いま最も注⽬と信頼を集めるスイーツラヴァーであり芸人の、ぼる塾・⽥辺智加さん。そんな田辺さんに、スイーツトレンドを発信してきた『Hanako』が、毎月様々なテーマに合わせたおすすめスイーツを送付！それを田辺さんがすべて実食して、推しコメント（略して「推しコメ」）と共に紹介していく本連載。11月1回目のテーマは「モンブラン」、今回のセレクターはスイーツコーディネーターの下井美奈子さんです。【推しコメ】ファーストモンブランはこれにしたい。／〈グーテ・ド・ママン〉の和栗のモンブラン。下井美奈子
毎年秋になると愉しみにしているモンブラン。栗好きが、秋になるとお店に駆け付ける、あのモンブランが取り寄せできるなんて！生栗の状態から仕入れて、新鮮なうちに皮を剥き、蒸しあげます。渋皮煮も、もちろん手作り。旬の栗がもつ、ふわりと広がる香りの余韻が際立ちます。中には渋皮煮が隠れて、ほっくりとした味わい。添加物なども極力使用していないお店なので、後味もよく、とっても優しい。手間暇かけて仕上げる手作りならではのパティシエールの心意気が光ります。田辺さん
栗の香りがすごいですね！渋皮煮が隠れているどころか、こんなに惜しげも無く入っていて。スポンジがまずおいしいのがびっくり。スポンジって正直おまけみたいな存在だと思っているんですけど、このスポンジの卵感がすごくて。モンブランはどちらかというとスポンジ派なのですが、スポンジの味を求めたことはなかったんです。でもこのスポンジのおいしさに驚きました。生クリームと渋皮にもとろけるくらい柔らかく、しっかり栗感はあるんですけど。ファーストモンブランはこれにしたいくらい。酒寄さんの息子はまだモンブランは食べていないと思うので、これを初めに食べさせたいですね。ここの栗はしっかりとずっしりとした重めの栗なんですけど、ぺろっと食べられちゃいそう。栗を探すのも大変なんですよね、変な硬いのがあったらクソ！っって思ったりするんですけど、その選別もしっかりなさってるんだなあと思いましたね。〈グーテ・ド・ママン〉
お取り寄せ：（WEB)
価格：4,860円（今季終了）
店舗情報：東京都港区三田2-17-29 グランデ三田１Ｆ
公式サイト
TEL：03-3456-3205【推しコメ】細かく絞られたクリームが栗本来の味わい。／〈和栗白露〉の橡 tsurubami。下井美奈子
金沢にある和栗専門店の「和栗白露」。特徴は能登の栗農家、松尾園が、16年かけ導き出した焼栗を使用した栗ペースト。焼き栗ならではの薫香と、栗の香ばしさが口いっぱいに広がります。甘味は控えめで、栗がもつほっくりとした甘味を感じます。この栗のペーストを極細く繊細に絞った下には、ぷるりんとした食感の和栗を練り込んだ葛ねり。口に含むとスーッと溶けていきます。トップに鎮座する大粒の国産渋皮栗も、ふっくらと柔らかく風味も格別。栗好きが一度は食べたい逸品です。田辺さん
甘さは極力控えられていて、ねっとりとした栗ペーストがしっかりと味わいがして、クリームと葛の部分は甘さ控えめなので、お弁当箱みたいなサイズですが正直ペロリと食べられます。甘味が抑えられていて。最近搾りたてみたいな流行りもあるんですけど、こういう絞られたものはほっくり感が感じられていいですね、冷凍で届いたけど、変な水分が出ていないのがすごいです。ちゃんとおいしく解凍できるのがいいですね。一つ一つの絞りも細かくておいしいです。舌触りがねっとりとした感じで。渋皮煮を載せなくてもいいくらいクリームがおいしいです。クズと合わせるのもすごいなと。これが冷凍できるのもいいですね。メレンゲとかスポンジもいいんですけど、このぷるんとした感じがすごく好きで。生クリーム自体も甘くなくて一緒に食べると混ざっておいしい。渋皮煮って、私も作って持っていくことがあるのですが、「おいしい」という感想より「大変だったでしょ！」って言われるのが嬉しくて。私も栗をいただく時は作り手さんに感謝していただくことにしています。〈和栗白露〉
お取り寄せ：（WEB)
価格：3,186円
店舗情報：石川県金沢市観音町3-1-16
公式サイト【推しコメ】甘みを抑えた生クリームが名脇役！／〈四万十ドラマ〉のしまんと地栗モンブラン。下井美奈子
愛媛県産のしまんと地栗を使用した、マロンクリームの新栗ならではの、ふっと香る香りが一味違います。栗自体が甘いため砂糖は極力使用していません。「しまんと地栗モンブラン」は、無糖の生クリームを、口あたりの違う2種のマロンクリームで挟んだ3層構造。マロンクリームは地栗ペーストと無糖の生クリーム、栗甘露煮シロップを合わせています。上の層はなめらかに、下の層は固めに絞られていて、食感の変化を楽しめるようになっています。売り切れるので、召し上がりたい方はお早めに！！田辺さん
栗の味が何より濃くて、サイズもいいですね。大きすぎると、それで夕飯になってしまう。この大きさだと罪悪感もないです。このまんまでもいいんですけど、クラッカーやパンに塗ってもおいしいのでは。栗の味も濃いんですけど、どちらかというとエアリーな感じ。解凍時間によっても違うのかな？渋皮にがちょこんと乗っているのもいいですね。栗には塩茹でした栗を婆さんとほじくって食べていた思い出が思い出されますね。生クリームはほとんど甘くなくて、よく計算されていると思います。この生クリームならいくらでも食べられますね、高級感ある生クリームです。ねちゃっとしない、ふわっとしているという。べちゃってならないのがすごいですね。そして、新作の「地栗もんぶらん プルミエmini」とも食べ比べてみることに。こちらはミルク感が強くなっていて、同じところから出ているとは思えないですね。さっきの方が甘みが強くて、生クリーム感が違って。おんなじものを使っているのに、ここまで違うとは！プルミエは搾りたてみたいな感じで、栗の空気みたいな感じです。渋皮煮の甘みもちょうどいいです。しっかり一つ部分甘露煮が入っているので、その調和が取れていいなと思います。左・地栗もんぶらん プルミエmini。〈四万十ドラマ〉
お取り寄せ：（WEB)
価格：3個1,680円
店舗情報：オンラインショップ
TEL：0120-40-5532今回のセレクター…下井美奈子しもい・みなこ/お菓子教室の講師である母の影響で、幼少期からスイーツを食べ歩く。渡仏し〈リッツ・エスコフィエ〉でディプロムを取得。洋菓子情報の発信、ライター、レシピ提供、商品開発を中心に活躍する。田辺さん初めての著書が発売中！
芸能界のスイーツ女王こと、ぼる塾・田辺さんがずっと秘密にしてきた”推し”の92品を大公開。ネットやSNSの評判を鵜呑みにせず、有名店、老舗からデパ地下、コンビニまで古今東西のスイーツに奔走し続ける田辺さんの初にして集大成のガイドブックが完成しました。
購入予約可能な書籍紹介ページはこちらから。こちらもチェック！
「ぼる塾が行く！ 福島の桃体験ツアー」の様子はこちらから。photo:Miyu Yasuda text:Kahoko Nishimura田辺 智加 ぼる塾千葉県出身。お笑いカルテット・ぼる塾のメンバー。
