って2階へ。
Art Bookギャラリー「こもれび」は、2021年2月に新設した全6席の小さなライブラリーラウンジです。画集、写真集、図録、アート関連の本など、約550冊を蔵書しており、コーヒーやお茶を飲みながら静かに読書ができるスペースになっています。大人向けの本だけでなく、子供も楽しめる絵本も。もちろんこちらにも、九谷焼が飾られていました。宿の方とお話しをする中で感じたのは、お客様に喜んでいただけるように、常にアップデートを意識されているということ。
「大人も子供も行くだけで気分が高揚するような、旅館という名のテーマパーク的な存在を目指したい」と語られていたのが、とても印象的でした。
今後も、新しい取り組みを検討されているそうなので、進化を続ける「金沢犀川温泉 川端の湯宿 滝亭」を体験しに、足を運んでみてはいかがでしょうか? 金沢犀川温泉 川端の湯宿 滝亭 石川県/金沢犀川温泉 詳細情報はこちら  

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金沢犀川温泉川端の湯宿滝亭
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4.5

5件の口コミ
place
石川県金沢市末町23-10
phone
0762291122
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