【取材】町家と北欧家具の調和が心地良い、全国初の“商店街ホテル”


2019.12.25

一休コンシェルジュ

JR京都駅から電車でわずか2駅、滋賀県大津市にある「HOTEL 講 大津百町」。
「街に泊まって、食べて、飲んで、買って」をコンセプトに、大津市内に残る築100年超の7棟の町家を改装したラグジュアリーな町家ホテルです。【禁煙】 糀屋 一棟貸切 最大4名様手掛けたのは、雑誌『自遊人』の発行や新潟県南魚沼市にある「里山十帖」の運営も行う「株式会社自遊人」と、滋賀県内に本拠を置く木の家専門店「谷口工務店」。
歴史ある町家をリノベーションした客室には、「ハンス・ウェグナー」や「アルネ・ヤコブセン」、「フィン・ユール」などの北欧の名作家具を贅沢に配置。断熱や防音なども最大限に見直し、快適さとデザイン性にとことんこだわっています。【禁煙】 茶屋 201 ジュニアスイート 最大2名様お洒落で居心地の良い“現代の町家” 「HOTEL 講 大津百町」の魅力を、編集部のmikaが実際に体験させていただきました。町の活性化と宿の新しいスタイルを生み出す“商店街ホテル”大津はかつて「大津百町」と呼ばれ、東海道五十三次で最大の宿場町として多くの人々で賑わいました。しかし現在では空き家が目立つようになり、町家の維持も難しい状態に……。
「HOTEL 講 大津百町」誕生の背景には、歴史ある町家を次代へ受け継ぎ、シャッター化する商店街や町を蘇らせたいという想いが込められています。宿は、夕食の提供がない片泊まりスタイル。フロントに常駐するコンシェルジュが、町のおすすめスポットや飲食店を教えてくれるだけでなく、「商店街ガイドツアー」を毎日開催。スタッフの案内で町や商店街を散策することで、雑誌やテレビ、インターネットでは得られない「リアルな体験」ができるのも魅力のひとつです。7つの棟から成る「HOTEL 講 大津百町」。各棟は、江戸当時最大の賑わいだった「札の辻」周辺に点在しています。レセプションがある「近江屋」が建つのは、「札の辻」からも程近い旧東海道沿い。周囲に残る町家や歴史ある建物、石畳風の道、電柱・電線の無い景観は、宿場町として栄えた当時の面影を感じられます。中に入ると外観の様子からは一変、ナチュラルでモダンな雰囲気に驚きました。1階には坪庭を囲むように、お洒落な北欧家具のある宿泊者専用ラウンジとフロント、ダイニングがあり、2階は客室になっています。チェックインをすると、いただけるのが「〇曜日MAP」と書かれた周辺の地図。お店の定休日を考慮して、その日に営業しているおすすめのお店や観光スポットの情報が紹介されています。手書きのコメントや丸印は手作り感たっぷり!ちょっとした心遣いが嬉しいです。毎日16時から開催している「商店街ガイドツアー」に参加すれば、もっとディープな大津を満喫することも。曜日や案内するスタッフによって巡るコースも少しずつ異なるので、何度参加しても楽しめること請け合いです。また、「近江屋」のダイニングでは夕方の時間帯に、地元ブランドをはじめ各地から厳選した日本酒やワインをいただけるバーをオープン。滋賀のチーズや鮒寿司とのマリアージュなど、お酒好きは必見!ここならではの新しい発見があることでしょう。ハードもソフトも居心地にとことんこだわった“現代の町家”【禁煙】 茶屋 101 ジュニアスイート 最大2名様客室は、7つの棟に全13室。間取りやデザイン、家具も全て異なり、こだわりのインテリアを目当てにお部屋を選ぶお客様も多いそう。どの客室も、町家の風情に北欧デザインが融合した、ラグジュアリーで寛げる空間です。「近江屋」と、その3軒隣にある「茶屋」には、大きな町家を部屋割りにしたホテルタイプの客室が計8室。【禁煙】 近江屋 202 デラックスツイン 最大2名様定員は2名まで、広さは30平米から50平米と比較的コンパクトな間取りが多く、一人旅やビジネスでの利用にもおすすめです。今回私は、江戸末期の茶商の住まいを改装した「茶屋」に宿泊させていただきました。館内に入ると、間口が狭く奥に長い町家特有の間取りになっていることがよく分かります。
大理石のテーブルや、レザーのローチェア が並ぶ宿泊者専用ラウンジは、「近江屋」と比べるとシックでスタイリッシュな雰囲気。「茶屋」と「近江屋」にある宿泊者専用ラウンジでは、8時30分から21時30分の間、コーヒーやハーブティー、お菓子などを自由にいただけます。夕方のアペリティフタイムには、ビールや日本酒、焼酎などのアルコールも。こだわりの北欧チェアの座り心地とともに楽しみましょう。2階の客室と1階「102 スタンダードツイン」へは、こちらで靴を脱いで向かいます。
手前の土間はかつて「おくどさん(台所)」だった場所。天井が吹き抜けになっていたり、昔使われていた井戸が残されていたりと、現代の家には見られない面白い造りになっています。
ちなみに、上に見えるのは2階の客室の一部。まるで家の中にもう1軒家があるようで、とても新鮮でした。私が泊まらせていただいた「101ジュニアスイート」は、「茶屋」1階の一番奥に。炉が切られた8畳の和室と畳の上にベッドを置いた寝室の2間続きで、定員2名には贅沢な広さです。美しい庭園に面し、室内の至るところから風情溢れる景色を見ることができます。こちらの客室で注目すべきはやはり、和室に置かれたアルネ・ヤコブセンの「エッグチェア」とフリッツ・ハンセンの「スワンチェア」。
存在感を放ちながらもお部屋と庭の雰囲気に溶け込み、写真に収めずにはいられません。
座り心地の良さは言うまでもなく、ほとんどの時間を「エッグチェア」の上で過ごしました。なかなか手が届かない上質な北欧家具に触れたり座ったりできるなんて、本当に贅沢です。寝具にもこだわり、ベッドはシーリー社製。布団の肌触りはもちろん、個人的には程よい弾力の枕の寝心地がとても好みで、ぐっすりと眠ることができました。冷蔵庫やテレビなどは寝室の押し入れの中に。和室の造りが上手く活かされています。
お茶やコーヒー、お菓子はもちろん、冷蔵庫内のドリンクもフリー。ルームサービスは有料ですが、地元のワインや日本酒、ビールなど、様々な銘柄が揃っています。タイルが可愛らしいバスルーム。
一部、バスタブが無いシャワーブースのみの客室もありますが、「101ジュニアスイート」は檜の浴槽が備わります。洗い場も浴槽も広々、窓から庭園の景色を眺め、ゆったりとしたバスタイムを過ごせました。商店街の中に暮らすように泊まる一棟貸しのスイートルーム【禁煙】 鈴屋 一棟貸切 最大5名様「鍵屋」「丸屋」「萬屋」「鈴屋」「糀屋」の5棟は、一棟貸しのスイートルーム。
「鍵屋」はホテルタイプの「近江屋」「茶屋」のすぐ裏に、残りの4棟はアーケード商店街の中にあり、まさに大津の人々の生活を間近に感じながら、暮らすように過ごすことができます。例えば「鈴屋」があるのは、川魚専門店「タニムメ水産」の隣。他にも近くには、40円のコロッケが人気のお肉屋さん「元三」や、老舗の漬物屋さん「八百与」もあり、夕食にも困りません。お洒落な北欧家具に迎えられて室内に入ると、ここが商店街の中だということを忘れてしまいそうに……。
一棟貸しの5棟にはキッチンが付いているので、お部屋にこもって過ごす方も多いそう。縁側の先に小さな書斎が付いた寝室や、まるで隠れ家のような2階の和室など、こだわりと遊び心をたっぷりと感じられました。「近江の幸」を味わう、体に優しい朝食「街に泊まって、食べて、飲んで、買って」が醍醐味ではありますが、事前に予約をすれば、「近江屋」のダイニングで朝食をいただけます。メインは長等商店街にある川魚専門店「タニムメ水産」のうなぎを使用した「うなぎ茶漬け」。
重箱には、滋賀の郷土食材である赤こんにゃくや、湯葉、えび豆など、様々な小鉢が詰められています。漬け物は、商店街にある宮内庁御用達の老舗漬け物店「八百与」のもの。商店街ツアーで伺ったお店のものを実際にいただけるのは嬉しいです。お茶漬けには、老舗のお茶屋さん「中川誠盛堂茶舗」のほうじ茶をかけて。香ばしい香りと味わいが、うなぎの味に良く合って、ごはんが進みます。
米や野菜などは基本的にオーガニック。調理時には化学調味料などの添加物は一切使用しないなど、見えない部分にまでこだわった体に優しい朝食なのです。カウンター席でスタッフと会話をしながらの朝食は、まるで実家に帰ったような安心感があり、1日の始まりにたっぷりと元気をいただけました。今回の滞在を通じて特に感じたのは、居心地の良さ。それは、快適さを重視してリノベーションされた趣ある町家の空間や、こだわりの北欧家具だけでなく、ここで働くスタッフや商店街で出会った地元の方々の優しさからも感じることができました。
ここならではの「リアルな体験」で、旅の新しい価値観に気付かせてくれる「HOTEL 講 大津百町」。上質な空間と心温まるホスピタリティに癒されに、訪れてみませんか? HOTEL 講 大津百町 滋賀県/大津 詳細情報はこちら  

HOTEL 講 大津百町
place
滋賀県大津市中央1-2-6
phone
0775167475

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