四国カルスト(高知側)
四国山地の尾根沿いに広がる天空の草原
尾根を走る絶景ツーリング&ドライブルート
カルスト地形は、水に溶けやすい石灰岩でできた土地が雨水や地下水などで溶けてなだらかになった地形のことで、樹木が育ちにくいためススキやササなどの草原が広がり、羊の群れのように白い石灰岩が点在する風景が代表的なものとしてよく知られる。高知県と愛媛県が接する四国山地の尾根沿いに広がる四国カルストは、標高約1400mの高地にあるため、雲海に包まれた四国連山の稜線を見渡せて、珍しい高山植物を楽しむことができる。尾根沿いを縫うように走る県道383号線(四国カルスト公園縦断線)は、そんな大パノラマを楽しめる絶景ドライブルートとして県外からも訪れる人が多い。「日本百名道」にも選ばれている。
満天の星空を楽しめる名所
また、星の名所としても知られている。山の頂上で一面に草原が広がり、視界をさえぎるものが何もないため、満天の星空ドームを体験できる。周りを山に囲まれ、町の明かりや街灯もないことから、星の明るさが際立ち、月もこんなに明るいんだと再認識できる。おすすめの時期は4月から8月で、晴れた日は夜空に天の川の姿がくっきりと見える。条件がそろえば、南十字星のいちばん上にあるγ星もチラリと見えることがある。四国カルストは、東側から天狗高原(てんぐこうげん)、五段高原(ごだんこうげん)、姫鶴平(めずるだいら)、大野ヶ原(おおのがはら)の4つが連なっており、なかでも天狗高原は最も標高が高く、天空に近い場所として星空観測の名所として知られる。天狗高原に立つ宿泊施設「星ふるヴィレッジTENGU」には、星空を観察できる客室やプラネタリウムが設置され、天体観測のイベントも開催されている。
牧場のミルクソフトクリームが絶品
春や秋の晴れた日なら、森林のなかを散策するのもおすすめだ。五段高原の「ケヤキ平」にはケヤキの群生地やトチの古木があり、開けた平地に威風堂々とそびえ立つ樹齢600年のトチの巨木は、「猪伏(いぶし)の大トチ」という名で親しまれている。ケヤキ平の駐車場から巨木までは約2kmで、ゆっくり歩いても約30分のハイキングコースだ。途中には湧き水もあり、森林浴を楽しめる。大野ヶ原には、緑深いブナの森がある。往復約3kmの遊歩道が整備され、木漏れ日のなかを散策できる。なだらかな草原には乳牛の放牧地帯もあり、牧歌的な風景が広がっている。その乳牛のミルクから作られるソフトクリームは四国カルスト名物だ。大野ヶ原高原にある「ミルク園」では、搾りたての牛乳やプリン、チーズケーキも味わえる。
スポット詳細
- 住所
- 高知県・愛媛県 地図
- エリア
- 須崎・久礼・梼原エリア
- 駐車場
- あり
情報提供: ナビタイムジャパン