昼神温泉
満天の星を眺めながら美肌の湯でのんびり
良質な泉質を誇る南信州最大の温泉郷
岐阜県に接する長野県の西南部、山間にある静かな温泉郷だが、中央自動車道の飯田山本ICからも近くアクセスしやすいロケーション。環境省が認定した「日本一の星空の村」ということもあり、星を見に訪れる人があとを絶たない人気の地だ。南信州では最も大きく、阿智川の渓流沿いを中心に20軒ほどの温泉宿やホテルが立ち、気軽に温泉を楽しめる日帰り入浴施設や足湯スポットなどもある。泉質は強アルカリ性で肌がつるつるになると評判。年中無休で開催されている地元の特産品の並ぶ朝市、周辺には星空を見るツアーが人気の「ヘブンスそのはら」や「浪合パーク」もあり、春には桜とともにハナモモが咲き誇り美しいグラデーションで目を楽しませてくれる。江戸時代の姿を残す情緒ある宿場町「妻籠宿」「馬籠宿」も車で35-45分の距離だ。
日本屈指の美人の湯ですべすべの肌に
「昼神」という珍しい名前は、この地を訪れたヤマトタケルが目の前に立ちはだかった白鹿に化けた山神を、口にくわえていた蒜(ひる=にんにく)を投げて退治したのが由来といわれる。戦国時代には武田信玄もここで傷を癒やしたという歴史ある温泉だが、明治時代、大雨による崖崩れで消失してしまった。現在の昼神温泉は1973年(昭和48)、JRのトンネル工事中に偶然湧き出たものだ。「日本屈指の美人の湯」と評される泉質は、トロトロした肌触りのアルカリ性単純硫黄泉。pH9.7の強いアルカリ性が肌の古い角質を取り除き、保湿効果のある塩化物イオンでしっとりなめらかな肌になると人気だ。村営の日帰り温泉施設「湯ったり-な昼神」には温泉プールやサウナもあるし、旅館でも日帰り入浴プランを用意しているところもある。なお、昼神温泉では12~2月の間、旅館の玄関先に「湯屋守様」を見かけることがあるが、これは昼神の地を守っている湯屋権現様が湯に浸かって休んでいる間、代わりにこの地を守っていただくもの。この期間は神様と同じ湯に浸ることになるので、1年間のご利益をいただけるといわれている。
お土産やスイーツが並ぶ「昼神キヲスク」
昼神温泉の玄関口にたたずむ、古民家を和モダンにリノベーションしたショップ「昼神キヲスク」。昼神の湯を使用したコスメや入浴グッズ、地元フルーツを使ったスムージーなど、南信州の魅力が詰まったさまざまなお土産がそろっている。「温泉スタンド」では、昼神温泉の歴史や泉質について紹介しているほか、高機能肌分析器で肌の状態をチェックすることも可能。結果にあわせた温泉水のスキンケアも購入できる。2階にあるカフェスペースは、古民家の名残の大きな梁を生かしたおしゃれな空間。窓からは風情ある昼神温泉街を眺めることができる。こちらのいちばん人気メニューは、キヲスクカフェ限定の湯けむり温泉プリン。小さな温泉桶に入っており、プリンを覆い尽くすように湯けむりをイメージした綿菓子が載っていて温泉気分を盛り上げてくれる。
朝から夜まで昼神温泉を遊び尽くす
朝早く起きて出かけたい「昼神朝市」は、温泉街の中心部で毎日開かれている。地元産の採れたて農産物を中心に加工品や民芸品も並び、地元の人々との触れ合いも楽しい。一方、夜は星空がきれいに輝く阿智村ならではのナイトツアーも。「スタービレッジ阿智」(ヘブンスそのはら)で行われる「天空の楽園 日本一の星空ツアー」は、ガイドによる天体解説など各種プログラムが満載だ。見逃せないのが春のお花見。4月中旬から5月上旬にかけて阿智村の各所でハナモモが咲き、赤、白、ピンクのかわいらしい花で村が彩られる。特に「ヘブンスそのはら」の隣にある月川(げっせん)温泉の「花桃の里」には、約5000本のハナモモの木が密集していて大人気だ。
スポット詳細
- 住所
- 長野県下伊那郡阿智村昼神(昼神温泉) 地図
- エリア
- 電話番号
- 0265433001
- 泉質
- アルカリ性単純硫黄泉等
- 効能
- 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動障害、打ち身、関節のこわばり、冷え性、疲労回復、健康増進、リウマチ、しもやけ、月経異常等
- 泉温
- 54.5℃
- 源泉数
- 5
- 湯量
- 620リットル/分
- 日帰り温泉施設数
- 1
情報提供: ナビタイムジャパン