つばき体験工房
日本有数のツバキの島、五島でオンリーワンの椿油作り
1000年以上の歴史をもつ五島の椿油
ツバキといえば伊豆大島が有名だが、「東の大島、西の五島」と並び称されるほど、ツバキの自生地として名高い五島列島。冬から春にかけて、天然のヤブツバキをはじめさまざまな種類のツバキが、島のあちらこちらで美しい花を咲かせる。五島には数十種類のツバキが自生しており、なかでも濃い紅色に白い縁取りの「玉之浦椿」は、世界的にも珍しいヤブツバキの突然変異種として有名だ。ツバキの種から採れる油は、今から1200年ほど前の平安時代初期にはすでに食用や灯用、美容用途に用いられ、不老長寿の薬としても珍重されていたという。五島の椿油の歴史は古く、遣唐使の時代に唐の皇帝に貢ぎ物として椿油が献上されていたと記録が残る。ツバキは学名を「カメリアジャポニカ」といい、日本原産の植物。五島をはじめ長崎県内に広く分布し、県の花木となっている。
自然豊かな上五島で、伝統の椿油作りを体験
中通島を訪れたら、上五島の特産である椿油作りを楽しんでみてはいかが?有川港から車で30分ほどのところにある「つばき体験工房」では、2日前までに予約しておけば1人から参加が可能。ツバキの種を搾油するには圧搾法と蒸発法があり、ここではより手軽な圧搾法を体験できる。まず、杵(きね)と臼(うす)を使って種を細かくすりつぶす。根気と力のいる作業だが、細かいほど油を抽出しやすくなるのでがんばろう。次に、すりつぶした種をせいろに移して10分ほど蒸す。蒸し上がったら専用のろ紙に入れ、圧搾機にかけて油を搾る。1kgの種から、だいたい300㎖ほどの油が採れるそうだ。できあがった椿油は美しい金色で、その昔椿油で揚げた天ぷらは黄金色の見た目と希少性から「金プラ」と呼ばれたという話にも思わず納得。自分で搾ったオンリーワンの椿油は、ペットボトルに入れて持ち帰ることができる。冷蔵庫には入れず、冷暗所に保存して早めに使い切ろう。
美容にも健康にも!椿油のすごい効果
夏は強い日差しが降り注ぎ、冬は大陸からの寒気で雪が積もることもある五島列島。寒暖差の大きい苛酷な環境で自生するツバキは、たっぷりの栄養を実に蓄える。上五島の椿油は質のよいことで知られ、資生堂の「TSUBAKI」シリーズのシャンプーやトリートメントにも使われているほど。英語でカメリアオイルと呼ばれる椿油は、オリーブオイル、ホホバオイルと並ぶ「世界三大オイル」に数えられる。椿油は植物油のなかで最もオレイン酸の含有量が多いといわれ、オリーブオイルの70%台を上回る80%以上。オレイン酸は人の皮脂と同じ成分をたっぷり含み、保湿力が高いため、肌や髪の毛につけるとつややかな潤いを保ってくれる。また食用では、血液中の悪玉コレステロールを下げる効果があり、生活習慣病の予防も期待できるとか。上五島では地元産の高品質な椿油のほか、椿油を使用したコスメなども売られているので、お土産に買って帰るのもおすすめだ。
スポット詳細
- 住所
- 長崎県南松浦郡 新上五島町小串郷1071-2 地図
- エリア
- 五島列島エリア
- 電話番号
- 0959553219
- 時間
- 9:00-16:00
- 休業日
-
8/13-8/16
12/29-1/3 - 料金
-
[一般]1,570円
[中学生以下]830円
※別途材料代あり - 備考
- 事前予約制(ご利用の際は2日前までに予約が必要です)
情報提供: ナビタイムジャパン