輪島市櫛比の庄 禅の里交流館
總持寺と深く結びついた門前町の歴史と文化を詳しく紹介
總持寺祖院への拝観前後に立ち寄りを
總持寺祖院前の總持寺通り商店街の一角に立地。總持寺祖院からは徒歩で2分ほどの距離にあり、なるべくなら拝観前に立ち寄るのがおすすめだ。同寺と周辺地域の関係を予習できる。敷地に入ると、坐禅を組んだ外国人とおぼしき人物の像が置かれており、隣に座って記念撮影が可能。スマホでおもしろい写真を撮ってみよう。木造2階建ての建物に入り、吹き抜けを見上げると、太い梁や柱の組まれた木造軸組み構造がひと目で見て取れる。伝統的な日本建築の空間にパネルや模型、貴重な歴史的資料を展示するほか、映像シアターも備え、見ごたえのある施設となっている。トイレなどが設置された無料の休憩ゾーンには観光パンフレットなども置かれ、周辺散策の際に役立つ場所だ。
長く曹洞宗の中心寺院に
有料ゾーンの入館受付を終えると、館内中央に設置された總持寺境内の模型がまず目に入る。總持寺がその歴史のなかで最も隆盛を極めた江戸時代末期の伽藍を200分の1スケールで再現してあるという。上からのぞくと、いくつもの堂宇のミニチュアが並び、「さすがは曹洞宗の大本山」とうなってしまう。總持寺は曹洞宗第四祖の瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)が1321年(元亨元)に開山し、のちに同宗の大本山となった。1898年(明治31)に火災で七堂伽藍の大部分を焼失したのをきっかけに、新しい大本山を1911年(明治44)に横浜市鶴見区に新築移転する一方、輪島市門前の旧地は總持寺祖院と改称され、再建も進んだ。總持寺祖院は600年近く、曹洞宗1万6000か寺の中心寺院として発展してきた一大聖地であり、館内1階に2つある展示コーナーの「總持寺の歴史」と「門前の人々と總持寺」では、開山から現在にいたるまでの総持寺祖院の歩みをトータルに理解できる。
伽藍再建を指揮した名工の技を紹介
「總持寺の歴史」のコーナーでは、同寺の創建から現在までの歩みを絵図や写真を使って解説。曹洞宗のトップにあたる總持寺の住職(住持)が、住持輪番制という短期間の交代制であったことと、これによる人の頻繁な移動や往来が地元の門前町にさまざまな経済的な恩恵をもたらしていたことについて説明がなされている。一方、「門前の人々と總持寺」のコーナーには、明治期の火災消失後の再建で腕を振るった大工棟梁・柴田眞次により書き起こされた山門の設計図面が展示されており、名工の卓越した技能を垣間見られる。このほか、交流館2階には、總持寺祖院で行われている主要な行事を写真とパネルで解説する「總持寺の年中主要行事」、雲水たちの修行を日々のスケジュールを織り込んで紹介する「總持寺祖の修行」のコーナー、企画展と連動した映像を上映するシアタールームがあり、館全体で總持寺祖院の歴史を細大漏らさず網羅している。
スポット詳細
- 住所
- 石川県輪島市門前町走出6-10 地図
- エリア
- 輪島エリア
- 電話番号
- 0768423550
- 時間
- 9:00-17:00(入館は16:30まで)
- 休業日
- 月、年末年始
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり(WAJIMA CITY Free Wi-Fi)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 0-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン